【編集委員・田村建二】3年前にあったたばこの値上げ額は1箱110円などと大幅だったにもかかわらず、値上げによる販売量の変化の度合いは20~30円ほどの値上げだった過去2回と変わらないことが、厚生労働省研究班の解析でわかった。「国民の健康のため、さらに思い切った値上げが必要」という。 たばこ税の引き上げなどに伴い、2010年秋に代表的な銘柄で20本入り1箱の価格が300円から410円になったりした。研究班は日本たばこ協会の統計データなどを使い、値上げがその年度の販売数量にどう影響したのか、過去の値上げと比べて検討した。 たばこの販売量は、健康への関心などのために減り続けているため、統計学的な手法で調整。値上げの影響だけを見られるようにした「価格弾力性」を算出した。この指標の数値が大きいほど、値上げによる影響力が大きくなる。 すると、10年の値上げのときの値は0・28。主な銘柄で20円の値上げ
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