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ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の創設メンバーであるブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)が逝去した。享年82だった。 この訃報は、本日早朝、ブライアン・ウィルソンの公式SNSに投稿された次のような声明によって伝えられた。 「私たちの最愛の父、ブライアン・ウィルソンが亡くなったことを悲痛な思いとともにお知らせします。今は言葉も見つかりません。私たち家族が悲しみに暮れるこの時期、どうかプライバシーを尊重していただけますようお願いいたします。私たちはこの喪失を世界と共有していることを理解しています。愛と慈しみを込めて」 ユニバーサル ミュージック グループの会長兼最高経営責任者であるルシアン・グレンジはこの訃報を受けてこう述べている。 「ブライアン・ウィルソンは、レコーディング音楽史において最も才能あるシンガーソングライターの一人でした。彼の楽曲は青春、喜び、憧れの
日本時間2025年4月12日から2週にわたって開催される米最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ 2025」の初日のヘッドライナーに、レディー・ガガが出演した。 2017年、妊娠のためにキャンセルとなったビヨンセの代役としてヘッドライナーで出演して以来、自身2度目となるコーチェラ出演となったレディー・ガガ。今回は2025年3月7日にリリースされ英米で1位を獲得した新作アルバム『Mayhem』を引っ提げ、2022年に開催した「The Chromatica Ball」以来となるツアー「The Mayhem Ball」がまもなく始まることもあり、準備も気合も十分での出演となった。 このコンサートは、現地、そしてYouTubeで配信を見ていたファンやメディアからも“ガガチェラ/GAGACHELLA”だとして大絶賛を受けるパフォーマンスとなった。 また、この公演のセットリストがプレイリストとして公開
レディー・ガガ(Lady Gaga)が2025年3月7日にリリースした最新アルバム『Mayhem』。2020年の『Chromatica』以来約5年ぶりとなり、英米チャートではすでに1位を獲得しているこの新作について、新谷洋子さんに解説いただきました。 <関連記事> ・LA山火事救済支援コンサート“FireAid”の出演者/視聴方法が発表 ・ガガ、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のインスパイア・アルバムを発売 異形のポップ・ミュージックから広げてきた幅 「私は心底からポップ・ミュージックを愛しています。だからこれは100%自分らしい表現でもある。ファイン・アートとして真剣に捉えてもらえる商業的アートを志した、アンディ・ウォーホルと同じことで、私はアンダーグラウンドな作品を作っているわけではなく、アンダーグラウンドのライフスタイルに倣ったポップ・ミュージックを作っているんです」 全米ビルボ
2025年5月5日、Kアリーナ横浜にて一夜限りの来日公演を行うガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)。そんな彼らについて音楽評論家の増田勇一さんによる短期連載を掲載。第1回は、バンド始動からデビューまでの濃密な時期について。 <関連記事> ・ガンズ・アンド・ローゼズ、ニュー・シングル「The General」配信 ・ガンズ「November Rain」はいかにして偉大なロック・バラードになったか? 謎めいたツアータイトル ガンズ・アンド・ローゼズの一夜限りの来日公演開催まで、残り2ヵ月を切った。5月5日、Kアリーナ横浜で行なわれる今回のライヴは『Because What You Want & What You Get Are Two Completely Different Things』というやけに長いタイトルが掲げられた新たなツアーの一環としてもの。 日本は、5月1日に
ロック界を代表するラヴ・ソングの一つである10cc(テンシーシー)の「I’m Not In Love」は、誰からも愛される1曲である。1974年の後半から制作が始まり1975年に入って完成した同曲は、グループの革新的なアルバム『The Original Soundtrack』に収録された。 <関連記事> ・10ccのベスト20曲:70年代ブリティッシュ・ポップの象徴 ・10ccの創設メンバーによる20年ぶりの新曲がリリース ・二人の脱退を乗り越えた10ccのアルバム『Deceptive Bends』 レコーディングの様子 エリック・スチュワートを中心とするオリジナル・メンバーたちは、丹精を込めてこの1曲を完成させた。エリック・スチュワートが、グレアム・グールドマン、ケヴィン・ゴドレイ、ロル・クレームというメンバー3人による“アー”という声の録音に3週間を費やしたという事実は、その力の入れ具
2024年11月22日に海外で公開されると大ヒットを記録した実写映画『ウィキッド ふたりの魔女』(原題:Wicked)。日本では2025年3月7日に公開されるこの映画で、シンシア・エリヴォとともに主役を演じるアリアナ・グランデ。 彼女はポップスターとして大ヒットを連発している歌姫だが、“善い魔女” であるグリンダを演じることは幼いころからの彼女の大きな夢の一つであった。そんなアリアナの想いと夢を掴んだ経緯について、様々なメディアに寄稿されている辰巳JUNKさんに寄稿いただきました。 <関連記事> ・【レビュー】映画『ウィキッド ふたりの魔女』 ・『オズの魔法使』と『ウィキッド』の関係 ・映画『ウィキッド ふたりの魔女』サントラ発売 ・アリアナ・グランデの20曲:同世代アーティストたちを凌駕するアイコン 映画『ウィキッド ふたりの魔女』本予告<2025年3月7日(金)より、全国ロードショー!
