デビューから44年を経たサザンオールスターズ。原 由子は、サザンのキーボード・ボーカル担当として、ソロとして、さまざまな音楽を届けてきた。公私ともに桑田佳祐と歩み、「100%、桑田の音楽を信頼している」と話す。長い道のりにおいては、引退してもいいと思ったこともあれば、子育てで楽器から離れた時期もあるという。原が伝えていきたい、音楽の楽しさとは。(取材・文:内田正樹/撮影:倭田宏樹/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部/文中敬称略) 桑田家の日常を尋ねると、原 由子は明るい笑顔で「普通の老夫婦ですよ」と答える。 「朝起きたら『お茶かコーヒー、どっちにする?』から始まって。日本茶ならば梅干しも出して、朝ごはんを一緒に食べて。桑田も私もよく散歩をするんですが、全く気付かれなくて。知らない方からよく道を聞かれますね(笑)」 「原坊とはサザンの羅針盤であり灯台なんです。多分ですが」。原のイン