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はてな文学の検索結果1 - 19 件 / 19件

  • セフレですよ、不倫ですよ、ねえ、最低でしょ - 傘をひらいて、空を

    仕事の都合で別の業種の女性と幾度か会った。弊社の人間が、と彼女は言った。弊社の人間が幾人かマキノさんをお呼びしたいというので、飲み会にいらしてください。 私は出かけていった。私は知らない人にかこまれるのが嫌いではない。知らない人は意味のわからないことをするのでその意味を考えると少し楽しいし、「世の中にはいろいろな人がいる」と思うとなんだか安心する。たいていはその場かぎりだから気も楽だし。 彼らは声と身振りが大きく、話しぶりが流暢で、たいそう親しい者同士みたいな雰囲気を醸し出していた。私を連れてきた女性はあっというまにその場にすっぽりはまりこんだ。私は感心した。彼女は私とふたりのときには同僚たちに対していささかの冷淡さを感じさせる話しかたをしていた。 どちらがほんとうということもあるまい。さっとなじんで、ぱっと出る。そういうことができるのである。人に向ける顔にバリエーションがあるのだ。私は自

      セフレですよ、不倫ですよ、ねえ、最低でしょ - 傘をひらいて、空を
    • 露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。

      ここ最近、言いたいことといえば、「露出狂にあった」ってことかな。 傘はとうに吹き飛んでいて、ここ東京で遭難するような雪の日に、 逃げ込んだ新宿ルミネストの地下へと続く階段の踊り場で、露出狂にあった。 命からがら氷ついた髪の毛が少しづつとけて、ただもう家に帰りたいと無心に階段を下りていると、後ろから丸ビル勤務かなってくらい上等なコートを着こなしたレオンのようなサラリーマンに声をかけられた。 「ティッシュ持っていませんか?」 ティッシュとな。 このナイアガラの滝のように鼻をたらしてる女に、よくも聞いたねと、振りむけば丸ビル。 断じて不所持のチッスを、探してるふりの様式美。あれー?あれれー?つって。 エアギターもここまでってくらいカバンをガサゴソしながら、 チラチラと赤らめた顔でリーマンを盗み見ると、 リーマンのコートの第6ボタンくらいのとこから、リーマンのリーマン部分がサラッと出てた。 これが

        露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。
      • 高級パスタ店に異常独身男性が突撃したらガチでやばいことになるという話 - 新薬史観

        かなり前のことになるが、自分のなかでもようやく整理がつくようになったので書きたいと思う。 先月くらいまで、札幌市はコロナによる経済縮小対策として、「スマイルクーポン」というものを発行していた。これは宿泊施設に泊まれば誰でももらえるクーポンで、事業に加盟しているお店なら金券として使えるというやつだった。もう市の予算が尽きたらしく、殆どの宿泊施設での配布は終了しているが、自分も友人たちとホテルに泊まって、僅かながらクーポンを集めた。 さて、ではこのクーポンをどうするかという話になった。外食しようと誰かが言って、さっそく加盟店を探すことになる。パスタが食いたいと誰かが言って、じゃあここにしようと適当に選んだお店。 それが本物の高級店だった。 ここで言う「高級」とは値段のことではない。事実、そこのお店のパスタは、1000~2000円程度に留まっていて、法外に高いと言うわけではない。いや、高いけど。

          高級パスタ店に異常独身男性が突撃したらガチでやばいことになるという話 - 新薬史観
        • 初チューの感想 【謝辞追記】

          中年童貞なんだが、生れて初めて彼女ができてGWに彼女の街へ行って来た。新幹線だと遠いが、飛行機だと早いものだ。いきなり泊まるのも憚れるし、迷惑かけてもと思って彼女のアパートの近くに、ちょうど良い安宿があったので、そこで連泊。中休みもとって割に長くいたので、毎日、一緒に朝ごはんを食べて、一日を過ごした。観光してみたり、彼女が通っていた大学周辺を見てみたり散歩してみた。 手をつないで歩くことが、こんなに楽しいだなんて思わなかった。小さなすべすべした指を絡める感覚の度に嬉しくなった。また彼女が腕を組んでくれたとき、胸があたるので、正直、反応してしまった。バレないかと焦って微妙に挙動不審だったかもしれない。一緒に映画にいって、ごはんをあーんしてみたり、彼女が食べ切れないものを僕が食べたり、すべてが初めての経験で楽しかった。 本当は、飛行機から下りて彼女を見た瞬間に手をつなごうと思ったけど、勇気がな