日本時間2月10日に開催された、第59回スーパーボウルのハーフタイムショー「Apple Music Super Bowl LIX Halftime Show」にケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が出演を果たした。この模様は現在Apple Musicや、NFLの公式YouTubeなどでアーカイブが公開となっている。 このパフォーマンスについて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんに解説頂きました。 <関連記事> ・ケンドリック・ラマー特集一覧 ・ケンドリック・ラマーが今、単独でスーパーボウル・ハーフタイムショーに出演する意義 ・今から間に合うケンドリック・ラマー入門 黒人のアンクル・サム 「やぁ、私はサム、みんなのサムおじさんだよ。で、これが偉大なアメリカのゲームだ」 昨秋、南部のニューオーリンズでの開催ながら、西海岸代表のケンドリック・ラマーがヘッドライナーに決まり、物議をか
先日発表された第67回グラミー賞にて4つの主要部門のうち、「Record Of The Year」と「Song Of The Year」含む今回の最多受賞となる5部門を獲得したケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)。 この受賞楽曲である「Not Like Us」について、ライター/翻訳家の池城美菜子さんに解説頂きました。 <関連記事> ・ケンドリック・ラマー特集一覧 ・ケンドリック・ラマーが今、単独でスーパーボウル・ハーフタイムショーに出演する意義 ・今から間に合うケンドリック・ラマー入門 ケンドリック・ラマーがまたしてもやらかした、ちがった、やり遂げた。第67回のグラミー賞の主要4部門(最優秀レコード/楽曲/アルバム/新人)のうち、「Not Like Us」で2つを制したのだ。また同曲で最優秀ミュージック・ビデオ、ラップ・ソング、ラップ・パフォーマンスをも受賞し、今年の最多
1980年に生まれた名盤を振り返ると、前後の数年と同様、その当時にきわめて幅広いジャンルが最盛期を迎えていたことが分かる。この年はまた、ディスコには衰退の兆しがみられた一方で、このころから台頭し始めたジャンルもあった。 例えばジューダス・プリースト、オジー・オズボーン、アイアン・メイデンらがアルバムを発表した1980年は、メタル界にとって非常に重要な年だった。さらに、カーティス・ブロウは最初期のヒップホップ作品を発表し、ダイアナ・ロス、ドナ・サマー、グレイス・ジョーンズらもそれぞれに素晴らしいレコードをリリースした。その点はクイーンもまた同様であり、彼らは多様なサウンドを取り入れて、同年屈指の大ヒット作を作り上げたのである。 それゆえ、1980年のアルバムの中に好きな作品が一つも見つからないことは考えにくい。つまりこの年の作品の中には、誰しも一つはお気に入り見つけることができるというわけだ
ケンドリック・ラマー『good kid, m.A.A.d city』徹底解説:“狂気の街に住む善良な子ども”の内容とは 日本時間2025年2月10日に開催されるアメリカ最大の視聴率を誇る第59回NFLスーパーボウルのハーフタイムショーでの出演が決定しているケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)。 彼の個々の作品について、ケンドリックのアルバム『good kid, m.A.A.d city』から『Mr. Morale & the Big Steppers』までの日本盤ライナーノーツのリリック対訳を担当し、『バタフライ・エフェクト:ケンドリック・ラマー伝』(河出書房新社、2021年)の翻訳を担当したヒップホップジャーナリストの塚田桂子さんに連載として徹底解説いただきます。 第1回は、ケンドリックの2枚目にしてメジャー・デビューとなった2012年発売の『good kid, m.A.
