石巻・門脇小校舎の現地保存 町内会が反対 現在はシートで覆われている門脇小校舎 東日本大震災で被災し災害遺構の候補に挙がっている宮城県石巻市門脇小の校舎をめぐり、周辺の町内会長が現地保存に反対の意向を市側に伝えていたことが21日、分かった。市は地権者アンケートの結果なども踏まえ、慎重に検討している。 門脇小の周辺地域について市は、新たに整備される高盛り土道路より内陸側の約24ヘクタールで土地区画整理事業を計画。住民組織「門脇町復興街づくり協議会」のメンバーと今月11日に意見交換した際、地元町内会長の共通意見として「居住環境の整備を最優先に、校舎の現地保存には反対する」と伝えられたという。 協議会の田代方政会長(66)は「住宅用地に使ってほしい。住民が暮らしたとき、破壊された校舎が見えるのはどうなのか」とした上で「遺構として残したいとの意見もゼロではない」と語った。 市が3月に区画整理