不幸な飛行機事故によって、選手の大半を失ったシャペコエンセ。しかし各方面から救いの手が差し伸べられ、新たなスタートを切ることができた。8月、彼らは南米王者として来日し、浦和レッズと真剣勝負を行う。 南米王者を決める大会の舞台へ、向かう途中に起こった大惨事 2016年11月28日、ブラジルの新興クラブ、シャペコエンセの選手やチーム関係者は、空路でコロンビアに向かっていた。ブラジルからボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・シエラに行き、飛行機を乗り継いでコロンビアのメデジンへ。2日後には、南米王者を決める大会、コパ・スダメリカーナ2016の決勝第1レグが行われる予定だった。決勝の相手は、コロンビアの実力派クラブであるアトレティコ・ナシオナル。新興勢力と古豪の対戦ということもあり、注目度は高かった。国内3部や4部リーグの常連だったシャペコエンセが数年の間にトップディビジョンに駆け上り、国際舞台でも頂