編集局紙面会議。左端が編集局長の坂野洋一。卓上には、2日の特別夕刊の紙面が広げられ輪島に2日午前3時前に入った三上聡一の朝市の火災の写真が見える(写真:北國新聞) この記事の写真をすべて見る 元日は、新聞記者にとっても一息つける日だ。元旦の朝刊が出てしまえば、3日の朝刊までは、最低限の人員を番としておくだけで、幹部も休みをとる。 【写真】この記事の写真をもっと見る 石川県の県紙「北國(ほっこく)新聞」の編集局長坂野洋一(さかのよういち)も、金沢の南にある能美市の妻の実家で子供や妻の両親とともにのんびりと正月休みをとっていた。 最初に16時6分の揺れがきた。体感でもかなり大きな地震だった。すぐにスマホから編集局にいる当番デスクに電話をした。 「けっこう大きな揺れだったけど、速報をださなくていいかな」 相談をしていると、今度は16時10分にもっと大きな揺れがきた。テレビはNHKをつけていたが、