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山さ行がねがの検索結果1 - 40 件 / 659件

  • 廃道・隧道・廃線・林鉄の踏査〜山さ行がねが〜

    廃道・未成道・隧道・林鉄・廃線跡 古き良き「交通」を冒険する オブローダー「ヨッキれん」の記録 >> 13/12/11/10/9/8/7/6/5/ 4/3/2/1 >> 4/3/2/1 >> 9/8/7/6/5/4/3/2/1 >> 2/1 >> 3/2/1 >>

    • 【山さ行がねが】道路レポート 国道256号 飯田市上村の地形図に描かれていない区間

      国道256号は、岐阜県岐阜市を起点に、長野県飯田市に至る、実延長約221kmの一般国道であるが、最新の「道路統計年報2017」によると、この路線には長野県内に全長12.3kmの【自動車交通不能区間】供用中の道路のうち、幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載量4トンの普通貨物自動車が通行できない区間をいう。があることになっている。 酷道ファンにはよく知られた事実だが、飯田市内にある小川路峠は現在も自動車が通れない。これが上記した自動車交通不能区間の正体である。 ついでに小川路峠の説明を、『角川日本地名辞典 長野県』に行ってもらおう。 小川路峠 (おがわじとうげ) 飯田市と下伊那郡上村との境にある峠。標高1,494m。飯田の町と静岡県の秋葉神社とを結ぶ秋葉街道が,小川路峠・青崩峠を越えて通じ,江戸期から秋葉参りや善光寺参りの人々でにぎわった。伊那谷から遠山郷への最短ルートで,明治

      • 【山さ行がねが】道路レポート 神津島黒根の未成道

        <超・簡単に前回のおさらい> 島の北端にやって来た私は、そこで地図にも描かれているトンネルと遭遇。 入口に簡単なフェンスがあったが、なぜ封鎖しているのかの具体的説明は一切無し。 果たしてこのトンネルの先はどうなっているのか? もしこの地図通りなのだとしたら、ちょっと面白そうだ…。 2013/4/2 7:37 《現在地》 島唯一の集落から海岸沿いの道路をひた走ること5.6kmで、島の北端に辿りついた。 もし自動車で来たら、ここまでほんの10分弱の道のりであろう。 なるほど、こういう走りやすい道だけを選んで走れば、神津島は大きい島ではないということが理解出来る。 この目の前に聳え立つ、迂回のしようもない柱状節理の岩山が、黒根と呼ばれる北限の岬である。 道は説明なくここで塞がれているが、形としてはまだ続いている。 そして、この先は集落があるのとは反対の東岸を南下していくわけで、“裏神津海岸”など

        • 【山さ行がねが】道路レポート 国道291号 清水峠 新潟側

          おそらく、日本でもっとも有名な廃道の一つである。 多くの廃道ファンや国道ファンが、畏敬を込めて、こう呼ぶ。 清水国道 と。 清水国道の歴史は古く、明治の初期にまでさかのぼるのであるが、これは後にしよう。 それよりも、先に現状から説明したい。 清水峠は、群馬県と新潟県の県境(上越国境)上にあり、列島の中央分水界をなす、海抜1,448mの峠である。 この道は国道291号に指定されているが、峠の前後あわせて約28kmが「自動車交通不能区間」となっており、俗に言う“酷道”のひとつである。 これはおそらく、全国でも最長クラスの国道における自動車交通不能区間であるが、それでも群馬県側の大半は登山道になっていて、多少健脚であれば誰でも歩くことが可能である。 そして、素晴らしい景観を誇る清水峠に立つことも出来る。 だが、新潟県側の大半の区間(約12km)は廃道になっていて、 ここ何年、或いは何十年の間、誰

          • 【山さ行がねが】道路レポート 塩那道路 (県道中塩原板室那須線) 序

            日本には、まだまだ凄い道がある。 それを、私に思い知らせた道がある。 栃木県一般県道266号「中塩原板室那須線」、 通称 「塩那道路」 オブローダーなら、おそらく誰しもが、一度は聞いた名である。 塩那道路という、愛称とも略称とも取れる道の名前は、そこがただの県道や林道として生を受けた道ではないことを伝えている。 いや、実は塩那道路などという道は、まだこの世には、完全に存在はしていない。 あるのは、将来の塩那道路になるはずだった、パイロット道路と呼ばれる、工事用道路。 そして、辛うじて完成している一部区間である。 塩那道路を一言で言い表すなら、 とにかく凄いところを走る道。 なんと、最高到達高度は海抜1700m。 東北地方には、ここまで高い場所を走る道はない。 塩那道路を擁する栃木県においても、標高でこれを越える道は日光近辺に幾つかあるだけで、稀である。 そして、塩那道路のもう一つの重要なフ

