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  • プログレがポップスに転向した80年代:プログレの前途が真っ暗だった時代に成功した作品たち

    1970年代後半は、プログレ・ミュージシャンにとって厳しい時代だった。1970年代前半から中盤にかけては彼らの全盛期であり、手の込んだ変拍子、壮大でコンセプチュアルな組曲、指の関節が折れそうな複雑なリフといったいかにもプログレっぽい要素が人気を集めていた。しかし1970年代の終わりになると、そうしたものは客受けが悪くなっていく。その代わりに流行したのはニュー・ウェイヴであり、「短くてシンプルでスッキリ」が当時の合言葉となった。 ただし「パンクがプログレと敵対関係にある」というイメージは、ほとんどの場合、マスメディアが作り出したものだった。たとえばラモーンズのジョーイ・ラモーンのレコード・コレクションには、イエス、ジェネシス、ELPも入っていた。またセックス・ピストルズのジョニー・ロットンはあからさまにヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのピーター・ハミルの影響を受けていた。そしてザ・ストラ

      プログレがポップスに転向した80年代:プログレの前途が真っ暗だった時代に成功した作品たち
    • 【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9

      featured 【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9 ライターの二木信が、この困難な時代(Hard Times)をたくましく、しなやかに生きる人物や友人たち(Good Friends)を紹介していく連載「good friends, hard times」。国内のヒップホップに軸足を置きながら執筆活動をつづけてきた二木が、主にその世界と、そこに近接する領域で躍動する人たちへの取材をつうじて音楽のいまと、いまの時代をサヴァイヴするヒントを探ります。QeticからFNMNLにお引越しして来てからの第1回目(通算9回目)に登場するのは、長年、音楽の世界でディレクター/ライター/バイヤーとして活躍してきた本根誠。 私が本根誠さんに最初に会ったのは、宇川直宏さんが主宰するライヴストリーミングスタジオ/チャンネル「DOM

        【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9
      • ポリス「King Of Pain」解説:『Synchronicity』に収録された実存的絶望を苦悩とともに表現した一曲

        実存的な絶望をこれほど激しい苦悩とともに表現した楽曲でありながら、ポップ・チャートのトップ5に入ったものはこの曲のほかに存在しないだろう。そして、それはポリス(The Police)だからできたことなのである。何しろ、彼らは一聴するとロマンティックに聴こえるが実態は究極の”ストーカー・ソング”といえる「Every Breath You Take (見つめていたい)」をチャートの首位に送り込んでもいるのだ。 また、グループ史上初の米国での大ヒット曲である「Don’t Stand So Close To Me (高校教師) 」もキャッチーなサウンドに誤魔化されてはいるが、内容は一歩間違えれば”変態”の域に足を踏み入れかねない学校教師の物語だ。要するに、彼らはかねてから過激なポップ・ヒットを生み出していたのである。 <関連記事> ・ポリスの名盤『Synchronicity』40周年記念盤が7月に

        • フランスを代表するミュージシャン25選:フランスのポピュラー音楽を形作ったアーティストたち

          フランス語の響きは、ラテン語が語源にあるロマンス諸語の中でもっとも耳心地が良いとされる。そう考えると、フランス音楽界から魅惑的なシンガーやクールなサウンドのポップが数多く生まれたのも不思議ではない。 ラヴェル、サティ、ドビュッシーらを輩出したクラシック音楽の系譜が受け継がれていることにも疑問の余地はないが、ジャンルや時代を超えたフランスの音楽の特徴は、ある種の”生きる喜び”が表現されている点にある。 ここでは2024年夏に行われるパリ五輪を祝して、フランスのポピュラー音楽を形作った革命的なミュージシャンやシンガー25組を順不同で紹介しよう。 <関連記事> ・フランスを代表するアーティスト、シャルル・アズナヴールが94歳で逝去 ・ダスティ・スプリングフィールドの隠れた名盤『Dusty…Definitely』 1. セルジュ・ゲンスブール いまなお愛されるフランスのカルト・ヒーローにして、快楽

            フランスを代表するミュージシャン25選:フランスのポピュラー音楽を形作ったアーティストたち
          • 最高のトリビュート・アルバム40選:偉大なアーティストを讃える名盤たち

            トリビュート・アルバムは、何十年ものあいだにわたってミュージシャンにインスピレーションを与え、ファンを喜ばせてきた。1950年、最初の33回転LPが登場してからわずか2~3年という時期に、オスカー・ピーターソンは偉大なるデューク・エリントンを讃えるため、エリントンの曲だけでアルバムを1枚作り上げた。それ以来、無数のトリビュート・アルバムが発表されてきた。 たとえばビートルズに捧げられたトリビュートだけを見ても、50枚以上ある。最高のトリビュート・アルバムではさまざまなアーティストたちが自分に影響を与えた曲を自らの作品として咀嚼し、敬意に満ちたオマージュを捧げている。 そして、トリビュート・アルバムは今も次々に生まれてきている。たとえばジャズ・ヴォーカリストのグレゴリー・ポーターがレコーディングした『Nat “King” Cole & Me』、アフロ・ビート・ドラマーのトニー・アレンがアート

