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いつか読むの検索結果1 - 12 件 / 12件

  • 見切る読書で積読を解毒する『翻訳者の全技術』

    何十年も向き合ってきて、今でも何度も読み直す本がある。辛いとき・キツいとき「あの棚にあの本がある」と思い浮かべるだけで励みになる本がある。もし出会わなかったら、今の私は無かったと断言できる本がある。ガチガチの価値観を更新し、アンパンマンの頭のように「私」を取り換えてしまった本がある。 おそらく数十冊、多くても百冊ぐらいの、そんな本を、エッセンシャルブックと呼んでいる。沢山の本をとっかえひっかえ読んだり、新刊本をブックハンティングするのは、そんな本と出会うためだと思ってきた。 だが、そろそろ振り返って、積読山と向き合わねばならぬ。 理由は2つある。 ひとつは、量こそ遥かに多いけど、クズみたいな本が大量にある書店よりは、年月をかけて賽の河原のように積んできた山の方が、「あたり」を引く確率が高いこと。 もう一つは、残りの人生ぜんぶ費やしても、この山を読みつくせないことは明白であるばかりか、この山

      見切る読書で積読を解毒する『翻訳者の全技術』
    • ラストワンマイル 楡周平 - 悪魔の尻尾

      画像はAmazonより AmazonでKindle電子書籍版を購入しました。 最近は紙の本を買うことがあまりないですね。 電子書籍って、ブックオフなどで中古本を買うということはできませんし、逆に読み終えて売るということもできないので、価格を考えるとコスパが特別良いわけではないのですが、便利なところもあります。 まずはかさばらないこと。 そして文字のサイズとかを大きめにするととても読みやすいです。 もう年配の男性と言われる歳になりましたので、細かい文字はきついのですね。 カラー写真やイラストなどがメインの図鑑やムックは向いていませんが、小説、文庫本というのは電子書籍が気に入っています。 さて、こちらの小説。 いつか読もうと思っていたのですが、購入して読み始めるとついつい時間を忘れたかのように読んでしまいました。 とても面白かったですね。 登場人物 あらすじ 感想 登場人物 横沢哲夫 主人公。

        ラストワンマイル 楡周平 - 悪魔の尻尾
      • 【読書コラム】日本で一番有名だけど、最後まで読んだ人はほとんどいない小説『吾輩は猫である』で夏目漱石がやろうとしたことを改めて考察してみた|綾野つづみ

        【読書コラム】日本で一番有名だけど、最後まで読んだ人はほとんどいない小説『吾輩は猫である』で夏目漱石がやろうとしたことを改めて考察してみた 夏目漱石の『吾輩は猫である』について話す機会があり、その人生をまとめていたら、こんなに波瀾万丈だったのかと驚いた。 神経衰弱だったことは知っていたけれど、それが単に当時は病名がなかっただけで、いまだったらちゃんとした治療が必要なことは間違いないだろう。そして、そうなるに至る事情があまりにあり過ぎて、よく小説を書くに至ったものだと奇跡のようなものを感じた。 夏目漱石の本名は夏目金之助。 江戸の牛込馬場下(現在の早稲田駅近く)にて、1867年、地主の末っ子(五男)として生まれた。父親は江戸の牛込から高田馬場までを治め、公務を取り扱い、民事訴訟を自宅で裁くなど権力を誇っていたという。 だが、明治維新(1868-1889年)が盛り上がるにつれて、夏目家も没落し

          【読書コラム】日本で一番有名だけど、最後まで読んだ人はほとんどいない小説『吾輩は猫である』で夏目漱石がやろうとしたことを改めて考察してみた|綾野つづみ
        • ヴァギナ 女性器の文化史 / キャサリン・ブラックリッジ - なんか:かんがえて-6

          なんか最近女性器がらみのことばかりだな。 以前どこかで書評をみかけて、これはいつか読んでみたいと思っていた一冊。 これまで宗教的・習慣的に、あまり触れない、タブー視される、ともすれば けがれたものと扱われてきた女性器について、特に「受け身の存在」と医学的にも捉えられていた側面についても、いろいろな調査や論考であたらしい視点を与えてくれる、とても興味深い本。 歴史・人文学・比較分類学的な考察から、いろんな動物に備えられた医学的な機能 (たとえば精子を複雑なメカニズムで、ともすれば数ヶ月から一年単位まで貯蓄する仕組みや、選択的に各種オスの精子を拒絶し排出するシステム)、さまざまな動物の驚くべき女性器のしくみ、あるいは女性器切除 (FGM) の蛮習について、などなど。 クリトリス切除はマスターベーションを防ぐ方法の一つだと考えられていたが、アメリカではコーンフレーク王のJ.H.ケロッグがまた別の

