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何が私をこうさせたかの検索結果1 - 4 件 / 4件

  • 【報告】金子文子『何が私をこうさせたか』を読む | ブログ | 東アジア藝文書院 | 東京大学

    昨年度の授業では幸徳秋水のあとに鶴見俊輔を読んだが、そこには石川三四郎をあいだに挟めばアナキズムの流れでつながるとの見立てがあった。しかし、幸徳秋水のあとに大逆事件の系譜として朴烈事件を取りあげ、金子文子を経由しても鶴見俊輔にたどりつけるという視点は去年の自分にはなかったものである。それに気づいたのは、今年1月に「GYAO」で無料配信されていた映画「金子文子と朴烈」(韓国では2017年/日本では2019年に一般公開)を観たことによる。 1923年9月1日に関東大震災が発生すると、「朝鮮人暴動」の流言が飛び交い、武装した自警団や警官によって多くの朝鮮人が虐殺された。9月16日には、憲兵大尉の甘粕正彦らがアナキストの大杉栄と伊藤野枝そして彼らの甥で若干6歳だった橘宗一を殺害している。朴烈は9月3日に保護検束の名目で、1922年から同棲生活をしていた金子文子とともに逮捕された。 朴烈(1902年

      【報告】金子文子『何が私をこうさせたか』を読む | ブログ | 東アジア藝文書院 | 東京大学
    • 金子文子『何が私をこうさせたか』読了 - はてなブログ大学文学部

      こちらのつづきである。 nainaiteiyan.hatenablog.com 僕は書評を書く才能はないと思うので、以下思ったことを記録として残すため、だらだらと書いていく。 ちなみにではあるが、金子文子は1903年生まれである。 知の巨人、小林秀雄の1つ年下にあたる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・金子文子を金子文子たらしめたものとは おそらく、それは「理不尽」である。 少なくとも、この本には「理不尽」に溢れている。 親の暴力 親の怠慢(ネグレクト) 祖母のいじめ 貧困 etc この金子文子という人物に僕は少しながら自分を重ねる。 それはこのブログにも書き残したので多くは語らないことにする。 僕も少なからず理不尽を経験したが、この人にとっては取るに足らないものに違いないだろう。 「その程度で・・・」 と金子文子が言っているように聞こえる。 し

        金子文子『何が私をこうさせたか』読了 - はてなブログ大学文学部
      • 何が私をこうさせたか (金子 ふみ子)

        この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫)

          何が私をこうさせたか (金子 ふみ子)
        • 「不逞」に戦い続けること 『何が私をこうさせたか』(金子文子著)『三つ編み』(レティシア・コロンバニ 著 齋藤可津子訳) - 快適読書生活

          文体については、あくまでも単純に、率直に、そして、しゃちこ張らせぬようなるべく砕いて欲しい。 ある特殊な場合を除く外は、余り美しい詩的な文句を用いたり、あくどい技巧を弄したり廻り遠い形容詞を冠せたりすることを、出来るだけ避けて欲しい。 前回の『女たちのテロル』によって、金子文子の生涯についてもっと知りたくなったので、『何が私をこうさせたか』も読んだ。 何が私をこうさせたか――獄中手記 (岩波文庫) 作者: 金子文子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/16 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る この手記は、金子文子が獄中で自分の人生を綴ったものであり、最初の記憶が残っている四歳から、朴烈と出会うまでを振り返っている。 書かれている内容は、だらしのない父と母に翻弄されながら育ち、預けられた朝鮮の親戚の家では虐待され……と、『女たちのテロル』でまとめられ

            「不逞」に戦い続けること 『何が私をこうさせたか』(金子文子著)『三つ編み』(レティシア・コロンバニ 著 齋藤可津子訳) - 快適読書生活  
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