            • 山さ行がねが

              廃道・未成道・隧道・林鉄・廃線跡 古き良き「交通」を冒険する オブローダー「ヨッキれん」の記録 >> 13/12/11/10/9/8/7/6/5/ 4/3/2/1 >> 4/3/2/1 >> 9/8/7/6/5/4/3/2/1 >> 2/1 >> 3/2/1 >>

              • 【山さ行がねが】隧道レポート 掛川市の岩谷隧道

                2011/3/4 12:34 ここは東海道筋の宿場と茶の産地で有名な掛川のはずれにある、何の変哲もない丁字路。 ここが出発地点だ。 「地図」はもうちょっとだけ待ってね。 お目当ての「変なもの!」が出て来たら、すぐに明かします。 うふふふふ。 掛川に住んでる人ってきっと、「東海道」と「茶」の二言だけで掛川の紹介を済ませようとする人のこと軽蔑するだろうな。軽蔑されたくないので、もうひとつだけ掛川ミニ知識。 掛川は「電波ソング」の街らしいぞ!(wikipedia:「掛川市」より)←ホントかい! なにはともあれ、山行が“初”掛川だ~! 現行1/25000地形図にあるトンネル記号を目当てに入ってきたこの道だが、初っ端から狭いのだ。 路面には一応コンクリートの舗装がされているが、その幅は軽トラのタイヤの幅とぴったり一致。 普通車だと、この時点でちょっと怖じ気づくかと思うが、それ大正解。 特にこの先にあ

                • 【山さ行がねが】橋梁レポート 無想吊橋

                  千頭山への入山、その第一目的は「千頭森林鉄道」の攻略であった。 そして全部では無いが、この日の目的とする内容は果すことが出来た。 それからもうひとつ、第二の目的があった。 無想吊橋の攻略である。 寸又峡の支流である逆河内の奥地には凄まじく高い吊橋が架かっており、しかもそれが廃道同然になっているという情報は、私が関東に移住した当初から多くの方に教えていただいた。 テレビで放映されていたという典拠もよく聞いたが、私は残念ながらその放映を見ていない。 ただ、とにかく凄まじい橋がそこにあるから、崩れ落ちて消えてしまう前に見ておいたほうが良い。 そんな熱っぽい…勧誘と言っても良いような情報提供を、何件も頂いていた。 だが私には、すぐさまそれに飛びつくことが出来なかった。 正直、既にテレビが取り上げているという事実は、その内容は知らないけれども私の感覚を萎えさせたし、検索エンジンを使えばより最近の状態

                  • 【山さ行がねが】隧道レポート 草木トンネル (旧三遠南信自動車道)

                    草木(くさぎ)トンネルとは、おそらく日本中でここにしかない、 高速道路から一般道路へと転落したトンネルである。 レポートのタイトルにある「三遠南信自動車道(さんえんなんしんじどうしゃどう)」は、その名の通り、三(三河)・遠(遠江)・南信(南信濃)の各地方を結ぶ、我が国の高速道路のひとつである。 今回紹介する草木トンネルとその前後の道は、この三遠南信自動車道の旧道である。 高速道路の旧道といえば、【道路レポート:中央自動車道旧道】もそうだったが、それと大きく異なっているのは、こちらには現道が今のところ存在しないという点だ。 にもかかわらず旧道があることを不思議に思われるかも知れないが、草木トンネルとその前後の道は三遠南信自動車道として建設されたが、その後の計画の変更によって、一般道路に格下げされたのである。 そして、新たな「三遠南信自動車道」はと言えば、まだ完成していない。 現道はないが、旧

