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サルトルの検索結果1 - 21 件 / 21件

  • 大江健三郎「次はサルトル」 晩年の創作意欲、臆測呼ぶ 活字の海で - 日本経済新聞

    ノーベル文学賞作家、大江健三郎が2023年3月に亡くなって1年余り。13年に最後の小説『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』を発表して以降、ほとんど公に姿を見せなかったが、近しい関係者の話や死後に公開された自筆原稿、近刊本から知られざる晩年の様子が垣間見えるようになった。「これからはサルトルを読もうと思います」。大江作品の装丁を担当した画家の司修氏は『晩年様式集』の完成時にそう告げられたと明

      大江健三郎「次はサルトル」 晩年の創作意欲、臆測呼ぶ 活字の海で - 日本経済新聞
    • サルトル著『家の馬鹿息子』全5巻要約|ラビットホール

      ○前書 サルトル著『家の馬鹿息子』は大部です。 ですが、読む価値は十分にあります。フローベール論ではありますが、その分析は、いわゆる「お約束」を嫌う作家や、その作品、そうした作品を好む鑑賞者に普遍的に援用できます。 近刊では、藤本タツキ著『さよなら絵梨』のラストは論争を招くものですが、本書の『聖アントワーヌの誘惑』のラストの分析をそのまま適用できます。(ちなみに、フーコーも『幻想の図書館』で、『聖アントワーヌの誘惑』のラストについて同様の分析をしています) とはいえ、あまりに大部なので、要約を掲載します。 ○第Ⅰ巻・はじめにpp.17-8 言葉の物質性 …p.19 「われ」は言語 p.24 〈真実〉はよそよそしい。 …p.36 逆もまた然り。無媒介の経験もすでに言葉的。 ……p.37 言葉は自分の中で全てを創造できるはず。 p.38 文化とは掠めとられること"ではない"。 …p.40 話す

        サルトル著『家の馬鹿息子』全5巻要約|ラビットホール
      • サルトル『シチュアシオン X』を読む - mmpoloの日記

        サルトル『シチュアシオン X』(人文書院)を読む。「X」すなわち10巻。『シチュアシオン』はサルトルの評論集で日本ではこの10巻まで出版されている。内容は時事的な評論が多いが、哲学や文学にも及んでいる。 1巻 フォークナーやドス・パソス、ニザン、ナボコフ、ジロドゥーなどを取り上げている。 2巻 「文学とは何か」 3巻 政治的な評論が多いが、「唯物論と革命」が収められている。 4巻 「肖像集」と題されていて、カミュやニザン、メルロー・ポンチ、ジャコメッティなどが取り上げられている。特にメルロー=ポンティへの追悼文が圧巻だ。 5巻 「植民地問題」と題されている。 6巻 「マルクス主義の問題1」と題されている。「共産主義者と平和」が収められている。 7巻 「マルクス主義の問題2」と題されている。「スターリンの亡霊」が収められている。 8巻 「ヴェトナム――ラッセル法廷」「フランスの問題」「知識人

          サルトル『シチュアシオン X』を読む - mmpoloの日記
        • 『サルトル著『家の馬鹿息子』全5巻要約|ラビットホール』へのコメント

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            『サルトル著『家の馬鹿息子』全5巻要約|ラビットホール』へのコメント
          • 『劇作家サルトル』(作品社) - 著者:山縣 熙 - 阿刀田 高による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

            著者:山縣 熙出版社:作品社装丁:単行本(314ページ)発売日:2008-12-23 ISBN-10:4861822211 ISBN-13:978-4861822216 内容紹介: 自由であるべく呪われた存在として人間を捉え、不条理な同時代を「嘔吐」しつつ生きた人間主義の思想家サルトル。構造主義の台頭とともに不当に捨てられたその精神の精髄を10篇の戯曲を通して捉え直す畢生のライフワーク。 「自由の選択」思想と芝居との関係は ひどく懐かしい。 かつてJ・P・サルトルはフランスの、そしてなぜか日本でも知性のシンボルであった。いつしか実存主義は構造主義の後塵(こうじん)を拝し、サルトルの名も遠くなった。 「えーと『嘔吐(おうと)』っての、あったよなあ」 「わかんねえんだよ『存在と無』なんか」 「芝居は結構おもしろかったわ」 本書のタイトルを見て感慨を覚える世代もあるだろう。 フランスの作家は戯曲