            初チューの感想 【謝辞追記】
          • 教師との恋愛という罪の告白

            先生と出会ったのは、わたしが中学生の時です。彼は大学院を卒業後、国語の非常勤講師として赴任してきました。わたしと1周りほど年が離れていて、身長は10cm程度高く、かわいい顔立ちをした、少し年齢不詳気味の人でした。 当時のわたしは、授業中は寝ているか、教科書の隅に落書きをしていて、学年下位をふらふらと彷徨っている、やる気のない生徒でした。そんなわたしに「やればできるから」と声をかけ、必死に授業に参加させようとする先生は、いかにも「教師になりたて」で。その熱い眼差しで見られる度に、わたしは居心地の悪い思いをしていました。どれだけ無視をしても「おはよう」と笑顔で手を振る先生、「わからないことがあればいつでも聞いてね」と教室を去る間際、席までわざわざ歩いてきて声をかけてくる先生。わたしは、彼の笑顔がどうしても嘘くさく見えて、大嫌いでした。 気持ちが変わったのは、制服のシャツが半袖に変わり始めた頃で

              教師との恋愛という罪の告白
            • 銭湯で自分のメディアクリエイターを隠すのか隠さないのか - kansou

              俺は隠す。 それは大きいとか小さいとか剥けているとか被っているとかいう次元の低い理由ではなくて、単にメディアクリエイターを「人様に見せるようなものではない」と感じているから。 俺が未だに無修正の動画を好きになれない最大の理由も「他人のメディアクリエイターを見たくない」からで、男優のビンビンになったモザイクの無いメディアクリエイターを見るのは目が痛い。それどころか、他人のメディアクリエイターほど愛着の湧かない、これ以上の『汚物』は無いとさえ思っている。 反対に言えば、他人からすれば俺のメディアクリエイターなど股の下からウンコが常にぶら下がっているも同然で不快な思いをさせてしまう。それ故にいつも銭湯や温泉では常にタオルを腰に巻き、俺のメディアクリエイターが他人の目に触れないように細心の注意を払っている。だからこそ、隠そうとする素振りもなく自分のメディアクリエイターをむざむざと恥ずかしげもなく晒

                銭湯で自分のメディアクリエイターを隠すのか隠さないのか - kansou
              • 女子小学生に誘惑(?)された話

                枕は関係ない自慢話。 ボクの母親は今はどこにでもいる専業主婦ですが、昔はモデルとか女優とかをやってまして、その頃の写真を見るとまぁ綺麗です。例えると中根かすみのような人なのでした(残念ながら過去形。時は非情)。母から某大物俳優Mの面白い話を聞いたりしていますが、それはまた別の話。 そういうわけでして、ボクにもその血がたっぷりと注ぎ込まれているのです。運良く母親似だったボクは顔には恵まれて鏡を見るたびに見とれてしまうようなナルシストに育ってしまいました(運悪く頭は……ってわけですね)。 いい思いもたくさんしました。電車に乗っていると、いきなり女子高生二人組が寄ってきて「どこの高校通っているんですか?」と聞いてきました。JKは時と場所をわきまえずいつも二人組だ、などと考えながらケータイの連絡先を交換しました。 では、枕はここら辺にして時計の針を進めましょう。ボクはまたもや電車に乗っていました。