                    • 【山さ行がねが】道路レポート 静岡県道288号 大嵐佐久間線

                      おおあらし さくま線 静岡県の一般県道288号 「大嵐佐久間線」 の読みとして、上記は正しくない。 正しくは、「おおぞれさくま線」 という。 だがこの県道の実態は、まさに「嵐(あらし)」に揉まれたような「大荒れ」である。 字が体を示してしまった。 容易に通りがたいほど整備が疎かな県道を「険道」と呼んで親しむ人々の間では、全国的に有名な「険道」である。 試みに路線名で検索してみると、おおよそ山間部のいち不通県道とは思えないほど多くのサイトで採り上げられている。 しかし、その全線を踏破したという記録は、驚くほど少ない。 というか、最近の記録は皆無と言っても良い。 その「荒れっぷり」と「踏破の難しさ」に対する風聞は、私がまだ秋田に住んでいた時分から、この道との関わり合いが“業界”の通過儀礼でもあるかのように、頻繁に聞こえてきた。 読者様からの「情報提供」も、一度や二度ではなかった。 そしてその多

                      • 【山さ行がねが】道路レポート 神津島黒根の未成道

                        2013/4/2 7:54 《現在地》 今回のサブタイトル、「駆け抜けろ!! 神津島版の“アレ”」の、アレとは、もちろんアレである。 交通の難所のネーミングとしては、おそらく日本一有名なアレ。 まさか、この嵐の日に、離島でアレを披露する事になるとは思わなかったが、アレをしない限りは探索の目的を完遂出来なかったのでやむを得なかった。 その場面はもう少しで出現する。 つうか、もう見えてる。 返浜(かえすはま)ヘ向け、残り350m程度と推定される前進を開始する。 ああ、これはあかんやつや。 よくテレビのニュースなんかにも出てくる、例の、高波を見に行ったら波にさらわれるってヤツ。 こういう漁船がひとつも海に漕ぎ出しよらん日は、我々海の素人が海岸に近寄っちゃなんねぇ。 分かってる。 分かっているのに、止められない。止まらない!好奇心が盗んだピストバイクで走り出してる。 なぜなら、そこに道があるかもし

                        • 【山さ行がねが】橋梁レポート 無想吊橋

                          千頭山への入山、その第一目的は「千頭森林鉄道」の攻略であった。 そして全部では無いが、この日の目的とする内容は果すことが出来た。 それからもうひとつ、第二の目的があった。 無想吊橋の攻略である。 寸又峡の支流である逆河内の奥地には凄まじく高い吊橋が架かっており、しかもそれが廃道同然になっているという情報は、私が関東に移住した当初から多くの方に教えていただいた。 テレビで放映されていたという典拠もよく聞いたが、私は残念ながらその放映を見ていない。 ただ、とにかく凄まじい橋がそこにあるから、崩れ落ちて消えてしまう前に見ておいたほうが良い。 そんな熱っぽい…勧誘と言っても良いような情報提供を、何件も頂いていた。 だが私には、すぐさまそれに飛びつくことが出来なかった。 正直、既にテレビが取り上げているという事実は、その内容は知らないけれども私の感覚を萎えさせたし、検索エンジンを使えばより最近の状態

                          • 【山さ行がねが】ミニレポート第136回  大庭トンネルの横穴

                            読者さんから寄せられた情報をもとに私が突撃調査を敢行する、『読者からの調査指令』シリーズの第一弾。 いくつかのネタ情報を懐に、梅雨の合間となった2008年6月27日に神奈川県中南部へと向かった私が、その第一番目の突撃ポイントとしたのがこの、藤沢市の街中にある大庭トンネルであった。 まずは Nh3526氏 からの情報を、ほぼ原文のままご覧頂こう。 神奈川県藤沢市に「大庭トンネル」というごく普通の隧道があるのですが、北行の隧道内に、左へ分岐してるっぽい穴を見つけました (^_^)v が・・・バリケードが堅くて入れませんでした。また、外側からも狙いましたが、坑口が見つからず・・・・・ そこで是非、山行がに探索していただきたいのです。また、それが何の為の穴なのかも調べて頂けると幸いです。 場所ですが、「辻堂駅」から1Kほど北上した所です。 写真などは添付されておらず、この文章から私はいろいろと想像

