珍しい雲の話です。 こちらは、おととい(2020/11/09)の 九州の西の海上。 その中に、ハートマークを逆さまにしたような形の、規則正しく渦を巻いている雲が出ている。 これは、「カルマン渦」と呼ばれていて、寒さの到来を知らせる雲の1つ。 ポイントは、カルマン渦の北にある「済州島(チェジュ島)」。 これがあることで、島の南側のライン上に、カルマン渦ができる。 強い北風が、済州島にぶつかることで、島を回り込むような形になる。 すると、風下は狭まるような流れになり、内側に渦ができる。
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今日24日(金)の日本付近は冬型の気圧配置が次第に強まってきています。 気象衛星画像を見ると東シナ海には幾何学的な模様の雲がきれいに並んでいる様子が確認出来ます。「カルマン渦」と呼ばれる空気の流れが、雲によって可視化されている状況です。 一定の向き・強さの風が吹いているとき、山や島にぶつかった風はその背後に回り込み、淀むように雲の渦ができます。寒気の影響で海上で発生した雲がこの空気の流れに沿って移動するため、幾何学的な模様が出来上がります。 東シナ海の海面水温は平年よりも高く、上空1500m付近で0℃未満の寒気が流れ込んできたことで雲が発生しています。東西の気圧差が大きいことで北西の風が強く、明瞭なカルマン渦が現れました。 一様な風や十分な寒気があるときに出現しやすいため、今後も寒気が南下するタイミングで出現機会が増えてきます。 » アプリ お天気ニュース記事一覧» お天気ニュース記事一覧
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