英国人男性、帰国“拒否”「もう一度サンマを」 東日本大震災 宮城県石巻市で被災者支援を続けるリチャード・ハルバーシュタットさん(左) Photo By 共同 福島第1原発の放射性物質漏れで外国人の帰国が相次ぐ中、帰国を思いとどまり、被災地の宮城県石巻市内に引き返した英国人男性がいる。石巻専修大准教授のリチャード・ハルバーシュタットさん(45)で、「仲間とサンマのぬたをもう一度食べたい」と話し、被災者支援を行っている。 93年に来日し、学生に英会話を教えてきた。震度6弱の地震が襲った11日は大学の研究室にいたがケガはなかった。 「この街の魅力は人に尽きる」。18年暮らした港町は第二の故郷。新鮮な海の幸をさかなに人々と酒をくみかわした。石巻のサンマは「トロサンマ」と呼ばれ、脂が乗っている。地元の食材に舌鼓を打つ姿に人々は親近感を覚えてくれた。 しかし、5メートルもの津波が街を襲い、2