                            • 【山さ行がねが】隧道レポート 国道140号 駒ヶ滝隧道

                              なにやら秩父の山奥には、現役の国道でありながら一風も二風も変わったトンネルがあるらしい。 以前、当サイトで大々的に読者様から情報を募った際にも、そのトンネルの情報は複数の方から寄せられた。 いずれも関東近郊の方からの情報で、「関東に来たならぜひ」とか、「こちらの名物です。ぜひ見てくれ!」というような熱い内容だったと記憶している。 そして今回私は、初めて自転車でこのトンネルを通った。 その結果、現役のトンネルとしては特別に強烈なインパクトを有するものであると、そう認識するに至った。 故に、ここ1年間ではたった1例しか前例のない、現役でありながら隧道レポに登場という(きっと名誉でもなんでもない)快挙となったのである。 前置きはこのくらいにして、早速レポを始めよう。 いきなり隧道というのではそのインパクトを伝えきれないので、少し手前から始めたい。 2007/9/3 6:24 【埼玉県秩父市大滝 

                              • 【山さ行がねが】道路レポート 国道16号 八王子バイパスの未供用ランプの謎

                                表題の物件を紹介するのであるが、その謎解きについては、まだ完全に解決したわけではない。 しかし、都内で交通量も沿道の人口も多い地域の話であるから、私がここで解けなかった謎を提示することによって、地元の方などから決定的な情報が寄せられるのではないか。 そんな期待を込めつつ、本編を公開することにした。 このレポートの最終回(考察編)では、私が解けなかった謎をまとめて書き出すので、ぜひとも皆様からの情報提供をお願いしたい。 なお、この物件は、私が2007年に東京都日野市に引っ越してきてすぐに発見した。 のらネコが縄張りを見回るように、私がアパートの周りを自転車でうろついていて、偶然に見つけたのだった。 2011/8/23 5:53 【現在地(マピオン)】 自宅を自転車で出発して15分くらいで、八王子市打越町にある国道16号八王子バイパスの打越ICに到着した。 八王子バイパスには無料の区間と有料

                                • 【山さ行がねが】道路レポート 都道201号 十里木御嶽停車場線

                                  2008/1/3 16:04 御岳登山鉄道(ケーブルカー)に沿った都道201号。(←) 強烈な下り坂の始まりとなる分岐地点。(→) ケーブルカーの線路と交差しながらその起点駅である滝本を目指す都道。 現在地の標高は820m、滝本駅は400mにあるから、その差420m。 これを約2.2kmの水平距離でカバーするワケだから、その平均勾配は…  19.1% そんな馬鹿な。平均が20%近いとは…。 お、俺のブレーキパッドは下まで保つだろうか…。 しかし、いまの計算はいきなり揺らぐことになる。 なんというか、地図が…ぜんぜん… 道の実態を追えてない! 例えば、下り初めて初っぱなの都道を上から見下ろすと、左のようなもの凄く折り畳まれた道が見える。 しかし、地形図には全くこの道路線形は描かれていない。 何もなかったかのように淡々と下っている。(確かに30mで高低差20mをカバーしているのは不自然だが)

                                  • 【山さ行がねが】廃線レポート 飯田線旧線 中部天竜~大嵐間

                                    ※このレポートは、「道路レポ 静岡県道288号大嵐佐久間線 (序)」の続きです。 JR飯田線は愛知県の豊橋(東海道線)と長野県の辰野(中央線)を結ぶ、全長195kmに及ぶ全線電化のローカル線である。 沿線には赤石山脈などの急峻な山岳地帯にあることや不良地質が多かったため、建設には大変な苦労が払われたのであるが、当初は全線が私鉄として建設されていた事はご存じだろうか。 今回紹介する旧線は「私鉄時代」に建設されたものなので、少々長くなるがその歴史を説明したい。 現在の飯田線の母体となったのは、南から豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道の4つの私鉄である。 このうち一番古く全通したのは豊川鉄道(豊橋~大海)で、明治33年にまでさかのぼる。 次いで豊川鉄道の傍系会社である鳳来寺鉄道が、大正12年に三河川合までを延伸開業させた。 北側については伊那電気鉄道(当初は伊那電車軌道)が明治42年か

                                    • 【山さ行がねが】道路レポート 金沢区朝比奈の“脅迫的な”市道

                                      道路レポートは今回が記念すべき(?)150作目。 そこで今回は、普段あまり取り上げないジャンルとして、都会の市道を見てみようと思う。 おそらく日本に一番沢山あるのが「市道」カテゴリの道だと思うし(平成の大合併により、町道や村道を確実に上回ったはず)、ほとんど誰しもがお世話になっているはずだが、個々の路線名が分かりにくい事もあってか、道路趣味の対象としてはマイナーと言わねばならない。 そして、私が今回のレポートを発表した事によって、そうした傾向に風穴を穿つ… つもりなど毛頭なく、そもそもそれほどのインパクトを有さない道なのであるが、 し か し ! この道の入口にある“看板”だけは、オブローダーなら決して素通り出来ないはず! かく言う私も、何の予備知識も持たないまま、もちろん探索の対象とするつもりも全くないまま通りかかり、そしてこの市道に捕まった。 そんな舞台はどこかと言いますと… 2009

