世界中のほとんどすべての国に近親婚を禁ずる法的な規制があることはご存知だと思いますが、これは遺伝病などの存在が解明されるはるか以前からあるもので、インセスト・タブーと呼ばれます。 人間以外の生物でも、血縁の近いもの同士の間に子孫を残すことを避けるよう進化しており、例えば植物では自家受粉を忌避するしくみを持っていますし、人間を含む動物では、体臭などを手がかりにして、近い親族への性欲が生じないようになっていることが多いのです。近親相姦は自然状態では「できるだけ避けること」であり、絶滅に瀕した際の緊急避難的措置です。 進化の淘汰圧に、先の回答にあるような劣性遺伝子が大きく関与していることは事実でしょう。「人間以外の哺乳類の近親相姦はよくあること」というのは、人為的な育種(品種改良)のことでしょうか。わざと近親婚をさせて劣性遺伝子を発現させることで排除し、特定の遺伝子のみをピックアップして