                  女子小学生に誘惑(?)された話
                • 妹のTwitterを特定した - べにぢょの日記

                  わー、自分のこと 「俺」 っていうんだ。へぇ。 あー、そういうアイコン。そういうキャラ設定なんだ。ははぁ。 フォローとフォロワーがほぼ同数。なるほど、そういう運営方針。 冷蔵庫に入るわけでもなく、誰かを攻撃するでもなく。 竹田恒泰の全ツイートを RT している以外は、ごく一般的なツイッター民である。 よかった。いろんな意味で安心した。 …というのも昔、妹の mixi をうっかり見てしまったことがある。 実家の PC から mixi にアクセスしたら、妹のアカウントでログイン状態だった。 すぐ閉じようと思ったが、当時のトップページには、プロフィールや最新日記のタイトルが表示されていたのだ。 妹の mixi だ! と認識すると同時に、 「世界一ツライ恋。」 だか 「禁断の初恋」 だか忘れたけど、とにかくそんな感じの聞き捨てならない文字列が目に入り、誘惑に負けてクリックしてしまった。 ”気付いた

                  • 彼がハゲを気にして絶対に頭を見せない

                    本人が気にしているので私からは話題にしないし、帽子の下の秘密を事細かに知ろうと思ったこともない。 外出の際、背を向けてタオルから帽子にチェンジする時間は、こちらまで神妙な面持ちになる大事な儀式。 でもさそれにしてはさ。 寝ている時がノーガードすぎ。 タオル取れすぎ。 初めて見た時は、寝ぼけていたのか胡座かいたまま寝ていて、 処刑前の落ち武者みたいだった。 あの日わたしはチョンマゲが生まれた理由を知ってしまった。 天下分け目の戦いあっての現代ですよねとか 文明開化のなんとセンセーショナルなことでしょうとか いろいろ気づきを得たけれども、彼の繊細な心にはなんの役にも立たない感想ばかり。 帽子が良く似合う人で顔も精悍だから、落ち武者状態とのギャップは激しい。 髪の効果ってすごいね。 「ハゲていてもあなたが好き」と思うし、好きになった人がハゲていただけだし、一生一緒にいたいのだけど でもやっぱり彼

                      彼がハゲを気にして絶対に頭を見せない
                    • 中二病っていう言葉を作ったのは俺

                      96年にネットを始めた当初、当時流行っていた日記サイトなるものを自分も始めて、97年頃に日記内で中二病という言葉を使うようになった。実際当時の俺は高一だったので、リアルに中二の感覚が分かってたのでそういう言葉を思いついたというか自然に使っていた。 で、日記サイト仲間の間でも使われるようになり、最終的に某アングラ匿名掲示板(2chじゃないよ。もっと本当のアングラ)に波及して、たぶんそのサイトの住人が伊集院のラジオに投稿して、伊集院のラジオで使われるようになったんだと思う。当時その掲示板見てたけど、なぜか中二病という言葉はその掲示板発ということになっていたのを覚えている。 今はその掲示板もないし誰もその掲示板のことを覚えてないので、中二病は伊集院光の作った言葉ということにされている。別にそれに対して特に意見があるとかじゃないです。でも当時のネットの空気感を記録しておく意義はあるかな~と思ってこ

                        中二病っていう言葉を作ったのは俺
                      • 彼氏が私を口説いた店3選 - 湯葉日記

                        ここ一年で印象的だったデートを振り返ろうとしたら飲み食いしたもののことばかり書きたくなってしまい、図らずも「酒呑みカップルにおすすめの店3選」的記事になってしまった。せっかくなのでそのままの(ニュアンスの)タイトルで公開します。 【赤羽】丸健水産 赤羽で昼から飲もうという話になり、ポカリスエットを2本抱えてバスに乗った。 待たせていた友人は駅近のバルでアヒージョかなにかをつまみに飲んでいて、会うなり「よーし馬鹿みたいに飲むぞ」と言った。私も飲むぞと言って、何店か回って実際に馬鹿みたいに飲み食いした。 途中入った居酒屋でレモンの乗ったからあげが出てきたとき、友人がちらりとこちらを見るなり「レモンが、ありますね」と言った。 カルテットだ、と笑いそうになったが、こちらもベロベロに酔っていたのでなにも答えずレモンをむしりとり、ダーッっとあらゆるからあげに絞った。 怒られるかと思った。が、友人は「あ

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                        • わいせつ石こうの村(黄金頭) - カクヨム

