自民党の務台俊介衆議院議員(63)が緊急事態宣言発令後、東京都と地元選挙区の長野県を少なくとも3回往復していたことが、「週刊文春」の取材で分かった。自民党は党所属国会議員に対して緊急事態宣言の期間中の地元選挙区入りを自粛するよう要請している。 務台氏は公式サイトで4月10日の活動をこう記していた。 〈本会議に出席の後、松本に戻る。塩尻市から安曇野市に引っ越ししたばかりの妻と娘の片づけを手伝う〉 緊急事態措置が全国に拡大した後の4月19日にも、長野で家族と散歩する写真をFacebookに投稿したが、後日削除。さらに、「週刊文春」の取材で、5月6日に松本市内で行われた親族の葬儀に参列していたこともわかった。 務台議員は長野県安曇野市出身。1980年に東京大学法学部を卒業して、自治省(現・総務省)へ入省。2012年の総選挙で長野2区から出馬して初当選した。内閣府政務官兼復興政務官だった2016年