イノベーションとは 日本経済は30年ほど停滞している。僕は今58歳なので、その停滞の原因の一部が自分にもあるというはっきりした自覚がある。今の10代、20代の若者には申し訳ないという気持ちがある一方で、この国際的なプレゼンスが下がりまくりの日本には可能性しか残っていないと思う。駄目なところは伸びしろであり、そこを伸ばすチャンスが若者には準備されている。 停滞が目に見え始めた2000年代から盛んにイノベーションというワードを目にするようになった。まるでイノベーションという魔法があって、それを達成すれば再び日本が輝き出すというように。 確かにOpenAIのように、サービスリリース直後にあっという間に1億人以上のユーザーを獲得するというようなサービスはある。しかし、それは例外で、社会を変えるイノベーティブなサービスは、実は地道な努力の上で継続、構築されているものが殆どだ。 「選択と集中」という宝