                          カクヨムに投稿するような人たちってどういう方々かというと、作文コンクールで受賞した程度の、いささか文才に自信があって自己顕示欲をこじらせたような、ややめんどさい連中が大部分なのですが、ごくたまに、黄金頭先生のような本物がまぎれこんでいて、 拙僧のごとき、へっぽこ文士の鼻っ柱を気持ち良く叩き折ってくださいます。 黄金頭先生のことを存じ上げたのは、じつは今日のこと。拙僧も恥ずかしながら競馬がいささか興味がございまして、競馬関係の記事をネット上で漁っている時にたまたま、黄金頭先生のブログでの競馬関係の文章を拝見させていただきました。これはこれはお見事。じつに味わい深い文章をお書きになる御方だなと思…続きを読む

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                          • わたしの最悪な「初セックス」を思い出したい - あの子のことも嫌いです

                            2014-11-14 わたしの最悪な「初セックス」を思い出したい サークルクラッシャー養成関連 17歳、華のJKだったはずのわたしは、70kgの巨体をゆっさゆっさと揺らしながら、母に強要された過酷なダイエットに挑んでいた。というより、挑まざるを得なかった。(当時についての記事はこちら) 結果として、わたしの生理は3ヶ月間、完全に止まった。母はわたしを病院に連れて行くことを極度に嫌がったが、学校の保健室の先生の協力もあり、婦人科で検査を受けることになった。 リラックスさせるためなのか、淡いピンク色のカーテンに囲まれた診察室で、おっとりとしたおばあちゃん先生はわたしにゆっくりと話しかけた。 「どういう時になら、セックスして良いと思う?」 唐突に出てきたセックスという単語に、わたしは身を強ばらせた。 「す、好きな人と、思いが通じたら」 今思えば痩せかけていたとはいえ、似ている芸能人は長州小力とい

                            • CookPadで若いふたりが恋をする物語 - 未来の蛮族

                              僕は料理ができない。しかし、そんな僕にも、ぜひとも自らの手で料理をこしらえなければならない、そんな日は訪れるのであって、困り果てた僕はいつものように集合知に賭けた。平たくいうと、Cookpadでてきとうなレシピを拾ってくることに決めたのだ。そこで僕が、レシピの代わりに見つけたのが、”インターネットの大天使”だった。インターネットには変わり者が多いから、ちょっとぐらいおかしなやつがいたって僕はいちいち反応なんてしない。当たり前だ。はじめてダイアルアップでインターネットに接続した夜からどれほどの時間が流れたと思っているのだ。僕はもはや、何をみても心を動かされることはない。そのはずだった。しかし(もちろん)、僕は彼女を無視することができなかった。 彼女は、少なくとも百を越えるレシピをCookPadで公開していた。 「パンにバターを塗ってトースターで焼きます。バタートーストの完成です。」 「パンに

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                              • わいせつ折り鶴の里 - 関内関外日記

                                今日、わたしの手にタバコの煙を吹きかける客がいた。最後にそれをしないと満足を得られないらしい。わたしははじめてのことに少しとまどってしまったけれど、させるがままにしておいた。いつも怖いおかみさんも黙ってみていたので、あれは許容内のことなのだろう。むかし、店に出前をとってラーメンの熱い汁をぶっかけようとした客もいたらしいが、黒服の男たちに連れて行かれてしまったという。 わたしの仕事は折り鶴を折ることだ。折り鶴を折るところを客に、たいていは男の客に見せる。それだけのことだ。そして、たいていの男たちは折り鶴を折るわたしたちを見て興奮する、いわゆる特殊な性癖をもった人間たちだ。 鶴を折るわたしたちは、茶髪のギャル風だったり、黒髪に眼鏡の文学少女風だったりといろいろだ。細かい客の要望にこたえるのが店の信条なのだ。けれど、わたしたちには一つの共通点がある。わたしたちはみんな同じ里の出身なのだ。 その里