              最高のトリビュート・アルバム40選:偉大なアーティストを讃える名盤たち
            • パリ・オリンピック開会式に登場したレディー・ガガのコメント全文訳

              現地時間2024年7月26日に開催されたパリ・オリンピック開会式にてレディー・ガガ(Lady Gaga)が登場。彼女はセーヌ川に囲まれたサン・ルイ島の先端にあるバリエ広場で、ディオールの衣装とリド ドゥ パリのポンポンを身につけ、 1961年に発売されたジジ・ジャンメールの有名なヒット曲『Mon truc en plumes(羽飾りのトリック)』を披露した。 このパフォーマンスの後に自身のSNSで公開されたメッセージの翻訳を掲載します。 <関連記事> ・ハーレイ・クイン役で出演?レディー・ガガ、映画『ジョーカー』続編作の場面写真を公開 ・レディー・ガガの20曲:アートとポップと狭間で生み出された楽曲たち Lady Gaga reminded fans of the superstar she is, being the first artist to take the stage in P

                パリ・オリンピック開会式に登場したレディー・ガガのコメント全文訳
              • ビリー・アイドル『Rebel Yell / 反逆のアイドル』:全米制覇を成し遂げた大ヒットアルバム

                ブリティッシュ・パンクの成り上がり者だったビリー・アイドルは、『Rebel Yell(反逆のアイドル)』のサウンドによって正真正銘のアメリカン・ロック・スターへと変身を遂げた。こうした変身は一夜にして成し遂げられたわけではない。とはいえ、これはロック界で最も予想外の進化のひとつだったと言える。 <関連記事> ・ビリー・アイドル『Billy Idol』解説 ・ビリー・アイドルの名盤 『Rebel Yell / 反逆のアイドル』40周年記念盤発売決定 Billy Idol – Flesh For Fantasy 1970年代、ビリー・アイドル(本名ウィリアム・ブロード)はジェネレーションXのフロントマンとしてブリティッシュ・パンクの第一波に加わった。とはいえこのバンドの活動がダメになった後、ビリーは自らを徹底的に作り替えるためニューヨークに移住し、キッスのマネージャーであるビル・オーコインや若

                • ボブ・マーリーの名曲「Three Little Birds / 3羽の小鳥」がSpotifyで10億回再生を突破。自身初の快挙

                  ボブ・マーリー(Bob Marley)の名曲「Three Little Birds」が、Spotifyで10億回再生を突破し“Billions Club”入りを果たした。これはボブ・マーリーにとって初の快挙となる。 美しくシンプルな楽観主義について歌った「Three Little Birds」は、史上最も影響力のあるアルバムのひとつであり、タイム誌に“20世紀最高のアルバム”と評されたボブ・マーリーの名盤『Exodus』の収録曲だ。1977年6月3日にリリースされたこのアルバムには、「Three Little Birds」に加え、「Jamming」や「One Love/People Get Ready」といった長く愛されるヒット曲が収録されている。 今年初めに全米劇場公開され、BETアワードで最優秀映画賞を受賞したを伝記映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』では、『Exodus』の制作過

                    ボブ・マーリーの名曲「Three Little Birds / 3羽の小鳥」がSpotifyで10億回再生を突破。自身初の快挙
                  • KISSの名曲「I Was Made For Lovin’ You」がSpotifyで10億回再生を突破。KISS初の快挙

                    KISSの名曲「I Was Made For Lovin’ You」が、自身で初となるSpotifyで10億回再生を突破し、Spotifyで10億回ストリーミングを突破した全楽曲を収録した「Billions Club」のプレイリストに加えられた。 Spotifyは、10億再生を突破すると現在682曲が収録されている同プレイリストへの登録に加え、“Billions Club”の記念盾でアーティストを表彰している。 <関連記事> ・地獄の始まり:NYの売れないバンドがメイクをしてデビューするまで ・KISS、2022年来日公演ライヴレポ:終幕の先の特別なパーティー ・KISS、公式ブートレグの新作『Live In Poughkeepsie 1984』発売決定 Kiss – I Was Made For Lovin' You ジャンルを超えたヒット曲 1979年のアルバム『Dynasty』に収録

                      KISSの名曲「I Was Made For Lovin’ You」がSpotifyで10億回再生を突破。KISS初の快挙
                    • 特集:夏川りみ~代表曲「涙そうそう」誕生から現在まで | Special | Billboard JAPAN

