過疎化で閉校している滋賀県東近江市の旧甲津畑小学校(同市甲津畑町)が、来年からブラジル人学校として利用されることになった。同市が29日、明らかにした。市は地区の高齢者らと子どもの交流などで地域が活性化されると期待している。 文部科学省によると、2012年度に実施した廃校校舎の利用状況に関する調査で、4709件のうち7割で建物が利用されていたが、外国人学校としての利用は東京で2件だけだった。 甲津畑小は1874年創立。児童減少に伴い2011年に閉校した。残る校舎は築21年で鉄筋コンクリート造り2階建て延べ1273平方メートル。運動場や体育館など敷地の広さは計4540平方メートルにのぼる。閉校後は体育館がバレーボールの練習で毎週使われていたという。