2015年に発売した3rdアルバム『To Pimp a Butterfly』以降発売した全てのアルバムすべてが全米1位を獲得し、2024年5月にリリースしたシングル「Not Like Us」が大ヒットを記録し、11月にはアルバム『GNX』をサプライズリリースするなど話題が続いているケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)。 日本時間2025年2月10日に開催されるアメリカ最大の視聴率を誇る第59回NFLスーパーボウルのハーフタイムショーでの出演が決定している彼について池城美菜子による短期連載をスタート。第1回は、改めてケンドリックについて解説いただきました。 <関連記事> ・ケンドリック・ラマー『GNX』解説 ・ケンドリック・ラマーが今、単独でスーパーボウル・ハーフタイムショーに出演する意義 ・ケンドリック・ラマーのベスト・ソング30:頂点に上り詰めたラッパーによる名曲 よく名
AOLやProdigyなど使い勝手の良いポータル・サイトが登場した1995年は、テクノロジーとエンターテインメントの関係における転換点となった。たったの数秒 (場合によっては数分) でインターネットにダイアルアップ接続できるようになり、ファンたちは以前と違った方法で盛んに交流するようにもなった。それによって、世界中の新たな音楽との出会いの可能性が広がったのである。では当時、リスナーたちはどんなアルバムに熱狂していたのだろう? 1995年にはグランジが全盛期を迎え、ラップもシーンを席巻。また、世界中のリスナーがブリットポップに夢中だった。さらに電子音楽とレイヴ・カルチャーもメインストリームに進出しつつあったし、ポップ・パンクの騒々しいサウンドもメディアにしょっちゅう取り上げられていた。 他方、この年は女性アーティストの活躍が目立った1年でもあった。アラニス・モリセット、PJハーヴェイ、ナタリ
エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)の伝記映画『Back to Black エイミーのすべて』が日本でも2024年11月22日に公開されることになった。これを記念して、映画の字幕監修を担当したライター/翻訳家の池城美菜子さんによる3回にわたる短期連載を掲載。 第2回は、今作の字幕監修、そして彼女が歌った中でリアルな歌詞を持つ3曲を紹介。 <関連記事> ・連載第1回:エイミー・ワインハウスとその時代:USで発売されなかった1st ・エイミー・ワインハウス:レトロと形容されながら、時代の先を行くアーティストの功績 ・エイミー・ワインハウス「Back To Black」:マーク・ロンソンとの出会いで生まれた名曲 ・エイミー・ワインハウスの心に響く言葉ベスト10 言葉を紡ぐ仕事のなかでも、とくにセンスが必要とされるのが作詞だと思う。耳に残りやすいフレーズ、歌いやすい発音、メロディラ
名ジャズ・ドラマーのロイ・ヘインズ(Roy Haynes)が逝去した。享年99歳。彼は1940年代半ばに名声を得た小さなエリートのドラマー集団の最後の生き残りで、ジャズのリズムに会話的な要素を取り入れ、ドラマーの主な役割はリズムキープであるというそれまでの既成概念に挑んだ。ベーシストのアル・マッキボンは、ロイの独特で歯切れの良いスネアドラムの音を“スナップ・クラックル”と表現した。 ロイはシンバルを巧みに使い、グルーヴを生み出しながら他のミュージシャンの演奏にリズムによる合いの手を加えることで、独自の存在感を示した。打楽器の色彩や陰影を使ってソリストたちを支え、緊張感を高めることで、彼はアート・ブレイキーやケニー・クラーク、マックス・ローチと共に、ジャズ・ドラムを新たな時代の技巧へと進化させていった。 <関連記事> ・米音楽界が誇る多才な巨匠、クインシー・ジョーンズが91歳で逝去 ・クイン
ザ・ビートルズ(The Beatles)は、UKでオリジナル・アルバムを12作リリースしている。そしてそれらのアルバムには、カヴァー曲、すなわちザ・ビートルズのメンバーが曲作りに関わっていない曲が21曲収められている。その楽曲をご紹介。 <関連記事> ・ビートルズ、アナログ盤ボックス『1964 U.S. Albums in Mono』発売 ・新作ドキュメンタリー『ビートルズ ‘64』配信決定 1.「Anna (Go to Him)」(作曲:Alexander) 1961年にアーサー・アレクサンダーが吹き込んだシングル(曲を作ったのもアレクサンダー本人) 。これはチャート入りを逃している。