                                      • 廃道・旧道・酷道・険道・未成・不通道路の探険~山さ行がねが・道路レポート~

                                        かつて淡路島随一の秘境であった上灘地区を貫通する県道洲本灘賀集線。日本列島を軋ませ続ける巨大断層帯“中央構造線”に立ち向う幻の旧道の踏破を目指す! おそらくこの島で一番険しい廃道である。

                                        • 【山さ行がねが】ミニレポート第190回 都計道久里浜田浦線にある “すごい構造物”

                                          おいおい! いつの間にこんなスゲーのが作られてたんだ?! 横須賀はもう何度も行って、知らない道なんて無いんじゃないかと(←言い過ぎ)思っていた私だが、先日とんでもない、すごすぎる、あわあわする道路構造物に出会ってしまった! 事の次第はこうである。 2014年4月25日、私は横須賀市内で自転車を使って仕事をした。 そして夕方、久里浜で解散となったので、車を駐めてある田浦へと戻ることにした。 久里浜から田浦へ自転車で帰るコースは、まず国道134号と16号を使うのが一番シンプルであるが、さすがにそれでは面白みが薄い。 変化を求めて道路地図をくまなく眺めていると、内陸部を通る横浜横須賀道路の近くに、国道の色でも県道でも塗られていない、それでいて幅の広い立派な道が描かれていることに気付く。 その道は、自転車はおろか、車でも通った事が無かった。 私は帰路に、この内陸部を通る“無着色の道路”こと、都市計

                                            【山さ行がねが】ミニレポート第190回 都計道久里浜田浦線にある “すごい構造物”
                                          • 【山さ行がねが】道路レポート 神津島黒根の未成道

                                            <今の状態は…?> “ 封鎖された長いトンネルを抜けると、そこは大崩壊地だった。 ” 神津島最長の大黒根トンネルの先に待ち受けていたのは、先ほどまでの2車線舗装路とは余りに異質な風景であった。 果たしてここに道は作られていたのか、それとも工事は完全にトンネルでストップしていたのか。 今回は波濤逆巻く海岸線を歩いて、この足で道の有無を確かめる。 なお、地図を見る限り、ここから頑張って500m東へ行ければ、「返浜」という場所に辿り着けるはず。 そしてそこには何かしらの道が待っているようなので、未成道になった気持ちで、あそこを目指そう。 2013/4/2 7:45 500m先の返浜を新たな目的地として定めた私だが、今見えているのは、150mほど先にある無名の岬である。 その先の地形は全く窺い知れない。 そして凄く気になるのは、あの岬の基部に見える顕著に凹んだ部分のことである。 私はあれが、実はト

                                            • 【山さ行がねが】道路レポート 清川村道土山高畑線

                                              <周辺地図> 首都圏を代表する水瓶の一つ、宮ヶ瀬ダム。 神奈川県の中北部、丹沢山系の麓に県内最大級の貯水池「宮ヶ瀬湖」が湛水を開始したのは、平成10年のことである。 都心からわずか50kmという好立地に加え、豊富な自然が色濃く残っていることから、現在では「ダム湖百選」にも選ばれる一大レクリエーションゾーンになっているのだが、この巨大な人造湖の湖畔に通常では辿り着く術のない…“不思議な橋”がある。 そしてこの橋は、観光客や釣り人など湖を訪れる大勢の目に、大変奇異な光景として映っている。 私が“この橋”について興味を持ったのは、かれこれ5年以上も前のことだ。 当時の私は当然秋田に住んでいて、また、20年ほど前まで横浜に住んでいた時分には、この宮ヶ瀬のまだ沈んでいない道を走った事はあった筈だが、ともかく、見ず知らずの「宮ヶ瀬ダム」が興味の対象になる環境ではなかった。 それなのに私が“この橋”につ

