中山功太の優勝で幕を閉じた『R-1ぐらんぷり2009』の結果に関しては、見た人の間でもさまざまな意見が飛び交っていた。その中でも特に多かったのが、「なぜバカリズムが優勝しなかったのだろう?」「バカリズムのネタがいちばん面白かった」といった、バカリズムに対する高評価である。バカリズムは最終的な順位では中山功太、エハラマサヒロに続く3位に甘んじたが、彼がこの日いちばん面白かったと思っている人はかなりの数にのぼるようだ。 その理由のひとつとしては、バカリズムが今回披露したのが、テレビでは未公開の新作コントだった、ということもあるだろう。中山功太やエハラマサヒロのネタは、テレビでも何度か演じられたことがあり、その意味ではお笑い好きの視聴者にとってはインパクトが薄かったのかもしれない。 だが、バカリズムに対する賞賛の声がここまで高まっている理由は、単にそれだけではないだろう。私の知る限りでは、お笑い