守秘義務と報告義務が衝突するとき、心理臨床家はいかに振る舞うべきか。こころの援助に携わる者であれば誰もが葛藤する切実なテーマへの実践的な問題提起の書『こころの秘密が脅かされるとき』が2024年4月に刊行されます。 児童虐待の問題や管理医療の浸透によって情報開示への要求が高まり、守秘義務の概念が揺らぐ米国の動向を詳細に追いながら、心理臨床における守秘義務の意味を考察した一冊です。 本書の刊行に先立ち、訳者・筒井亮太氏による「解題」を無料公開いたします。 (書籍版と一部表記の異なる箇所があります) 書影『こころの秘密が脅かされるとき』 本書は精神分析家クリストファー・ボラスと弁護士ディヴィッド・サンデルソンによる共著 “The New Informants: The Betrayal of Confidentiality in Psychoanalysis and Psychotherapy”