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ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (4)

  • タイムトラベルものとしては納得できないぞ『JIN -仁-』 - 漫棚通信ブログ版

    村上もとか『JIN -仁-』が20巻で完結しました(2011年集英社、619円+税、amazon)。 連載開始から10年。現代の医師が幕末にタイムスリップします。彼が未来の知識や技量をを駆使して市井のひとびとや有名人を救いながら、歴史の流れを変えていくという大きなお話。村上もとからしく、堂々たる風格を持った作品でしたね。 タイムトラベルものといいますと、ハインライン『夏への扉』や映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもそうですが、タイム・パラドックスが出現しないようにいろいろと工夫されています。読者側としてはそこをああでもないこうでもないといろいろと理屈を考えるのが楽しい、という一面があります。 ですから作の最終巻はお話をどうたたむのかが見どころでした。第一巻に描かれた伏線はどうなるのか。 それがねー、タイムトラベルものとしてはねー、「あれ?」なんですよ。 (以下ネタバレします) (1

    タイムトラベルものとしては納得できないぞ『JIN -仁-』 - 漫棚通信ブログ版
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    pub99 2011/02/08
  • スーパーマンとバットマンの「最終回」 - 漫棚通信ブログ版

    アメコミの代表的なキャラクターといえばもちろんスーパーマンが第一に挙げられるのですが、最近邦訳されたコミックスは少ない。むしろバットマンやX-MEN のほうがたくさん出版されてます。 スーパーマンにはどうしても能天気で快活なヒーロー=子ども向けというイメージがあって、現代日では心の黒いバットマンや、差別され悩めるX-MEN たちのほうが受け入れられやすいのでしょうか。 きちんとしたスーパーマンのコミックス邦訳は、かつて少年画報社が1959年に雑誌「スーパーマン」を創刊。その20年後、1978年にはマーベリック出版が「月刊スーパーマン」を刊行。さらにその20年後、1996年に小学館プロダクションから雑誌「スーパーマン/バットマン」が刊行(これは3冊だけで終わりました)。あとは単発の邦訳だけ、かな。 現代日人にとってのスーパーマンは、コミックスよりも映画やTVでのほうがなじみがありそうです

    スーパーマンとバットマンの「最終回」 - 漫棚通信ブログ版
  • 出ました『フロム・ヘル』 - 漫棚通信ブログ版

    わたしが『フロム・ヘル』英語版を買ったのは、ジョニー・デップ主演の映画『フロム・ヘル』が公開間近だったころ。シンガポールの紀伊國屋に原作となるぶ厚いグラフィック・ノベルが平積みになってました。アメリカじゃなくてイギリスから輸入されたで、シンガポールへの英語はイギリス経由なんだー、やっぱ旧宗主国だからかしら、なんて思いながら手に取りました。 (左が現在発売されてるアメリカ版、右がイギリス版。内容は同じですがお値段が違います) ただし原作者アラン・ムーアの複雑な構成は、わたしのつたない英語力ではなかなか手におえるようなものではありません。英語そのものも難解なうえに、文章は大量。アラン・ムーア作品は、絵だけ見ててもストーリーがわかる、というようなものでもないし。当時は読んだというより、ながめただけでした。 わたし、アラン・ムーア作品で邦訳が出る以前に原書を読みきったものといえば、セリフが少

    出ました『フロム・ヘル』 - 漫棚通信ブログ版
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    pub99 2009/10/14
  • 限りなく大きなテーマ『ZOOKEEPER 』 - 漫棚通信ブログ版

    青木幸子『ZOOKEEPER 』が全八巻(2006年~2009年講談社、各514円~533円+税、amazon、bk1)で完結しました。最後まで全力で走りきりましたね。 同じ講談社「イブニング」の『もやしもん』も最初は、菌を見る超能力を持った主人公が農大でおこる珍事件・難事件をたちどころに解決! という設定だったのでしょうか。最近は主人公のカゲがすっかり薄くなってますねー。 『ZOOKEEPER 』も似た設定で始まりました。温度を目視する超能力を持った動物園の新米飼育員(♀)が、動物や人間たちのさまざまな事件をその能力で解決してゆく。 ただしこの能力、ずいぶん地味でして、要は赤外線カメラ/サーモグラフィみたいなもの。主人公の能力でハデな結果を得ることもたまにありますが、通常は動物の病気を早期発見したり、ヒトがウソついてるかとか怒ってるとかを判断できるぐらい。まあ言ってみれば「観察力が鋭い」

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