              『劇作家サルトル』(作品社) - 著者:山縣 熙 - 阿刀田 高による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
            • 早瀬優香子/サルトルで眠れない~隠れ名曲、名演コレクション。|スガイヒロシa.k.aSugar

              昨日は松尾清憲さんというか武川雅寛さんの曲を取り上げたのですが、これまた評判がよかったので、(一部では)かなり人気の早瀬優香子さんの曲を取り上げてみます。 最近、水道橋博士のツイキャスでも取り上げられていたのが印象的でした。 あ、まずは早瀬さんと松尾さんのつながりから書きますか。 早瀬さんをプロデュースした秋元康さんは松尾さんの初期のソロ・アルバムに歌詞を書いていたんですね。それとおニャン子クラブに松尾さんが曲を書いていましたし。 そして、この曲が収録されたアルバム『躁鬱』の編曲はエキゾティックス(オフコースのサポートをやっていた時期でもありましたね)の西平彰さんだったんですよ。 西平さんは宇多田ヒカルさんのデビュー当時のアレンジャーというのが一番知られているのかな? それとも沢田研二さん「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」の作曲者ということかもしれませんね(ちなみにエキゾティックスはバンドでもアル

                早瀬優香子/サルトルで眠れない~隠れ名曲、名演コレクション。|スガイヒロシa.k.aSugar
              • 「サルトルの実存主義とは何か?』レヴィ=ストロースの批判を通して考察する - 草の実堂

                画像:ジョン・ポール・サルトル public domain 実存主義とは、人間の存在や自由、そして自由ゆえに生じる不安と責任に焦点を当てた哲学である。 その思想は19世紀のキルケゴールやニーチェに端を発し、20世紀に入りマルティン・ハイデガーらによって展開されたが、ジャン=ポール・サルトル(1905–1980)はそれをさらに発展させ、大衆に広めた人物である。 サルトルの実存主義は、単なる観念的な思弁ではない。特に第二次世界大戦という極限状況を経験した彼にとって、哲学は現実に向き合うための道具であり、生きる上での実践的な態度を示すものでもあった。 戦後の虚無と価値の崩壊が進む中で、サルトルは「西欧キリスト教社会の伝統的な道徳や規範は、もはや拠り所にならない」という事実と向き合うことになった。そして彼は「個人が自らの行動を通じて、人類全体に対して責任を負うべきだ」と主張するに至る。 1946年

                  「サルトルの実存主義とは何か?』レヴィ=ストロースの批判を通して考察する - 草の実堂
                • 有沢翔治の読書日記 : ジャン=ポール・サルトル『聖ジュネ』(新潮社)

                  2013年10月01日22:55 ジャン=ポール・サルトル『聖ジュネ』(新潮社) カテゴリ学術書-文学 mixiチェック 概要 ようやく読み終わりました! 長かった……。そしてジャン・ジュネを全く読んでいない件。 『泥棒日記』『花のノートルダム』などをジャン・ジュネの評伝なのですが、異様に分厚い。お恥ずかしながら評論だと知らずに初め『嘔吐』みたいな小説だと思って手を出してみたら……、OTL とサルトルが書いた評論を頑張って読んだよ、アピールはここまでにしておいて、内容をまとめてみようと思います。解らないなりに。 ジャン・ジュネについて さて、サルトルが取り上げているジャン・ジュネについて、詳しくまとめていくことにしましょう。 幼少期 ジャン・ジュネは生後7ヶ月で売春婦であった母に捨てられます。サルトルはこれを、「子供であったが幼年時代から追放された」と表現しています。 サルトルの問題意識の

                  • 集団、主体性、共同体をめぐって──68 年 5 月とサルトル、ドゥルーズ=ガタリ、ブランショ

                    メタデータをダウンロード RIS形式 (EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)

