大阪、奈良両府県で葬祭業を展開する泉屋(大阪市中央区)の葬儀場で今年1月、身寄りのない高齢女性の遺体と別の90代女性の遺体を取り違えて出棺するミスが起きたことが13日、関係者への取材で分かった。ミスが判明した際、90代女性の遺体はすでに火葬されていたといい、同社は遺族らに謝罪した。 火葬は墓地埋葬法が定める死後24時間の経過を前に執り行われたことから、大阪府警布施署が同法違反容疑で捜査を進めている。 関係者らによると、遺体の取り違えは1月23日に大阪府東大阪市の斎場で起きた。同日午前11時から身寄りのない高齢女性の火葬が予定され、出棺しようとした際に、同じフロアに安置されていた90代女性の遺体を高齢女性と誤って同市内の火葬場へ搬送した。 火葬開始から数十分が過ぎた午前11時半ごろ、霊安室の片づけに入った従業員が、安置されたままの遺体を確認。遺体を取り違えたことが分かった。同社は90代女性の