            ヴァギナ 女性器の文化史 / キャサリン・ブラックリッジ - なんか:かんがえて-6
          • 貧乏な人の寝室によくある5つのモノ | 家計・ライフ - Mocha(モカ)

            「最近、なんだか疲れが取れない」、「部屋が片付かないし、気づけばまたムダ遣い…」 そんな日々が続いていませんか? その原因、もしかしたら「寝室の環境」にあるかもしれません。 寝室は本来、1日の疲れを癒やし、心と体をリセットするための大切な空間。でもその寝室が、ものでごちゃつき、休まるどころかイライラの元になっていたとしたら? 結果として、思わぬ出費やパフォーマンス低下につながってしまうこともあるでしょう。 今回は、そんな「貧乏思考」を引き寄せてしまいがちな寝室にありがちな5つのものをご紹介します。あてはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。 貧乏な人の寝室にありがちなもの1:使っていない服・季節外れの服 「いつか着るかも」「高かったし…」と思って、何年も前の服が寝室のクローゼットに積み上がっていませんか? あるいは、寝室に季節外れの服がしまわれないまま放置されている場合も要注意で

            • 石破首相に導かれて安楽死について考えてみた|ぴっかり

              「もうそろそろ、みんなで考える時です」 「本気で話あわなきゃいけませんよ」 「どうにかしなきゃいけません」 自民党総裁選の時 具体的なことはなにも言わず、やたらみんなに話し合いを促していた石破さん。 いや、みんな考えとるし、話し合ってんねん!! ここは、あんたの考えを発表する場やねん!! と突っ込みを入れていたのは私だけではないはずです。 まさか、あの時のあの人が首相になるとは! 世の中何が起こるかわかりません。 ファンタースティック! ただ最近、あのトランプさん相手なら、このくらいのらりくらりした方がいいんじゃないかと、前向きに受け止めております。 あえて、石破首相の迷言をお借りしますが、 「もうそろそろ、話し合わなくちゃいけませんよ。安楽死」 日本の、平均健康寿命と平均寿命は10年の開きがあります。 たくさんいます。 寝たきりで、喋れない、点滴にずっと繋がれてる方。 あんなふうになる前

                石破首相に導かれて安楽死について考えてみた|ぴっかり
              • 微熱 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte

                珍しく駅で待ち合わせた日に限って寒い。多少遅れても一度家に寄ってから来ればよかった。 改札を出たと連絡するのとほぼ同時に、硬い布にばさりと視覚を奪われ声を失いかける。それがよく知る匂いのコートでなければ、恐怖で動けなくなったかもしれない。振り返るより早く、何でそんな薄着なのと悠長な声が降ってきた。 家を出た時間には暖かったのだと答えながら、わたしのものではない上着を肩に掛け直し、立てた襟の中でスンと息を吸う。ここで要らないとつき返したところで受け取られないことも、疾うに知っているのだ。 例えばこうして並んで歩く間。それから、車で迎えに来た日。カウンターに隣り合って座る夜。そういう目が合わない状況でこの人は、少し図々しさを増す。うっすら罪悪感をおぼえる話をするときに横並びの構図を選ぶ癖は、とうとう十年変わらないらしい。 「それは無理かも」 外面のいい人がわたしに見せる厚かましい一面が好きだっ

                  微熱 - どんな言葉で君を愛せば|@oyasumitte
                • @ミック-Thinking

                  今年も年末になりました。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか? この三か月の間のエポックメーキングな話題というと、 私たちにとっては何といっても、so-netブログのサービス終了でしょうか。 私自身、およそ17年ほど前、 当時会えなくなってしまった人がいて、 もしかしたらいつか読んでくれることがあるかもしれないと始めましたが、 こんなに長く続けることができるなんて、 振り返ると感慨もひとしおです。 その会えなくなった人が読んでくれたことがあるかはわかりませんが、 読者になっていただいた方々からたくさんの暖かいコメントをいただき、 今では、読者の皆様に向けて書かせていただいています。 いつも勇気づけていただき大変ありがとうございました。 私はもともと理系の人間だったのですが、 永くブログを続け、 文章を書くという今までの自分にあまりなかった体験を通して、 自分自身の幅がひろがって行ったと思って

