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  • 随筆計画2000

    1日10分本を読みましょう。 このページは、青空文庫で読むことが出来る随筆へのリンク集です。作品の選奨は、もちろん あの作品社の「日本の名随筆」シリーズ からです。たくさんあります。すごいぞ作品社!ということで、テーマ別で気分にあわせてどうぞ。 ……という「名随筆2000」のつもりだったのですが、まだ数が多くなかったので、 (もしかしてそのうち気が向いたら入力して)青空文庫に登録する(かもしれない) 作品のリストになってしまいました。 あくまでも希望であり、入力予定というわけではありません。 最新の入力状況は青空文庫の「入力中の作品」をご覧ください。 まだまだ調査中なので、「これはアレに含まれている」「入力中なのさ」等の 情報をお寄せいただくと、よろこんで更新します。 間違い、追加等ありましたら、お気軽にearthian@tama.or.jpまでどうぞ。 また、それぞれの気分に対するページ

    • 石川啄木 一握の砂

      [#改ページ] 明治四十一年夏以後の作一千余首中より五百五十一首を抜きてこの集に収む。集中五章、感興の来由するところ相邇(ちか)きをたづねて仮にわかてるのみ。「秋風のこころよさに」は明治四十一年秋の紀念なり。 [#改ページ] 東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しらすな)に われ泣(な)きぬれて 蟹(かに)とたはむる 頬(ほ)につたふ なみだのごはず 一握(いちあく)の砂を示(しめ)しし人を忘れず 大海(だいかい)にむかひて一人(ひとり) 七八日(ななやうか) 泣きなむとすと家を出(い)でにき いたく錆(さ)びしピストル出(い)でぬ 砂山(すなやま)の 砂を指もて掘(ほ)りてありしに ひと夜(よ)さに嵐(あらし)来(きた)りて築(きづ)きたる この砂山は 何(なに)の墓(はか)ぞも 砂山の砂に腹這(はらば)ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出(い)づる日 砂山の裾(すそ)によこ

      • 夢野久作 いなか、の、じけん

        村長さんの処の米倉から、白米を四俵(ひょう)盗んで行ったものがある。 あくる朝早く駐在の巡査(おまわり)さんが来て調べたら、俵(たわら)を積んで行ったらしい車の輪のあとが、雨あがりの土にハッキリついていた。そのあとをつけて行くと、町へ出る途中の、とある村外(はず)れの一軒屋の軒下に、その米俵を積んだ車が置いてあって、その横の縁台の上に、頬冠(ほおかぶ)りをした男が大の字になって、グウグウとイビキをかいていた。引っ捕えてみるとそれは、その界隈で持てあまし者の博奕打(ばくちう)ちであった。 博奕打ちは盗んだ米を町へ売りに行く途中、久し振りに身体(からだ)を使ってクタビレたので、チョットのつもりで休んだのが、思わず寝過ごしたのであった。 腰縄を打たれたまま車を引っぱってゆく男の、うしろ姿を見送った人々は、ため息して云った。 「わるい事は出来んなあ」 五十ばかりになって一人住居(ずまい)をしている

        • 夢野久作 父杉山茂丸を語る

          白ッポイ着物に青い博多織の帯を前下りに締めて紋付の羽織を着て、素足に駒下駄(こまげた)を穿(は)いた父の姿が何よりも先に眼に浮かぶ。その父は頭の毛をクシャクシャにして、黒い関羽鬚(かんうひげ)を渦巻かせていた。 筆者は幼少から病弱で、記憶力が強かったらしい。満二歳の時に見た博多駅の開通式の光景を故老に話し、その夜が満月であったと断言して、人を驚かした事がある位だから……。 だからそうした父の印象も筆者の二歳か三歳頃の印象と考えていいらしい。父が二十七八歳で筆者の生地福岡市住吉(すみよし)に住んでいた頃である。この事を母に話したら、その通りに間違いないが、帯の色が青かったかどうかは、お前ほどハッキリ記憶していない、お祖父(じい)様の帯が青かったからその思い違いではないかと云った。 その父が三匹の馬の絵を描(か)いた小さな傘を買って来てくれた。すると間もなく雨が降り出したので、その傘をさしてお