                                              • 【山さ行がねが】道路レポート 神津島黒根の未成道

                                                ※ このレポートは、「廃線レポート 神津島の石材積出軌道」の続きの時系列となります。 先に向こうをお読みになる事をオススメします。 私はいま雨の中、帰りの船の出航の有り無しとその時刻を気にしながら、島北端部へのスピーディな遊撃作戦を展開している最中である。 そしてスタートから1時間30分が経過した現在、ふたつのターゲットのひとつめ「石材積出軌道」の探索を終え、つづいてもうひとつの… コードネーム: 都道終点 へのアプローチを開始するところだ。 だがその前に、皆さまにお伝えしておきたい。 私がなぜ、ここへ行きたかったのか。 見てくれよ!! → 変だぜー!! 黄色い都道の線が、結構長いトンネルを出た途端に突然 ブツッ! と切れている。 現場はまさに採石場が山頂にあった神戸山の北麓で、神津島の最北端である。 そして、この「終点?!」の600mくらい手前にももう1本トンネルが描かれていて、その入口

                                                • 【山さ行がねが】道路レポート 国道410号 松丘迷走区

                                                  松丘 迷走 国道 なんぞそれ? それは、 おそらく 関東一理不尽な国道の線形。 まずは次の地図を見て欲しい。 【所在地(外部リンク)】 ご、ごめん…  もったいぶって… でも、“めくる”前に…  ちょっとだけ想像してみて欲しい。 房総半島の内陸にあるこの「一般国道410号」に、どんな異常線形があるのかを。 上から来た道が左へ曲がっていく。 隠された部分には、そんな線形が潜んでいる。 それでは、めくってみよう。 なんじゃこりゃ。 いままで数多くの道路線形を見てきた私だが、こんなに変態的なのは、初めてだ。 まるで、& の “なり損ね” のような線形と言えばいいだろうか。 しかも、この“変態線形”は一時的なものではなく、 国道410号が昭和57年に誕生して以来、ずっとここにある。 一体現地では、どのような「案内」がされているのだろうか? まさか千葉方向から館山方向へ向かうドライバーは、こんな変態

                                                  • 【山さ行がねが】道路レポート 国道45号線 小本危険区間

                                                    私が最初にこの道と出会ったのは、細田氏の運転するブルーバードの車内でのことだった。 その日、北三陸の田野畑村で一つ目の探索目的を果たした我々は、次の目的地である宮古市へと、三陸を縦貫する唯一の幹線道路である国道45号線をハイピッチに南下していた。 本州最大の面積を誇る町、岩泉町の小本港はその通過点である。 国道45号線は小本港の前後では、リアス海岸特有の海岸線すれすれまで迫る険しい山なみを避けるように、やや内陸の山林を駆け抜けている。しかし、小本付近では一度海岸線のそばまで降りて、龍泉洞で有名な宇霊羅山などから流れ出す小本川の河口を跨がねばならない。狭い河口部の平野には小本の集落がこじんまりとまとまっている。 小本が近付くと、国道は下り坂になる。 そして、私はこのわずか2kmほどの下り坂で、天にも昇るような興奮を憶えた。 真性の道路好きならば、誰しもがその血潮を騒がせ、ともすれば放屁・吐血

                                                    • 廃隧道・旧隧道・変なトンネル・謎の穴~山さ行がねが・隧道レポート~

                                                      千島海流によって削られた高さ100m近い海食崖が連なる昆布森海岸。地図を見る限り、海岸線を人が行き交う状況は想定しづらい絶壁なのだが、そんな海食崖に穿たれた古隧道があるという情報を入手した。“割れ岩トンネル”というらしい。いくつかの条件をクリアしなければ到達出来ない隧道に挑む!

                                                      • 山さ行がねが

                                                        山本高広の「山さ行がねが」。自転車で山に行こう こんにちは、山本です。 休日はよく自転車を車に積み、山に出掛けています。 自転車も山も好きなので、これ以上ない趣味だと思ってます。 特に好きなのはやはり秋。 平日、あまり人がいない日に紅葉を独り占めできたら最高ですね。自転車に乗りながらビールを飲みたくなりますが、それはさすがに自粛しています…。 でもあの景色を見ていると、ずっと走っていたくなります。 夕方暗くなってくるとなんとなく切なくなってしまいます。 秋も良いですが、新緑の春もいいです。 なんだか緑の香りがしてくるようで、とても新鮮な気分になります。 冬にも行く事はありますが、暑いのが嫌いなので夏はほとんどいきません。熱中症の経験もありますので。 いつかは海外にも自転車に乗りにいきたいですね。 カナダあたりが良さそうです。 広大な景色を眺めながらサイクリングを楽しみ、夜