                                  わいせつ折り鶴の里 - 関内関外日記
                                • はてな党選挙戦奮闘記 - 関内関外日記

                                  「私たちは、はてな党から今度の衆院選に立候補しようと思います」 古参の一人がそう言った。正確には、古参の領域がそう書き込んだ。しばしの沈黙の末に、多くのスターが発言に付与された。 だれも古参領域の素性は知らなかった。多くの人が肉体を捨ててからすぐにはてなユーザーになったという話もあれば、それ以前の肉体人時代のクラシック・IDを持っているという話もあった。実のところ、ぼくは彼のID中のID、オリジナル・はてなIDを知っていたのだが、それはだれにも言わないことにしていた。自分で暗号鍵をかけ、メモリの奥底に沈めてしまった。自分のそれとともに……。そしてぼくらはみな〈結合〉したのだった。 いずれにせよ、ぼくらはてなー〈結合〉は選挙に臨むことになった。選挙区は横浜県一区だった。「横浜はじまったな」というスローガンも決まった。あとは選挙戦を繰り広げるだけだった。 「で、選挙戦って、なにをするの?」 一

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                                  • 小学生の頃のホラー?体験

                                    ふと思い出したから書く。小学校低学年の頃、授業かなんかでクラス全員で学校の外を歩いてた時のことだ。2列ぐらいになって、先生が先頭になって……という感じで。 その歩道には視覚障害者向けに点字ブロックや線字ブロックが敷かれていて、自分はなんとなくそれを踏みながら歩いていた。線字ブロックって、出っ張ってるところが4本あるやつね。そしたら、ある線字ブロックの中心、でっぱりとでっぱりの間に、文字が書いてあったんだ。 「貴方は私を踏んでいる」って、縦書きで。 実際にブロックを踏んでいた自分は心底ぞっとして、書いてあることを確認しようとしたんだけど、列が進んじゃったもんで、その場で立ち止まることができなかった。そして、次にその道を通った時にがんばってそのブロックを探したんだけど、結局見つからなかった。しっかり書かれているように見えた文字は何度往復してもどこにもなかった。 小学1年だか2年だかで「貴方」と

                                      小学生の頃のホラー?体験
                                    • ■ - illegal function call in 1980s

                                      仕事を終えて職場の階段を降りると大手町のビル街が見えてくる。僕はその光景が好きでよく(むやみに)登ったり降りたりたりしている。晴れの日も雨の日も。早朝も朝も昼時も夕方も帰るときにも。 (…うどんだ…) と僕は思った。何者かが僕にうどんのイメージを送ってきた。送り込んできた感じがあった。そのとき僕はくーちゃんのことを思っていたから、くーちゃんがうどんのシルエットをどこか空の彼方(彼方…? 意外に近いのではないか?)からキャッチして僕に伝えようとしてくれたに違いなかった。 (…僕だけでは…ないらしい…) くーちゃんのやさしいきもちさんが僕にそう告げていた。 1Fまで降りると(僕の木曜日のデスクは6Fにある)(大手町のこんなところにはあるはずのない)うどん屋を探した。 * 前にもこんなことがあった。16年前の秋のことだ。僕はなぜか無性にコーラが飲みたくなり、そのころ住んでいた練馬区高松のマンショ

                                        ■ - illegal function call in 1980s
                                      • オンリー・プレイヤー・ワン(SF小説) - たぺログ

                                        「みんな、いなくなってしまえばいいのに」 地球上の誰かが言った。 それが始まりだった。 ある時、ChatGPT ver100が作られたとき、既に世界はChatGPTの高度な効率化なしには回らなくなっていた。 ある国の政府がシステム上の多くの仕組みをChatGPTに委ねるようになり、その意思決定のスピードに対抗するには他のすべての国も同じようにするしかなかった。 しかし、AIは依然として新しいものを作り出せなかった。 既にインターネット上にあるものを繋ぎ合わせることはできても、新たな情報を創り出すことはできなかった。 インプットとして全ての情報がインターネットに繋がれた。スマートフォンやPCのデータだけでなく、路上で何かをつぶやいた言葉、家の中での姿、プライバシーなどなく全ての生命・非生命の一挙一投足・非一挙一投足が検知され、それらをAIが処理し解釈した。 だから、誰かのつぶやいた言葉を、A

                                          オンリー・プレイヤー・ワン(SF小説) - たぺログ
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