                    • サルトル『むかつき』ニートという冒険 | みすず書房

                      「さあ、きみの先輩をひとり紹介しよう。きみのお父さん、いやお爺さんたちが一生懸命読んだ本の主人公だ」。——引き籠もり、ニート、「キレる」といった現代社会の問題に呼応することで、20世紀フランス文学の名作が新たな命を生き始めているようです。新釈「嘔吐」の世界へようこそ。 テクスト——サルトル『嘔吐』より(白井浩司訳) 第1回 正常異常者の屈折光学 投壜通信——来ない者に/チョーむかつく/サルトルって誰?/「アンガジュマン」のトポロジー/引き籠もりの哲学者/船酔いの唄/ハイデガーの『形而上学とは何か』/判読不能な手紙/物語・歴史・記述/隅‐遇/三人のアントワーヌ/瞬間と持続/それの抗争/死と外部——むかつきの終身刑 第2回 ぼくの居場所は? 驚異/クローズアップ/背後から抱かれて/鏡の回廊/他者鏡と顔/肖像画——ジンメル、ジャンケレヴィッチ/背中と背後/寸断された身体/さまざまな鏡と窓ガラス/

                      • サルトル先生 | 荒野に向かって、吼えない…

                        アニー・コーエン=ソラル著 『サルトル伝』 上下巻合わせて千ページを超える大部のサルトル伝。正直もう少しコンパクトにできたのではないかという感じもするし、いささか癖のある箇所などもあって好みが分かれるところもあろうが、訳者解説で石崎晴己はサルトルの伝記としては「決定版と言っても過言ではな」いとしている。原著はサルトルの死からわずか五年後の一九八五年に刊行されたものであるが邦訳が出るまで長くかかった理由もここで説明されている。 著名人の伝記といえば多かれ少なかれそういうところがあろうし、ましてやサルトルのような人生を歩んだならば意外ではないが、そのまま小説などの題材に使えそうなエピソードが満載である。 有名なものでいえば一九四四年の春、ナチス・ドイツ占領下のパリでピカソが戯曲『尻尾を掴まれた欲望』を書き、公開朗読会が行われたというものがある。「豪華な配役、けたはずれのテクスト、二度と起こりそ

                        • 【愛の◯◯】わたしはニーチェを、彼はサルトルを - 音楽と本、それからそれから……。

                          アツマくんが仕事場から帰ってきて、ダイニング・キッチンまで来たので、 「今日の晩ごはんはトンカツよ、アツマくん」 と言ってあげる。 「お、いいな」 「いいでしょ」 キッチンからアツマくんのところまでペタペタと歩いていき、 「楽しみにしててね」 とココロを込めて言う。 愛情表現だ。 わたしの愛情表現、上手く伝わったかしら。 伝わってるわよね。 アツマくんの顔、仄(ほの)かに照れ顔になってるもの。 エプロン姿のわたしはさらに彼に近付く。 彼を見上げ、ジンワリと微笑みの視線を注いでいく。 × × × トンカツを盛り付けたお皿がダイニングテーブルに2つ。 向かい合って着席。 「美味しそうでしょ」 とわたしがアツマくんに言う。 「美味そうだ。おまえのトンカツを揚げるスキルを考えれば当然だが」 「なんだかキラキラしてると思わない?」 「トンカツのコトか?」 「そーよ」 「確かにな。黄金色(こがねいろ)

                            【愛の◯◯】わたしはニーチェを、彼はサルトルを - 音楽と本、それからそれから……。
                          • 竹本研史著『サルトル 「特異的普遍」の哲学』、「序章」冒頭を公開します!|法政大学出版局◉別館

                            本年2月、小局では竹本研史著『サルトル 「特異的普遍」の哲学──個人の実践と全体化の論理』を刊行しました。A5判で500頁近い大著であり、著者の博士論文を大幅に改稿・増補して成った待望の書です。 竹本先生は法政大学人間環境学部で教えておられ、サルトル研究のフィールドではよく知られた中堅世代の研究者。社会哲学・思想史、フランス語圏文学、フランス語圏地域文化研究が専門で、いつも忙しくあちこちを飛び回っておられます。 本書はサルトル研究のなかでも、いま最も取り扱いの難しいと思われる政治の問題に真っ正面から、果敢に取り組んだ論考。本書で主に議論の対象となるサルトルの『弁証法的理性批判』(1960年)は、すでに邦訳が手に入りにくい状況もあり、そして冷戦まっただなかの当時の時代的文脈から私たちが遠くにいることもあり、さらには構造主義以降の思想史やネオリベラリズムのなかでマルクス主義が覇権を失った流れも

