塩野義製薬は10日までに、緊急承認された新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、使用状況や副作用の報告をまとめた調査結果を初めて公表した。11月24日から12月4日までに推定1024人に使われ、重篤な副作用の報告はなかったという。 9日に同社の医療関係者向けホームページに掲載した。報告によると、20~50代への処方が763人と全体の約75%を占めた。重い副作用の報告はなかったが、5人から頭痛や下痢といった症状の訴えがあった。 ゾコーバは11月22日に厚生労働省が緊急承認した。政府は、塩野義と100万人分の購入契約を結んでいる。