                                                        • 【山さ行がねが】道路レポート 国道291号 清水峠 新潟側

                                                          おそらく、日本でもっとも有名な廃道の一つである。 多くの廃道ファンや国道ファンが、畏敬を込めて、こう呼ぶ。 清水国道 と。 清水国道の歴史は古く、明治の初期にまでさかのぼるのであるが、これは後にしよう。 それよりも、先に現状から説明したい。 清水峠は、群馬県と新潟県の県境(上越国境)上にあり、列島の中央分水界をなす、海抜1,448mの峠である。 この道は国道291号に指定されているが、峠の前後あわせて約28kmが「自動車交通不能区間」となっており、俗に言う“酷道”のひとつである。 これはおそらく、全国でも最長クラスの国道における自動車交通不能区間であるが、それでも群馬県側の大半は登山道になっていて、多少健脚であれば誰でも歩くことが可能である。 そして、素晴らしい景観を誇る清水峠に立つことも出来る。 だが、新潟県側の大半の区間(約12km)は廃道になっていて、 ここ何年、或いは何十年の間、誰

                                                          • 【山さ行がねが】道路レポート 都道204号日原鍾乳洞線 旧道

                                                            後にも先にも、山行が史上最悪の路面崩壊といえば、松の木峠の旧道を置いて他にない。 そう信じてきた私だが、レポート公開以来、読者から「もっと凄い場所がある!」 そんな挑戦状のようなメールが、年に数回以上も届けられるようになった。 中でも、複数の人から繰り返し紹介された場所がある。 東京都奥多摩町の日原川流域に、おそらく松の木峠を越える絶望的な崩落地点が、存在するのだという。 促されるようにして、WEB上で見ることが出来た幾つかの現地レポートを見たが… 皆 撤退していた。 だが。 私は、この崩壊地をモニタ越しに何度か見るうち、 「突破できるのではないか」 「言うほど難しいのだろうか?」 そんな疑問を感じるようになっていた。 確かにその崩壊地の幅は、松の木の比ではないように見えた。 だが… 松の木の時のように、チャリ同伴を強制される訳ではないのだ。 極端な話し、山頂まで高巻することだって、谷底ま

                                                            • 【山さ行がねが】廃線レポート 橋場線 および橋場駅

                                                              ここに、数奇な運命を辿ったひとつの終着駅がある。 その駅は、橋場駅という。 国鉄橋場線の終着駅である。 だが、この駅が機能を停止して、既に60年以上の時間が過ぎている。 橋場駅は、鉄道省の橋場軽便線(軌間1067mm)の終着駅として、大正11年6月25日、地元の熱烈な歓迎の中に開業の日を迎えた。 県都盛岡から西へ約24km延びた鉄路がたどり着いた橋場地区は、当時人口1000人ほどであった岩手郡御明神村(現在の雫石町の西部)にあり、その沿線には小岩井農場などの牧畜で有名な雫石村があったが、いずれにしても、単独で採算性があるような路線ではなかった。 やがては橋場駅の西に奥羽山脈を貫通する大隧道を穿ち、隣県秋田の生保内(旧:田沢湖町・現:仙北市)から大曲(大仙市)へ至るという、壮大な「盛大横断鉄道」(または盛曲線)を構想した上での、その第1段階としての開通であった。 そのためか、開通翌年の大正1

                                                              • 【山さ行がねが】隧道レポート 釜トンネル

                                                                釜(かま)トンネルは、日本で最も良く知られたトンネルのひとつではないだろうか。 一度でも体験すると忘れがたいその姿から、“釜トン”の愛称で親しまれてきた。 釜トンは、長野県道24号上高地公園線上にあり、その起点である国道158号との中ノ湯交差点に面している。 この県道は、世界的山岳観光地である上高地へと至る唯一の自動車道であり、釜トンは開通以来、上高地への「門」として存在し続けてきた。 しかも、その門は大変に狭く、そして急勾配であり… 単純な門と言うより、上高地への進入を物理的に選別する「衛兵」といっても良いかも知れない…。それが、釜トンネルであった。 釜トンならではの狭隘と急勾配のために紡がれた逸話は、枚挙に暇がない。 それを語り始めれば、あっという間にスクロールバーが目一杯まで小さくなってしまうだろうが、敢えて皆様には多くの予備知識のない状態で、この釜トンネルを体験して貰いたいと思う。

