体外受精で誕生した子供2人と写真に収まる、2010年のノーベル医学・生理学賞受賞が決まった英ケンブリッジ大学名誉教授のロバート・G・エドワーズ氏(ロンドンで1998年7月20日撮影)=AP 今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者は、1978年に世界で初めて体外受精による新生児を誕生させ、不妊治療を大きく進展させた英ケンブリッジ大の生理学者、ロバート・エドワーズ名誉教授(85)に決まった。自然科学部門のノーベル賞は、研究成果発表から授賞までの平均所要年数が20年とされるなか、体外受精児の誕生から32年、最初の体外受精成功からだと41年が経過している。遅すぎた授賞の背景には「生命倫理の冒涜(ぼうとく)」というローマ法王庁(バチカン)の反発があったとみられている。(英イングランド東部ケンブリッジ 木村正人) 「これが世界初の体外受精児ルイーズ・ブラウンさんが誕生した“試験管”だ」 ケンブリッジに