ギターはロックにおける大黒柱だ。ブルースやカントリー・ミュージックに関しては言うまでもないだろう。6本の弦を操る天才たちのおかげで、世界はより生きやすい場所になっているのである。歴史に残る名ギタリストたちの中には、ハードな音を鳴らすロック・ギタリストたちだけでなく、それらのミュージシャンたちに道を開いた先駆者たちも含まれる。それでは、私たちの考える史上最高のギタリストたちを紹介しよう。 リストから漏れているギタリストがいると思ったら、下のコメント欄でぜひ教えてほしい。 <関連記事> ・平和を歌った名曲ベスト25:最も重要なことを思い出させてくれる楽曲たち ・最高の女性ドラマー・ベスト25:様々なジャンルのミュージシャンたち ・最高の男性ロック・シンガー・ベスト100:伝説のヴォーカリストたち ・ロック界のベスト・サイドマン10人:正当に評価されるべきミュージシャン達 75位: ガボール・ザ
Photos: Andy Vella (The Cure), Capitol Records (The Beach Boys), Rick Guest (The Who), courtesy of the artist (Def Leppard, The Rolling Stones) ニール・ヤングは「My My, Hey Hey」にて「It’s better to burn out than to fade away / ゆっくり消えていくよりも、燃え尽きた方がいい」と歌った。だが時として、そのどちらにも当てはまらないバンドが現れる。 音楽界の古参バンドに焦点を当てたこの記事を通して、私たちはいまや文化の一部となっているグループの数々を称えたい。彼らは力を合わせて、難局や時代の流行の変化を乗り越えてきた。そうして彼らは、熱心なファンを何十年も繋ぎ止めることに成功してきたのである。 この
LL・クール・J(LL Cool J)の11年振り、14作目のスタジオ・アルバム『THE FORCE』が2024年9月6日にリリースされた。 Nas、エミネム、リック・ロス、ファット・ジョー、バスタ・ライムス、スウィーティー、スヌープ・ドッグ、ドン・パブリト、J-S.A.N.D.、マッド・スクイブルズ、ソナ・ジョバルテらが参加した全14曲のニュー・アルバムについて、LL・クール・J本人が語る日本独占インタビューを掲載。インタビュアーは渡辺志保さん。 *9/17 update: 一部表記を修正しました <関連記事> ・LL COOL Jが発売30周年を迎えた「Mama Said Knock You Out」の制作秘話を公開 ・Def Jam創設40周年を祝うプレイリストが公開 Q・ティップがプロデュースした新作 ―― 新アルバム『THE FORCE』の発売、おめでとうございます。いよいよです
2025年2月9日にニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで行われる第59回スーパーボウルの『Apple Music Super Bowl Halftime Show(アップルミュージック・スーパーボウル・ハーフタイムショー)』にケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が出演することが決定した。 ケンドリックは2022年に、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、メアリー・J.ブライジ、50セント、アンダーソン・パークとともに出演して以来、2度目の出演となる。 アメリカで最大の視聴率を誇り、ミュージシャンにとって最も名誉あるステージとも言われるこの大舞台への出演について、ライター/翻訳者の池城美菜子さんに寄稿いただきました。 <関連記事> ・ケンドリックのコンセプト・アルバムの傑作『good kid, m.A.A.d city』を読み解く ・ケンドリック・ラマーのベ
ブラジルが誇るボサノヴァのヒットメイカー、セルジオ・メンデス(Sergio Mendes)が、現地時間2024年9月5日、米ロサンゼルスで逝去した。彼の遺族が発表した声明には、「長期にわたる新型コロナウィルスの影響により、健康が損なわれていた」と記されている。 「Mas Que Nada」や「The Look of Love」など、数々のクロスオーバー・ヒットを生んだシンガー、作曲家、バンドリーダーと知られる彼は83歳だった。 <関連記事> ・ブラジルのリズム:モダン・ジャズとボサ・ノヴァの出会い ・セルジオ・メンデス『Fool On The Hill』:ビートルズがブラジリアンに その生涯 セルジオ・メンデスは1940年代初頭、ブラジルの都市ニテロイに生まれた。当初はクラシック・ピアノを学んでいたが、ジャズに出会って方向転換を決意し、すぐにリオ周辺でグループを率い、当時急成長していたボサ
