オマーンの首都マスカットで、伝統衣装「ディシュダーシャ」について説明する仕立て職人(2022年1月10日撮影)。(c)MOHAMMED MAHJOUB / AFP 【2月7日 AFP】中東オマーンはこのほど、伝統衣装「ディシュダーシャ」を外国製の模倣品や斬新な着崩しから守るため、厳格な基準を設けると発表した。違反者には高額の罰金を科す。 ディシュダーシャはスルタン国オマーン独特の優雅な長衣。着丈が足首まである点は他の湾岸諸国の民族衣装と似ているが、襟ぐりから胸元の合わせにかけて施された精緻な刺繍(ししゅう)を特徴とする。だが、最近では裾上げや凝った大ぶりな刺繍を施したもの、多色使いの製品を好んで着る人が増えていた。 商工業・投資振興省は、ディシュダーシャのデザインに「一定の基準」を定め、素材は綿を中心に、刺繍は襟ぐり、胸元の合わせ、袖口のみに限定すると発表した。「生地は単色でなければならな