          • 森鴎外 舞姫

            石炭をば早や積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと靜にて、熾熱燈(しねつとう)の光の晴れがましきも徒なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ來る骨牌(かるた)仲間も「ホテル」に宿りて、舟に殘れるは余一人のみなれば。 五年前の事なりしが、平生(ひごろ)の望足りて、洋行の官命を蒙り、このセイゴンの港まで來し頃は、目に見るもの、耳に聞くもの、一つとして新ならぬはなく、筆に任せて書き記しつる紀行文日ごとに幾千言をかなしけむ、當時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、今日になりておもへば、穉(をさな)き思想、身の程知らぬ放言、さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さては風俗などをさへ珍しげにしるしゝを、心ある人はいかにか見けむ。こたびは途に上りしとき、日記(にき)ものせむとて買ひし册子もまだ白紙のまゝなるは、獨逸にて物學びせし間に、一種の「ニル、アドミラリイ」の氣象をや養ひ得たりけむ、あらず、これには別に

            • 作家別作品リスト:正岡 子規

              公開中の作品 あきまろに答ふ (新字旧仮名、作品ID:43051) あきまろに答ふ (新字新仮名、作品ID:57876) 曙覧の歌 (新字新仮名、作品ID:46490) 犬 (新字新仮名、作品ID:50379) 犬 (新字旧仮名、作品ID:3621) 歌よみに与ふる書 (新字旧仮名、作品ID:2533) 歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名、作品ID:43494) 歌よみに与ふる書 (新字新仮名、作品ID:46534) 画 (新字新仮名、作品ID:50380) かけはしの記 (新字旧仮名、作品ID:4626) 鎌倉一見の記 (旧字旧仮名、作品ID:4656) 寒山落木 巻一 (旧字旧仮名、作品ID:1896) 句合の月 (新字新仮名、作品ID:50381) 九月十四日の朝 (新字新仮名、作品ID:50382) 九月十四日の朝 (旧字旧仮名、作品ID:1902) くだもの (新字新仮名、作品ID:

              • 尾崎紅葉 金色夜叉 - 青空文庫

                未(ま)だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠(さしこ)めて、真直(ますぐ)に長く東より西に横(よこた)はれる大道(だいどう)は掃きたるやうに物の影を留(とど)めず、いと寂(さびし)くも往来(ゆきき)の絶えたるに、例ならず繁(しげ)き車輪(くるま)の輾(きしり)は、或(あるひ)は忙(せはし)かりし、或(あるひ)は飲過ぎし年賀の帰来(かへり)なるべく、疎(まばら)に寄する獅子太鼓(ししだいこ)の遠響(とほひびき)は、はや今日に尽きぬる三箇日(さんがにち)を惜むが如く、その哀切(あはれさ)に小(ちひさ)き膓(はらわた)は断(たた)れぬべし。 元日快晴、二日快晴、三日快晴と誌(しる)されたる日記を涜(けが)して、この黄昏(たそがれ)より凩(こがらし)は戦出(そよぎい)でぬ。今は「風吹くな、なあ吹くな」と優き声の宥(なだ)むる者無きより、憤(いかり)をも増したるやうに飾竹(かざりだけ)を吹靡(ふきなび)

                • 森鴎外 舞姫

                  石炭をば早(は)や積み果てつ。中等室の卓(つくゑ)のほとりはいと静にて、熾熱燈(しねつとう)の光の晴れがましきも徒(いたづら)なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌(カルタ)仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人(ひとり)のみなれば。 五年前(いつとせまへ)の事なりしが、平生(ひごろ)の望足りて、洋行の官命を蒙(かうむ)り、このセイゴンの港まで来(こ)し頃は、目に見るもの、耳に聞くもの、一つとして新(あらた)ならぬはなく、筆に任せて書き記(しる)しつる紀行文日ごとに幾千言をかなしけむ、当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、今日(けふ)になりておもへば、穉(をさな)き思想、身の程(ほど)知らぬ放言、さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さては風俗などをさへ珍しげにしるしゝを、心ある人はいかにか見けむ。こたびは途に上りしとき、日記(にき)ものせむとて買ひし冊子(さつし)もまだ白

