エルピーダメモリが2012年2月27日に会社更生法を申請し、経営破綻してから10年となった。日本の半導体産業は規模を縮小しながらも、事業の基盤を残している。この敗戦から現在の半導体政策は何を学ぶべきなのか。そして再興に向けて何が必要なのか。産学官の関係者に聞いた。初回はエルピーダメモリの会社更生法を申請した坂本幸雄元社長。さかもと・ゆきお 70年(昭45年)日本テキサス・インスツルメンツ入社。93年副社長。神戸製鋼所、UMC日本法人などを経て、02年エルピーダメモリ(現マイクロンメモリジャパン)社長に就任。13年に退任。現在は複数の半導体関連企業で相談役などを務める。