4月16日のクラシコ(伝統の一戦)、20日のコパ・デル・レイ(国王杯)決勝で分かったのは、モリーニョは大した監督だ、ということではないか。4つのクラシコ(27日のチャンピオンズリーグ=CL=準決勝第1戦、5月3日の同第2戦を含め)を、彼はひとつの発展的な流れ、徐々にチームを整備するプロセスのようにとらえているように見える。いや、戦う前から段階的な準備は始まっていたのだ。 クラシコ初戦は1−1のドロー、そして2戦目のコパ・デル・レイ決勝では、延長戦の末にレアル・マドリーがバルセロナを1−0で下し、18年ぶりの栄冠を手にした。 さかのぼって4月2日、レアル・マドリーがスポルティング・ヒホンに敗れてバルセロナとの勝ち点差が、“逆転不可能な差(8ポイント)”(モリーニョ談)になると、指揮官はドクターストップがかかっていたクリスティアーノ・ロナウドとマルセロを翌週5日のチャンピオンズリーグ(CL