鉄道の歴史を伝えるテーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市松井田町横川)は、鉄道ファンらに人気の電気機関車EF63(ロクサン)にちなんだオリジナルTシャツを制作し、販売している。当初はスタッフの制服として作ったが、客からの販売要望があり商品化。来園記念や土産として好評で、この時季の売れ筋となっている。 ロクサンは急勾配の碓氷峠越え専用の電気機関車。力強い走行で上り坂を押し上げ、下り坂ではブレーキ役を果たした。「峠のシェルパ」の愛称でも親しまれた。車両を連結して走る「重連」が特徴で、家族連れらがそろってTシャツを購入。兄弟や親子が並んで着こなし、「2重連」「3重連」と写真撮影を楽しむ人もいる。 商品化にあたり、スタッフ用よりも品質を向上させ、ロクサンの表現方法にもこだわった。一度染めた繊維から染料を抜き取り、絵柄を表現する「抜染(ばっせん)」という技法を採用。「柔らかな仕上がりと自然