                  • 夢野久作 押絵の奇蹟

                    看護婦さんの眠っております隙(すき)を見ましては、拙(つた)ない女文字を走らせるので御座(ござ)いますから、さぞかしお読みづらい、おわかりにくい事ばかりと存じますが、取り急ぎますままに幾重(いくえ)にもおゆるし下さいませ。 あれから後(のち)、お便り一つ致しませずに姿をかくしました失礼のほど、どんなにか思(おぼ)し召しておいでになりますでしょう。どう致しましたならばお詫びが叶(かな)いましょうかと思いますと胸が一パイになりまして、悲しい情ない思いに心が弱って行くばかりで御座いました。そうしてやっとの思いで一昨晩コッソリと帰京致しますと、すぐにあれから後(のち)の新聞を二三通り取り寄せまして、次から次へと繰り返して見たので御座いますが、私の事につきましていろいろと出ております新聞記事と申しますのが又いずれ一つとして私の心を責めさいなまぬものは御座いませんでした。 あの、丸の内演芸館で催されま

                    • 世界恋愛名詩集 - 心揺々として戸惑ひ易く

                      昨年のクリスマスは恋愛詩の金字塔 黒田三郎「ひとりの女に」を書いたので今年も恋愛詩を紹介しようかと思う。 今回は訳詩集で、1967年発行の名アンソロジー、角川書店「世界の詩集」シリーズ第11巻「世界恋愛名詩集」(宗左近編)。 この巻では、既に他の巻で採り上げられた10名の詩人と女流詩人(「世界の詩集」第12巻が「世界女流名詩集」の為)は除かれ、更に西欧文化圏諸国だけに限定されている。また、芸術性の高い恋愛の名詩を集めた西欧詩史ではなく、詩の表現している恋愛の内容の多様性の均衡によって明確化される西欧精神史を標榜した構成となっており、その為、全125篇は以下の4つのテーマで分類され、並べられている。 「愛の故郷」(ギリシア、ローマ、イタリア、ロシア) 恋愛感情に複雑な屈折がなくひだに乏しい。いったに明るくて素朴。ギリシアとローマは市民的、イタリアは騎士的、ロシアは生産者的 「愛の智恵」(イギ

                        世界恋愛名詩集 - 心揺々として戸惑ひ易く
                      • 作家別作品リスト:新美 南吉

                        愛知県出身。18歳で上京し、北原白秋の門下で童謡誌『チチノキ』の同人に。ついで、鈴木三重吉主宰の『赤い鳥』に童話作品を次々に発表。しかし、在京中に病に倒れ、帰郷後、わずか29歳で没した。 「新美南吉」 公開中の作品 赤い蝋燭 (新字新仮名、作品ID:627) 赤とんぼ (新字新仮名、作品ID:4253) あし (新字新仮名、作品ID:4675) 明日 (新字旧仮名、作品ID:45095) あとがき ――『おぢいさんのランプ』後書――(新字旧仮名、作品ID:45053) 飴だま (新字新仮名、作品ID:4723) 一年生たちとひよめ (新字新仮名、作品ID:4717) 一れつ (新字旧仮名、作品ID:45101) 井戸 (新字旧仮名、作品ID:45106) 疣 (新字旧仮名、作品ID:45085) いぼ (新字新仮名、作品ID:45212) ゐろりの中の街 (新字旧仮名、作品ID:45117

                        • 坂口安吾 織田信長

                          立入左京亮(たてりさきょうのすけ)が綸旨二通と女房奉書をたずさえて信長をたずねてきたとき、信長は鷹狩に出ていた。 朝廷からの使者は案内役の磯貝新右衛門久次と使者の立入とたった二人だけ、表向きの名目は熱田神宮参拝というのである。 信長へ綸旨と女房奉書をだしては、と立入左京亮から話を持ちかけられた万里小路(までのこうじ)大納言惟房(これふさ)は、おまえ大変なことを言う、さても、困った、困った、と言った。 信長という半キチガイの荒れ武者がどれほど腕ッ節が強くて、先の見込みのある大将だか知らないけれども、目下天下の権を握っている三好一党と、その又上に松永弾正(だんじょう)という蛇とも妖怪ともつかないような冷酷無慙なジイサンの睨みが怖しい。まったく弾正久秀という奴は蛇も妖怪も及びがたいジジイだけれども、たまには米もたらふく食いたいし、冬には温いフトンも慾しいじゃないか。雲の上人とは、よく言った。雲の