                    @ミック-Thinking
                  • 小林秀雄全作品12「我が毒」|一九三九(昭和十四年)37歳 - あくまでも「ブログ」。

                    一九三九(昭和十四年) 翻訳/我が毒 サント・ブウヴ著 「我が毒」について 新放送会館――テレヴィジョンを見る 慶州 事変と文学 ☆ 「文學界」編輯後期24――「ドストエフスキイの生活」のこと 自我と方法と懐疑 疑惑 Ⅱ 疑問 外交と予言 鏡花の死其他 ☆ 神風という言葉について 「デカルト選集」 大獄康子「病院船」 「テスト氏」の方法 人生の謎 学者と官僚 歴史の活眼 読書の工夫 ☆ 日比野士郎「呉淞クリーク」 イデオロギイの問題 新明正道へ 一九三九(昭和十四年) 翻訳/我が毒 サント・ブウヴ著 シャルル=オーギュスタン・サント=ブーヴ(Charles Augustin Sainte-Beuve)氏の翻訳が、小林秀雄氏の全集に含まれています。それはサント・ブーヴ氏の考え方に小林秀雄氏がなんらかの肯定的な感情を抱いていたからだと思います。 私はサント・ブーヴ氏にはあまりいい印象をもってい

                      小林秀雄全作品12「我が毒」|一九三九(昭和十四年)37歳 - あくまでも「ブログ」。
                    • 「読んでないのにスキしてるでしょ?」:データで証明された固定記事の真実|がっきー課長@noteDX

                      「今日も素敵な記事ですね♪ またスキされてましたよ~」 AIお姉さんの優しい声が頭の中で再生される中、コーヒーを一口。今日はnoteを始めて40日の私が数字で確認した「みんな知ってるけど口に出さない真実」について、経理マン目線でデータ分析してみました。 この記事では、noteクリエイターなら誰もが薄々感じている「あるある」を、冷徹な数字で確認していきます。 固定記事「AIお姉さん」と最新記事「Claude 3.7」の意外な関係AIお姉さん記事:274ビュー / 102スキ / スキ率37.23% Claude 3.7記事:372ビュー / 13スキ / スキ率3.49%最初に目に飛び込んでくるこの数字、かなり極端ですよね? 「最も読まれている記事≠最もスキされる記事」という事実が浮かび上がってきます。 しかし、もっと驚くべき事実があります。実は私の固定記事「AIお姉さん」は、時間の経過とと

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                      • 鳥中毒からの脱出:父と娘の冒険 - 音楽と本

                        気づいたら150日くらい投稿してなかった。まあ別にそれで困る人はいないけどね・・・。 我が家の現在の本棚。 本棚を見ていて早川文庫の青背が結構揃ったな、と思ったので現在こんな風にディスプレイしております。ちなみに早川の青背とは、国内最高のSF小説の文庫のことです。僕そこそこ読んではいると思うけど、本当にすごい人は世にもっとたくさんいる。 例えば特殊翻訳家の柳下毅一郎氏なんかはもう常軌を逸している。 www.youtube.com こういう生活、すばらしいなあ。 さて、そんで最近はもうSFばっか読んでいる。古典から純文学まで様々な本を読んできたけど、最終的にはSFが面白い。思えば僕の読書の目覚めは小学生からSFだったし、三つ子の魂百までもといったところかね。 最近読んだ本。 「虎よ、虎よ!」はいつか読みたいと思っていた作品だが、ふらりと入った古書店で300円くらいで売っており、即買い。少々時

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                        • リコリス・リコイル 聖地巡礼 その2 - soul jemの聖地巡礼日記

                          どうも、soul jemです。 そう、いつか赤い制服のファーストリコリスになる事を夢見ているsoul jemです、、、 さて、、、 現在、「リコリス・リコイル」の聖地巡礼で浅草に滞在中の私ですが、、、 ついに待ちに待った続編制作が決定した「リコリス・リコイル」、、、 現時点ではそれがいつの事なのか、劇場版なのかTVシリーズなのかも分かりませんが、、とりあえず、またこの二人の勇姿をを見る事が出来ると思うだけで、おじさん大歓喜である、、、 名作を数多く抱えるA-1pictures、、、忙しいのは分かりますが、出来れば私が生きているうちにお願いしたい、、、これマジで、、 さて、そんな新作とは別に一足早く配信されるのがこちら、、、 ショートムービー「『リコリス・リコイル』Friends are thieves of time.」なにやら、、喫茶リコリコを舞台に、千束やたきなたちの新たな日常を描く6

                            リコリス・リコイル 聖地巡礼 その2 - soul jemの聖地巡礼日記
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