スウェーデンのロックバンド、カーディガンズ(The Cardigans)自身によって編集され、スターリング・サウンドのライアン・スミスによってリマスタリングされたアルバム『The Rest Of The Best – Vol. 1 & 2』が2024年9月6日に発売となった。 このアルバムの発売を記念して、日本でバンドを大成功させた初代A&RのJidoriさんに寄稿いただきました。 <関連記事> ・カーディガンズ、アルバム本編未収録曲集の発売を記念してTikTokアカウントを開設 ・クランベリーズ「Linger」解説:初の全米ヒットを記録したドリーミーなポップ・アンセム ・ラナ・デル・レイ「Summertime Sadness」: 自身最大のヒット曲にまつわる物語 “スウェディッシュ・ポップ”の直前 「ザ・カーディガンズとはどんなバンドだったのか?」 というタイトルで、カタログ担当の方から
2025年1月4日、5日に幕張メッセ国際展示場で初めて行われる洋楽フェス「rockin’on sonic」にヘッドライナーで出演することが決定したパルプ(PULP)。1998年以来となる来日公演を行う彼らの歴史を改めてご紹介。 また、この公演を記念した予習プレイリストが公開となっている(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・90年代大特集:グランジからブリット・ポップ、R&Bやヒップホップの台頭まで ・忘れられた90年代バンド10組:再評価すべき忘れられたアーティストたち ・1994年に発売されたアルバム・ベスト69 パルプについては、艶やかな魅力やパンク的な感性を備えたオルタナティヴ・ロック・バンドだとか、個性的なアート集団だといった評価がなされてきた。だが実際のところ、多ジャンルの要素を取り込んだ素晴らしいポップ・グループだということを前提
2024年4月19日に発売されたパール・ジャム(Pearl Jam)による12作目の新作スタジオ・アルバム『Dark Matter』。 各所で絶賛の声が高いこのアルバムの発売を記念して、芸人・永野さんのYouTubeチャンネルにて音楽ライターの新谷洋子さんがゲスト出演したパール・ジャム特集が配信。この動画を抜粋した文字起こしを掲載します。 <関連記事> ・パール・ジャム、新作アルバム試聴会レポとプロデューサーの功績 ・ストーンズの新作をプロデュースしたアンドリュー・ワットの経歴 デビューから今までずっと凄い!パール・ジャムを熱く語る!(ゲスト:新谷洋子)/エディ・ヴェダーが「これが俺達の最高傑作」と話した最新アルバム「ダーク・マター」 「パール・ジャム好きって言ったらダメなんだ」という当時の風潮 永野:今回はパール・ジャムが4年ぶりのニューアルバム『Dark Matter』をリリースしたこ
Photo: Michael Ochs Archives/Getty Images (Phil Collins), Ebet Roberts/Redferns (John Wetton), Peter Noble/Redferns (Peter Gabriel); Illustration: uDiscoverMusic 1970年代後半は、プログレ・ミュージシャンにとって厳しい時代だった。1970年代前半から中盤にかけては彼らの全盛期であり、手の込んだ変拍子、壮大でコンセプチュアルな組曲、指の関節が折れそうな複雑なリフといったいかにもプログレっぽい要素が人気を集めていた。しかし1970年代の終わりになると、そうしたものは客受けが悪くなっていく。その代わりに流行したのはニュー・ウェイヴであり、「短くてシンプルでスッキリ」が当時の合言葉となった。 ただし「パンクがプログレと敵対関係にある」と
