本書は、科学と非科学のはざま、言うならば「光」と「闇」の間にある、様々な「薄闇」に焦点を当てた本である。「科学」と「非科学」は、そんなに簡単に区別できて、一方を容赦なく「断罪」できるのか? 「科学的な正しさ」があれば、現実の問題はなんでも解決できるのか? 生物学者が科学の可能性と限界を見つめ、私たちが生きる意味を問うサイエンスエッセイ。東大、北大をはじめ多くの入試問題で使用され、高校国語の教科書にも収録 ■「科学的な正しさ」を疑い、「科学の存在意義」を問う■ 何が「真実」で「異端」なのか。 分子生物学者が現代社会の「薄闇」に光をあてる。 はたして科学の可能性と限界とは? 私たちが生きる意味をも捉えなおした、極上のサイエンスエッセイ! ―― 現代において、「非科学的」というレッテルは、中世の「魔女」のような 「異端」の宣告を感じさせる強い力を持っている。 社会に存在してはならないもの、前近代