車や飛行機のフロントガラス、窓や眼鏡といった透明なものに情報を投影する「透明ディスプレイシステム」は新たなアプリケーションを生み出すさまざまな可能性を有している。これまでの透明ディスプレイはガラスに電子回路を結合させ、高度な技術で制御する必要があった。しかし、MITの研究者はこの透明ディスプレイを安価に製造できる革新的なアプローチを発見したという(MIT、動画、slashdot)。 新しいアプローチでは、直径が62nmのAgナノ粒子をスクリーン上に薄く塗布する。このAgナノ粒子は波長が約460nmの青色(B)の光を照射すると、粒子表面の電子が光と共鳴する表面プラズモン共鳴を起こし、その光を反射する。一方、それ以外の光はそのまま透過する。反射する光の波長幅は非常に狭く、スクリーンの透明さはほとんど損なわれないという。MITが用意した動画は青い単色の映像だが、フルカラーの映像も実現可能だとして