急遽出演キャンセルとなったSZAの代わりに、2024年のフジロックフェスティバル初日のヘッドライナーとして出演したザ・キラーズ(The Killers)。 2018年の単独公演以来の来日公演、そして20年振りのフジロックでのステージについてのライブ・レポートを掲載。音楽ライターの粉川しのさんによる寄稿です。 また、フジロックのセットリストがプレイリストとして公開されている(Apple Music / Spotify / Amazon Music / LINE MUSIC / YouTube) <関連記事> ・【2020年の記事】なぜ、ザ・キラーズは日本でブレイクできないのか? ・The Killersはようやく日本でブレイクするのか? ・ザ・キラーズのベスト・ソング20:アメリカが誇る最高の“ブリットポップ・バンド” 日本との関係が大きく変わった夜 ザ・キラーズのデビュー・アルバム『Hot
“ブリティッシュ・ブルースのゴッドファーザー”、ジョン・メイオール(John Mayall)が90歳で逝去した。シンガーソングライターであり、マルチ・インストゥルメンタリストでもあった彼は、ザ・ローリング・ストーンズ、アニマルズ、ヤードバーズといったバンドを生んだ60年代のブリティッシュ・ブルース・シーンの中心人物だった。 イングランド北西部チェシャー州出身の彼は、ロンドンを拠点に長く活動したザ・ブルースブレイカーズを率いて名声を高め、その先駆的なブルース・ロック・サウンドを通して、エリック・クラプトン、ザ・ローリング・ストーンズのミック・テイラー、フリートウッド・マックのミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィー、ピーター・グリーンといった英ロック界の多くのスターたちを世界に紹介した。 親しいコラボレーターたちは、彼が情熱的で学術的なブラック・アメリカン・ミュージックの信奉者であり、同時
フランス語の響きは、ラテン語が語源にあるロマンス諸語の中でもっとも耳心地が良いとされる。そう考えると、フランス音楽界から魅惑的なシンガーやクールなサウンドのポップが数多く生まれたのも不思議ではない。 ラヴェル、サティ、ドビュッシーらを輩出したクラシック音楽の系譜が受け継がれていることにも疑問の余地はないが、ジャンルや時代を超えたフランスの音楽の特徴は、ある種の”生きる喜び”が表現されている点にある。 ここでは2024年夏に行われるパリ五輪を祝して、フランスのポピュラー音楽を形作った革命的なミュージシャンやシンガー25組を順不同で紹介しよう。 <関連記事> ・フランスを代表するアーティスト、シャルル・アズナヴールが94歳で逝去 ・ダスティ・スプリングフィールドの隠れた名盤『Dusty…Definitely』 1. セルジュ・ゲンスブール いまなお愛されるフランスのカルト・ヒーローにして、快楽
この5枚目のアルバムをリリースしたころ、ポリス(The Police)はすっかりヒット・チャートの首位を獲得するのが当たり前のバンドになっていた。そして彼らはその新作に、精神科医のカール・ユングが提唱した哲学的な概念に因んだタイトルを付けた。 1983年6月17日に発表されたこの作品『Synchronicity』はリリースからわずか8日後に、グループにとって4作連続となる全英アルバム・チャートの1位を獲得した。しかし、世界中に存在する数百万人のファンは、これが彼らにとって最後のスタジオ・アルバムになるとは想像もしていなかった。 デビュー・アルバムの『Outlandos d’Amour』の最高順位は全英6位だったが、英国出身の三人組バンドである彼らはそれ以降、すべてのアルバムをヒット・チャートの首位に送り込んできた。 1979年の『Reggatta de Blanc (白いレガッタ)』と19
トリビュート・アルバムは、何十年ものあいだにわたってミュージシャンにインスピレーションを与え、ファンを喜ばせてきた。1950年、最初の33回転LPが登場してからわずか2~3年という時期に、オスカー・ピーターソンは偉大なるデューク・エリントンを讃えるため、エリントンの曲だけでアルバムを1枚作り上げた。それ以来、無数のトリビュート・アルバムが発表されてきた。 たとえばビートルズに捧げられたトリビュートだけを見ても、50枚以上ある。最高のトリビュート・アルバムではさまざまなアーティストたちが自分に影響を与えた曲を自らの作品として咀嚼し、敬意に満ちたオマージュを捧げている。 そして、トリビュート・アルバムは今も次々に生まれてきている。たとえばジャズ・ヴォーカリストのグレゴリー・ポーターがレコーディングした『Nat “King” Cole & Me』、アフロ・ビート・ドラマーのトニー・アレンがアート
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