東京オリンピックの熱狂 いよいよ東京オリンピックが始まった。開幕前は、批判や反対が大きかったが、いざ始まってみると、連日のメダルラッシュに日本中が熱狂している。スタジアムや会場には入れなくても、少しでも近いところで雰囲気を味わいたいという人たちが、その周囲に大勢押し寄せているそうだ。 いっときは、6割もの人が反対していたという五輪開催だが、反対していた人たちはどこへ行ってしまったのだろうか? 私自身、この時期の五輪開催には反対であった(「安心、安全なオリンピック」というスローガンに決定的に欠けているもの)。そして、私だけでなく五輪開催に反対していた多くの人は、五輪そのものが嫌いで反対していたのではない。 選手の活躍を観たり、応援したいという気持ちの反面、感染状況が一向に収束を見せないなかでの強行開催や、穴だらけの「バブル方式」などといった不十分な対策に不安を覚え、反対していたのである。 予