                              竹本研史著『サルトル 「特異的普遍」の哲学』、「序章」冒頭を公開します!|法政大学出版局◉別館
                            • 大江健三郎、晩年の創作意欲は? 「次はサルトル」臆測呼ぶ - 日本経済新聞

                              ノーベル文学賞作家、大江健三郎が2023年3月に亡くなって1年余り。13年に最後の小説『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』を発表して以降、ほとんど公に姿を見せなかったが、近しい関係者の話や死後に公開された自筆原稿、近刊本から知られざる晩年の様子が垣間見えるようになった。「これからはサルトルを読もうと思います」。大江作品の装丁を担当した画家の司修氏は『晩年様式集』の完成時にそう告げられたと明

                                大江健三郎、晩年の創作意欲は? 「次はサルトル」臆測呼ぶ - 日本経済新聞
                              • 『サルトルの世紀』(藤原書店) - 著者:ベルナール=アンリ レヴィ 翻訳:石崎 晴己,三宅 京子,澤田 直,黒川 学 - 中条 省平による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                巨星サルトルを軸に20世紀の思想地図を塗り替えた世界的話題作、遂に完訳。「サルトル・リバイバル」に火を付けた問題の書。目次第1部 「世紀人」(サルトルの栄光;スタンダールとスピノザ… 巨星サルトルを軸に20世紀の思想地図を塗り替えた世界的話題作、遂に完訳。「サルトル・リバイバル」に火を付けた問題の書。 目次 第1部 「世紀人」(サルトルの栄光;スタンダールとスピノザ;ジィドと訣別するために ほか) 第2部 サルトルに公正な裁判を(実存主義は反ヒューマニズムである;怪物とはなにか?―伝記的断片;徹底的反ファシスト ほか) 第3部 時代の狂気(もう一人のサルトル―スナップショット;知識人の人生における過誤の管理期則について;告白 ほか) エピローグ 盲目の哲学者 今年はサルトル生誕百年にあたる(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆年は2005年)。 パリの巨大な国立図書館では「サルトル展

                                  『サルトルの世紀』(藤原書店) - 著者:ベルナール=アンリ レヴィ 翻訳:石崎 晴己,三宅 京子,澤田 直,黒川 学 - 中条 省平による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                • 【楽天市場】人文書院 実存主義とは何か 増補新装版/人文書院/ジャン・ポ-ル・サルトル | 価格比較 - 商品価格ナビ

                                  このエリアでは、楽天市場でのお買い物をもっと楽しんで頂くために、あなたの利用状況に合わせて便利でお得な情報をタイムリーにお知らせします!

                                    【楽天市場】人文書院 実存主義とは何か 増補新装版/人文書院/ジャン・ポ-ル・サルトル | 価格比較 - 商品価格ナビ
                                  • 自由と責任——ジャン=ポール・サルトルと世界系の倫理 | artsandphil.jp

                                    フランスの作家/思想家ジャン=ポール・サルトル(1905-1980)の有名な言葉にこんなものがある。いわく、「人間は自由の刑に処せられている」。サルトルがいまどきどのくらい読まれているのか知らないが、少なくとも一昔前は高校の倫理の授業でも紹介されていた(ちなみに一昔前は思想系の本を扱う古本屋には必ずと言っていいほど人文書院のサルトル全集が並んでいた)。 サルトルのもうひとつの有名なフレーズといえば、やはり「実存は本質に先立つ」というやつだろう。実はどちらも同じ「実存主義とはヒューマニズムである」と題された講演で語られた言葉で[1]ただし元々の講演タイトルは「実存主義はヒューマニズムなのか」という疑問形だったらしい。それが単行本として出版される際に肯定文に変更された。日本語訳は伊吹武彦訳が『実存主義とは何か』(人文書院、増補新装版1996年)に収録されている。なお、この講演はサルトルの思想の

