韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号」(KSLV−I)が10日の再打ち上げに失敗したことをめぐり、韓国と技術提供を行ったロシアが責任のなすり合いを展開している。 韓国側は、失敗の原因はロシア側が開発した1段目ロケットにあると主張。ロシア側はこれを認めず、韓国側の責任に言及している。韓露両国は11日、原因究明の調査委員会設立で合意したが、具体的な設立見通しは立っていない。 韓国の安秉萬教育科学技術相は10日、打ち上げの約2分後にロケットが爆発し、地上に落下したと発表。爆発が1段目ロケットで起きたとし、原因がロシア側にあるとの考えを示した。 これに対し、ロシア側は再打ち上げ失敗後の専門家会議で韓国側の見解を認めず、資料を検討して判断するとの姿勢を示した。(共同)