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  • 毒親ブームと「宗教2世」問題|ダッヂ丼平

    はじめに20世紀のイギリスを代表する宗教社会学者ブライアン・ウィルソンは、1997年に来日した際、東洋哲学研究所が開催したセミナーで世界中の新宗教が共通して直面する課題について講演した。この講演の中で列挙された問題の大半は、新宗教が社会から受けるさまざまな攻撃と関連している。いうなればこの講演録は、一般社会の敵意と偏見が引き金となって新宗教に降りかかる困難を詳細にリストアップしたものだ[ウィルソン1998]。 このリストに挙げられているものの中で、特筆すべきなのはマスメディアの報道が引き起こす害悪と、背教者たちの語る残虐な話の2つである。背教者というのは新宗教研究における学術用語であり、かつて所属していた教団に敵対し、批判を熱心におこなう元信者を指して用いられる。 そして残虐な話とは、過去に所属していた教団がいかに酷い団体であるかを社会に訴える目的に特化した、虚偽の内容も含まれるようなバイ

      毒親ブームと「宗教2世」問題|ダッヂ丼平
    • ファンダムはただの消費者か 推し活に潜む傷と危うさ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

      【推し活】。「自分の好きな芸能人やスポーツ選手、キャラクターなどを応援する活動の総称」として、デジタル大辞泉にも採用されるほど広まった言葉だ。しかし、この活動が社会で巻き起こすインパクトまで語ろうとすると、数行では収まらない。エンターテインメントのファンは大昔から存在するが、近年、推し活にいそしむ人々の集団は「ファンダム」と呼ばれる形に進化した。「ファン」と領地や集団などを表す「ダム」を合わせ

        ファンダムはただの消費者か 推し活に潜む傷と危うさ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
      • 都民が「仕分け」、蓮舫氏を3位 知事・議会補選の分析(1)【解説委員室から】:時事ドットコム

        東京都知事選を戦った(左から)石丸伸二、小池百合子、蓮舫各氏【時事通信社】 7日に投開票された東京都知事選は当初、自民、公明両党などが水面下で支援する小池百合子知事(71)と、立憲民主党を離党した蓮舫前参院議員(56)の「2強」を軸にした戦いと見られたが、組織を持たない完全無所属の石丸伸二前広島県安芸高田市長(41)がブームを起こし、2位に食い込んだ。同時に9選挙区で行われた都議補選で、8選挙区に候補者を立てた自民党は2勝にとどまり、逆風の強さを裏付けた。両選挙で示された民意を分析し、次期衆院選への影響など、政治の行方を3回に分けて展望する。(時事通信解説委員長 高橋正光) 立民、共産前面が裏目 都知事選の投票率は60.62%(前回比5.62ポイント増)で、小池氏が初当選した2016年(59.73%)も上回った。主要候補の得票は、小池氏約291万8千、石丸氏約165万8千、蓮舫氏約128万

          都民が「仕分け」、蓮舫氏を3位 知事・議会補選の分析(1)【解説委員室から】:時事ドットコム
        • 石丸伸二氏の敗訴確定 市長選ポスター代不払い―最高裁:時事ドットコム

          石丸伸二氏の敗訴確定 市長選ポスター代不払い―最高裁 時事通信 社会部2024年07月08日18時00分配信 前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏=7日、東京都新宿区 7日投開票の東京都知事選に立候補し、次点となった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が、2020年8月の同市長選でポスターやビラの製作を委託した印刷業者から代金の支払いを求められた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は8日までに、同氏側の上告を退ける決定をした。5日付。同氏に72万円余りの支払いを命じた二審広島高裁判決が確定した。 広島県安芸高田市にあった「二元代表制」 常磐大ゼミ生が見たもの感じたもの 総合政策学部教授・吉田勉【時事時評】 一審広島地裁や二審の判決によると、石丸氏は市長選への立候補を表明した20年7月、印刷業の「中本本店」(広島市)と掲示用ポスターや選挙運動用ビラなどの製作に関する契約を締結。同社は履

            石丸伸二氏の敗訴確定 市長選ポスター代不払い―最高裁:時事ドットコム
          • 令和の「せんべろ」 老若男女、自分のペースで心地よく NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

            「『せんべろ』とは?」と問われ、即答できる人はそれなりの酒飲みだろう。ただし、一部ではあるが最新の辞書にも載っている言葉である。「三省堂国語辞典」(第8版、2021年12月発売)には「千円でべろべろに酔えるくらいの、大衆的な酒場」。さらに「大辞林」(第4版、19年9月発売)に新語を増補した電子版を見ると「一〇〇〇円でべろべろになるまで飲める店。〔作家の中島らもが著書『せんべろ探偵が行く』で用い

              令和の「せんべろ」 老若男女、自分のペースで心地よく NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
            • 歌舞伎町から眺めた都知事選 “住人”の諦めと負い目の正体 ライター・佐々木チワワ【時事時評】:時事ドットコム

              東京・新宿の歌舞伎町=2023年12月【EPA時事】 新宿・歌舞伎町に張り出された選挙ポスター。SNSで流れるすっとんきょうな政見放送、ポスターを巡る諸問題を見ていると「とんでもない街に住んでいるな」と絶望してしまう。都知事選がネットや一部の地域では目立ったもん勝ちの最悪な「大乱闘スマッシュブラザーズ」のような状況になっている中、しっかりと東京「全域」に適切なポスターを設置する現職の小池百合子候補を振り返ると、コロナ禍で歌舞伎町に“圧政”を敷いていたのも東京全体を考えれば妥当だったのかな、などとも感じる。 選挙と歌舞伎町の距離感 東京に生まれつい最近新宿区歌舞伎町に引っ越してきた筆者だが、歌舞伎町の人間の大半は地方出身者である。この原稿の依頼を受けてから知り合いのホスト、街で声を掛けてきたスカウト、仲のいい歌舞伎町女子などに「選挙どうするん?」と話を聞いたところ、何割かは「そもそも選挙権な

                歌舞伎町から眺めた都知事選 “住人”の諦めと負い目の正体 ライター・佐々木チワワ【時事時評】:時事ドットコム
              • 【第169回】南海トラフ地震予知の欺瞞が招くもの|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

                ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2024年6月号より転載。 2024年1月1日、石川県の輪島市や珠洲市とその周辺を襲ったマグニチュード7.6、最大震度七の能登半島地震。火災、津波、家屋倒壊などによる死者は245人(うち震災関連死15人。ほか行方不明者3人)にのぼり、全壊家屋は8500戸超。五月になっても約4000戸で断水が続いている。 ところで、こうした大地震が列島を襲うたびに話題になるのが「次はいよいよ南海トラフ地震か」という想定問答だ。 南海トラフとは、伊豆半島の付け根の駿河湾から四国西側の日向灘沖に至る広い地域(フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底)を指し、うち紀伊半島先端の潮

                  【第169回】南海トラフ地震予知の欺瞞が招くもの|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
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