                                      自由と責任——ジャン=ポール・サルトルと世界系の倫理 | artsandphil.jp
                                    • サルトル(著)『聖ジュネ』を読む。|本と日常😌

                                      とうとうサルトルの『聖ジュネ』の読後感想を書くことになった。ネットで探してもこの本の感想は極めて少なく、私の文章が公開されて読まれることを想像すると少し緊張している。 上下巻二冊を重ねて測ってみると五センチ。ページをめくると内容は哲学書で、ほとんどすべてのページが文字で埋まっている。よく読み終えたものだと思う。 正直読み飛ばした箇所も多い。妻が私の読んでいる姿を見て「どうしてそんなに速く読んでるの」と尋ねたほどだ。「難しいからだよ」と私は答えた。 「読んだが理解してるのか」と問われるとほとんど理解していないと答えるしかない。しかし話の流れはわかるし、著者が言いたいことが少しはわかる。なぜなら著者は同じ内容を言葉を変えて繰り返し書いているので文字数が多い割には少しは理解しやすい。しかし哲学書である。 私がなぜこの本を手に取ったのか。それはジャン・ジュネの『泥棒日記』を読んだからだ。なぜ『泥棒

                                        サルトル(著)『聖ジュネ』を読む。|本と日常😌
                                      • サルトル、ボーヴォワール:義塾を訪れた外国人|義塾を訪れた外国人|三田評論ONLINE

                                        三田に到着し、車を降りるサルトルとボーヴォワール。「ベトナム戦争反対」のプラカードを持つ塾生が見える。 ちょうど半世紀前、1966年の9月、慶應義塾およびサルトルの日本語版全集を出版していた人文書院の招待でサルトルとボーヴォワールが訪日し、三田山上で特別講演会が開かれた。 「義塾を訪れた外国人」という興味深い企画が本誌でたてられるが、その第1回目にふさわしい人選だと思う。というのもサルトル、ボーヴォワールの来日は義塾のみならず日本にとってもひとつの事件とも呼べるような出来事だったのである。私自身は当時中学生の、文学的には奥手の少年だったので記憶は曖昧なのだが、叔母の朝吹登水子が友人そして通訳として4週間にわたる全日程に同行していたし(ホテルや旅館にも同宿していた)、また父朝吹三吉も慶應義塾大学の迎える側の教員として東京での行程のほぼ全てにつきあっていたので、そのあわただしさというのか、騒ぎ

                                          サルトル、ボーヴォワール:義塾を訪れた外国人|義塾を訪れた外国人|三田評論ONLINE
                                        • ドゥルーズで読むサルトル|静岡県立大学・短期大学部機関リポジトリ

                                          Confirm OK キャンセル Are you sure you want to delete this item? Are you sure you want to delete this version?

                                          • 『2.4.3 『サルトルとマルクス主義――『弁証法的理性批判』をめぐって』(要約) 下』

                                            2.4.3 『サルトルとマルクス主義――『弁証法的理性批判』をめぐって』(要約) 下 | 竹内芳郎の思想 第三章 遡行的経験 【『弁証法的理性批判』の構成】 『批判』第一巻は、形式的には<構成する弁証法>-<反弁証法>-<構成された弁証法>という、いわゆる弁証法的トリアーデを形成している。第一の<構成する弁証法>とは、歴史の弁証法を可能にする創造的原点としての<個人的実践>のことであり、第二の<反弁証法>とは、このような実践の疎外態としての<実践的=惰性態>のことであり、最後の<構成された弁証法>とは、この疎外態を突き破って人間が己れの自由を恢復するために必然的に形成せねばならぬ諸々の<集団的実践>のことである。 A 構成する弁証法 【個人的実践】 「サルトル弁証法の端緒を形成しているこの<個人的実践>は、実は二重の性格を具えている。第一に、全弁証法過程のなかで最も抽象的な契機にすぎぬとい

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