                          • 在りし日の歌

                            詩集・在りし日の歌 亡き児文也の霊に捧ぐ 中原中也 [表記について] ●ルビは「(ルビ)」の形式で処理した。 ●JISにない外字は「※」で代用し、字形についてはファイル末尾に置いたグラフィックで示した。 ●[#]は、入力者注を示す。 ●目次 在りし日の歌|永訣の秋 含 羞(はぢらひ) ――在りし日の歌―― なにゆゑに こゝろかくは羞(は)ぢらふ 秋 風白き日の山かげなりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳(た)ちゐたり 枝々の 拱(く)みあはすあたりかなしげの 空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ をりしもかなた野のうへは あすとらかん[#「あすとらかん」に傍点]のあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳ちゐたり その日 その幹の隙 睦みし瞳 姉らしき色 きみはあり

                            • フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 小公女 A LITTLE PRINCESS

                              小公女 A LITTLE PRINCESS フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 この『小公女』という物語は、『小公子』を書いた米国のバァネット女史が、その『小公子』の姉妹篇として書いたもので、少年少女読物としては、世界有数のものであります。 『小公子』は、貧乏な少年が、一躍イギリスの貴族の子になるのにひきかえて、この『小公女』は、金持の少女が、ふいに無一物の孤児(みなしご)になることを書いています。しかし、強い正しい心を持っている少年少女は、どんな境遇にいても、敢然(かんぜん)としてその正しさを枉(ま)げない、ということを、バァネット女史は両面から書いて見せたに過ぎないのです。 『小公子』を読んで、何物かを感得された皆さんは、この『小公女』を読んで、また別な何物かを得られる事と信じます。 ある陰気な冬の日のことでした。ロンドンの市

                              • 有沢翔治の読書日記

                                2024年08月01日18:35 河東碧梧桐『碧梧桐俳句集』(岩波書店) カテゴリ詩歌 mixiチェック 概要 河東碧梧桐は「赤い椿白い椿と落ちにけり」の句が知られている。しかし、字余り、季語が二つなどの基本からは逸脱しているもののまだ、彼の句としては大人しい。自由律、口語、そして親字とは関係なくルビを振るようになる。このルビ俳句を巡っては、俳句に保守的な高浜虚子と対立した。今見ても斬新な碧梧桐の俳句、二千句を収録。 はじめに エズラ・パウンドなどが俳句に影響を受けて詩を作ったと知る前から当前ながら中高生の時に国語の授業で俳句に触れていました。不思議と種田山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」、尾崎放哉の「咳をしても一人」など自由律俳句が好きでした。しかし、「赤い椿白い椿と落ちにけり」は知っていたにせよ、河東碧梧桐が自由躍俳句を詠んでいたとは知りませんでした。 正岡子規の俳句「碧梧桐の

                                • 内職 - Wikipedia

                                  この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "内職" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2012年8月) 内職(ないしょく、独: Heimarbeit)とは、在宅で仕事を行い収入を得ること(委託)。 製造業者や問屋または請負業者(仲介人)から原材料や機械、器具などの提供を受けて、単独または家族の補助者とともに製造、加工を行うことによって加工賃を得ている家庭内労働[1] のなかの主要な形態をいう。在宅で仕事を行い収入を得ること(委託)。 厚生労働省の定義によると、「内職的家内労働者」とは、主婦や老人など世帯主以外の家族で、世帯主とは別に家計補助のため家事の合間に家内労働に従

                                    内職 - Wikipedia
                                  • 石川啄木 啄木日記 ローマ字日記

                                    石川啄木 啄木日記の原本は、次のものを使用しています。 発行所:株式会社岩波書店 書  名:啄木全集 全17冊のうち、第15集 発行日:昭和36年10月10日 新装第1刷 なお、筑摩書房版全集と照合し、不突合の場合は調査、不明の場合は筑摩版を採用しました。 原文で使用している仮名遣いや送り仮名は極力原文どおりとしていますが、漢字はウェブ表示上問題があると思われる文字については、現在使われている文字またはかなに置き換えていますのでご了承ください。啄木の正式名は「啄」に「、」(点)があります。また、性的な表現部分は省いております。 TOKYO 7TH,WEDNESDAY, HONGO-KU MORIKAWA-TYO 1 BANTI, SIN- SAKA359GO,GAIHEI-KAN-BESSO NITE Hareta Sora ni susamajii Oto wo tat

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