日本を代表する有名企業は、創業社長のカリスマ性が大きいがゆえに、創業社長の去り際、そして去ったあとに、目を覆うような混乱を招くことがある。例えば、セイコーの服部家、ソニーの盛田家、ユニバーサルエンターテインメントの岡田家、大塚家具の大塚家、大戸屋の三森家、ゲオの遠藤家は、大きな損害や会社の経営権をめぐる激しい内紛を経験している。 【写真】この記事の写真を見る(2枚) ここでは、フリージャーナリスト・高橋篤史氏の経済ノンフィクション『 亀裂 創業家の悲劇 』(講談社)から一部を抜粋。大手パチスロメーカー・ユニバーサルエンターテインメントで実際に起こった“創業者の追放劇”を紹介する。(全2回の1回目/ 2回目に続く ) ◆◆◆ ユニバーサルエンターテインメント創業者を追放「ふざけた話があるかっ! 役員会なんか、もうやらねえよ、俺! ふざけるな、もう、まったく!」 怒りにまかせて立ち上がった岡田