入り組んだ物語だ。きっと『リライブ』まで読み終えて何もかもがすっきりとわかった! と喝采をあげる人間はそうはいないだろう。僕も一度読んだ後再読をして、時系列の並びと因果のもつれを紙を使って大きく図解してそれを参照しながら読み進めることでようやく全体像にぐっと近づいたぐらいだ。もっともそれはそうしなければ読めないというたぐいのものではなく、よりよく理解して楽しむ為の行為の一つなのだけれども。そして、この物語はちゃんとその労力に見合った過程と結末を用意してくれている。 シリーズの前提と簡単なあらすじ さて、本題に入る前に本シリーズの前提条件を確認しておこう。本シリーズは『リライト』『リビジョン』『リアクト』『リライブ』から成る、「時と四季を巡る物語」とでも総括すべき作品である。第一作目である『リライト』は最初Jコレクションとして世に出た。その時点ではシリーズ構想も何も明かされていなかったが突如
『幻想再帰のアリュージョニスト』 この小説が面白すぎてもう辛抱堪らなくなったので(エア)ステマ*1です。 異世界転生保険とは契約者本人を受取人として、保険量である新たな人生を給付する制度である。 身の程を知らない、馬鹿な思いつき――そのような予断に基づいて下された攻撃命令。暗号通貨の交換所に攻撃を仕掛けた十六人の呪文使い達が一人残らず攻性防壁で脳を灼き切られたばかりか、感染呪術によって三親等以内の親族が皆殺しにされるという大惨事に直面して、ようやく【公社】の電脳保安部の責任者は事態が自らの手に負えないレベルにあることを認識した。 事象改竄系過去遡及呪文【叙述悪戯】。 語りの焦点をずらし遠近感を狂わせ、時間を遡って過去の事象を再解釈し、『実はこうだった』という事実の開示(に偽装した過去改変)を行う類推呪術(アナロギア)の一種。 性別誤認、年齢誤認、人物誤認、数量誤認、状況誤認、時間誤認、動機
確か押井守が『勝つために戦え!』でエメリッヒは「SFは絵だ」ってわかっている人でバーホーベンは「ただ肉弾映画撮りたいだけだ」っていうことを言っていた。”SF映画=絵”たぶん「ブレラン」撮ったリドリースコットなんかはレイアウト決まりまくっているし、絵が撮れる人なんだろな〜。デパルマも『ミッション・トゥ・マーズ』ってのがあったけど、あんまり覚えてねえな…イーストウッド『スペース・カウボーイ』これは好きだな。ラストとかホント好き…とか普段SF映画撮らない人がSF撮ってと回想しているうちに『インターステラー』の公開日。 勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉 作者: 押井守出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/09/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (17件) を見るなんでこんなSF回想しているかと言うと、この前『楽園追放』っていう
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