職業に貴賎なしとはいえ、年収差は厳然として存在する。統計データ分析家の本川裕さんが「収入の高い職業・低い職業」「信頼される職業・されない職業」の調査結果をチェックすると、「信頼度はとても低いのに、年収が4000万円を超える“職業”が判明した」という――。 1000万円超えの高年収は、医師、大学教授、パイロット どんな職業で働くか、判断材料の最大項目のひとつは「収入」だろう。また、社会的に信頼されているか職業かどうかも働きがいに直結するので、職業選択の際に意識するポイントだろう。 そこで今回は、職業別の年収比較と、各職業への信頼度の国際比較を見てみよう。 まず、厚生労働省の「賃金センサス」(賃金構造基本統計調査)を基に、職種・職業別の平均年収(男女計)とその変化を図表1に示した(年収=決まって支給する現金給与額×12+前年1年間の特別給与額)。データは最新の2023年版があるが、前回調査まで