クリス・ハマー著『渇きの地』を読了 図書館の、司書さんが紹介する《ミステリー小説コーナー》にこの本があった。 早川ミステリーの本は、天から小口にかけて黄色に着色されている。 これにグッと惹きつけられる。 内容もわからず、読んでみようと決めたのだが、 オーストラリアのジャーナリストが書いた小説らしい。 オーストラリア内陸の町リバーセンドの教会で、牧師が銃を乱射し五人を殺害する事件が起きた。一年後、町へ取材に訪れた新聞記者マーティンは、住民が牧師を庇う証言をすることに気づく。だが、町外れに住む男だけは、住民の言葉を信用するなと警告するのだった。そんな中、山火事が町を襲い、火災現場からかつて行方不明になっていた観光客の他殺死体が発見される。この事件にも牧師が関わっていたのか⸻? 牧師の過去と、彼が事件を起こした真の理由とは。 英国推理作家協会最優秀新人賞受賞作。 HAYAKAWA POCKET