アフリカ北東部のスーダンで4月15日から始まった国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘で、民間人の死者が90人を超えたと伝えられている。 激しい戦闘が繰り広げられているのは、首都ハルツームや同国西部ダルフールなど。双方ともに大統領府や主要空港などを制圧しようとしている。 なぜいま衝突が起きたのか? スーダンでは2019年のバシル長期独裁政権の崩壊後、2021年10月に軍トップのアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍がクーデターを起こして実権を握った。 その後、民政移管へ向けた協議が続いたが、RSFの国軍への統合をめぐって双方が対立し、緊張が高まっていた。 RSFの前身は…あの民兵組織 米紙「ワシントン・ポスト」によれば、RSFは2000年代にスーダン西部ダルフールで、村々を焼き払い、人々を虐殺・強姦した民兵組織「ジャンジャウィード」を母体としたものだ。