                      一ヒット曲というよりも、国民的な歌のひとつとなった「涙そうそう」。この名曲を大ヒットへと導いたのが、夏川りみである。沖縄の歌手が沖縄の歌をうたうという単純な図式だけでは、このヒットは生まれなかったし、そこに至る様々な紆余曲折が絡み合ったからこそ、彼女は素晴らしいシンガーとして成長した。ここでは、代表曲「涙そうそう」を軸に、彼女の魅力に迫ってみたい。 夏川りみは、沖縄県の石垣島出身。幼い頃より歌が上手で、父親の指導により毎日2時間練習していたという。9歳の時に地元ののど自慢大会で優勝したのを皮切りに、全国各地で様々な大会に出場して入賞。1986年の長崎歌謡祭では、中学1年生にして史上最年少でグランプリを獲得する。これをきっかけにスカウトされ上京し、1989年に「星美里」という芸名で歌手デビューを果たした。しかし、演歌歌手としてのデビューであり、評価は高かったがヒットに恵まれず、数年で沖縄に戻

                        特集:夏川りみ~代表曲「涙そうそう」誕生から現在まで | Special | Billboard JAPAN
                      • 岩波新書の書評(530)中村とうよう「ポピュラー音楽の世紀」 - アメジローの岩波新書の書評(集成)

                        私が中高生の頃の1980年代から90年代は、まだ今のようにインターネット環境が不在でダウンロードやサブスクはなく、音楽を聴くのに街のレコード店に頻繁に行っては新譜や旧譜のレコード・CDをその都度購入していたし、新作情報やアーティストのインタビューらの音楽記事もネット上の記事配信がなかったので、紙媒体の音楽雑誌をよく読んでいた。 洋楽雑誌に関する限り、渋谷陽一の「ロッキング・オン」と、中村とうようの「レコード・コレクターズ」と、森脇美貴夫の「DOLL・MAGAZINE(ドール・マガジン)」の3誌を私は必ず読んでいた。各雑誌に各人の名が付するのは、実は音楽雑誌、特に洋楽ロック系の雑誌は1980年代当時はまだ歴史が浅くて、それぞれの雑誌にだいたい創業者で編集長の名物で有名な人がまずいて、彼らがもともと趣味の小規模誌でやっていたものが人気が出て多くの読者を獲得し、やがて商業誌としてビジネスベースに

                          岩波新書の書評(530)中村とうよう「ポピュラー音楽の世紀」 - アメジローの岩波新書の書評(集成)
                        • 【パリ五輪開催記念】フレンチポップといえばミッシェル・ポルナレフ「シェリーに口づけ」

                          リレー連載【パリ五輪開催記念】フランス関連音楽特集 vol.2 ラジオや有線を賑わわせていたフレンチポップ いつの頃からか、“洋楽" と言えば、ほとんど米国か英国の音楽ばかりになってしまいました。もちろん、ポップミュージックの世界では最初から米英が圧倒的に強いことは強いのですが、昔(昭和時代)は、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデン、ブラジルなどのポップスも時々、ラジオや有線を賑わわせていたものです。特に60年代後半〜70年代前半は、フランスのポップス=フレンチポップが米英勢に負けず劣らずポピュラーで、テレビも含めてメディアにも頻繁に取り上げられていた印象があります。 ▶ ミッシェル・ポルナレフ(Michel Polnareff) ▶ シルヴィ・バルタン(Sylvie Vartan) ▶ フランス・ギャル(France Gall) ▶ フランソワーズ・アルディ(Francoise Ha

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                          • 渡辺美里の"岡村ちゃん"SONG-BOOK|Small World

                            久しぶりの "note" なんですが、いつの間にか季節は夏ですね~ そして私にとって夏が近づくと聴きたくなるアーティストの一人 渡辺美里さん についての記事になります。 渡辺美里さんにはたくさんのヒット曲がありますが、私が特に偏愛してる一曲が、15枚目のシングルだった「虹をみたかい」なんです。 「虹をみたかい」1989.10 作詞:渡辺美里/作・編曲:岡村靖幸 ムチャクチャ好きなんですよね~、この曲 当時、「聖書 (バイブル)」や「だいすき」で全盛期を迎えていた岡村靖幸さんの変態ちっくな曲に、渡辺美里さんの詞とパワフルなヴォーカルが高い次元で融合した傑作だと思うんです。 岡村靖幸さんはコーラスでも参加してるので、曲の後半で聴ける二人の掛け合いも心地よすぎるのです~ このコンビは渡辺美里さんのデビュー初期から90年代前半までよく見かけていて、数えると1993年の8thアルバム『BIG WAV

                              渡辺美里の"岡村ちゃん"SONG-BOOK|Small World
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