                                                                • 【山さ行がねが】道路レポート 六厩川橋攻略作戦

                                                                  このレポートは、「道路レポート 岩瀬秋町線 (御母衣湖右岸道路)」の続編ですので、先に上記レポートをお読みになることをオススメします。 本編において単に「一昨日の探索」や「前回」という表現を使った場合も、上記レポートで紹介した探索を指します。 東経136度56分54秒 北緯36度7分52秒 今回も懲りずに この地点→ 「六厩川橋」 を目指す。 「前回」は、六厩川橋の約2km手前にあるこの「秋町隧道」で敗退した。 原因は身を以て体験した背丈を超える水没だったわけだが、それをレポートで伝えたところの皆様の感想は、私の健闘を讃えるものが少なくなかった。 だが、私は気付いてしまった。 多くの「がんばった!」の根底に流れているのは敗者への労りであり、慰めを装った“がっかり”感だった。 「おおゆうしゃよ! しんでしまうとはなさけない。」 ぞくぞくと寄せられる「がんばった!」を読みながら、そんな言葉がリ

                                                                  • 【山さ行がねが】道路レポート 青ヶ島大千代港攻略作戦

                                                                    あの青宝トンネル旧道の激闘も、この探索の前座に過ぎなかった。 (でも、前座で敗北してるんですが…) 私が青ヶ島で一番行きたかった場所、大千代おおちよ港。 これはその挑戦の記録。 しかし、最新の地理院地図に堂々と「地方港」の記号で描かれている港に、なぜ私が行きたいのか。 愚問。 もちろんそれは、廃道があるからだ。 私の探索の腕を試し、同時に好奇心を最大に満たす、厳しい廃道探索の舞台があると確信したからである。 しかも、事前に少しだけ歴史を知っただけで、その凄絶過ぎるストーリーに惚れ込んでしまった。 青ヶ島という、廃道趣味者にとっては聖地的な凄みを持つ小世界の中においても、大千代港こそが最強の存在だと思っている。 そんな大千代港は、青ヶ島全体を4地区に分けた場合の東側外輪山一帯を指す北山地区にある。(他の地区は、村落がある北部外輪山上の岡部、西側外輪山一帯の上手、島の南半分を締めるカルデラ及び

                                                                    • 【山さ行がねが】ミニレポート第160回 横須賀市の盛福寺隧道

                                                                      2007/3/23 16:30 国道16号を横須賀市中心部から横浜方面に北上してくると、本町山中有料道路との分岐を過ぎてから、5連続で一方通行のトンネルを通過する。 5本目は新田浦トンネルで、これを出るとまもなくJR横須賀線のガードをくぐる。 くぐって最初の信号のある交差点が田浦4丁目交差点で、ここを左に入るのが、今回の小さな寄り道のはじまりである。 右の写真はこの田浦4丁目交差点で、手前が4車線の国道16号、奥の昔ながらの商店街アーチへ進む。 特に国道や県道ということはなく、ただの横須賀市道である。 入口は狭いし、行き先の標識なども特にないので、信号が無ければ見過ごしそうな所である。 ここを曲がると何があるというのか。 地図を見ていただこう。 現在地は横須賀市田浦町4丁目の角。 ここから西へ入る道があり、その行く手にはトンネルが描かれている。 2本。 トンネルの向こうは逗子市沼間で、逗子

                                                                      • 【山さ行がねが】道路レポート 国道459号 和風月名隧道及び橋梁群 前編

                                                                        平成12年に国道指定を受けた459号は、400番台の路線としては唯一太平洋岸と日本海岸(浪江町~新潟市)とを繋いでいる全長260km余りの道だ。 列島横断国道の例に漏れずその道中は険しく、幾多の山を越え谷を跨ぐ道のりとなっているのだが、この路線を辿ることの難しさはそればかりではない。 既存の国道や県道を繋ぎ合わせ(全線合わせて10もの他国道と重複している)、国道を求める幾多の市町村の要望に応えながら路線指定を行った結果、太平洋と日本海沿岸を結んでいるという実感があまりにも湧きにくい、むしろ、「あれれ?なんで新潟と浜通りに同じ路線番号があるの?間違い?」などと思われそうな、迂遠屈曲を団子の如く列ねた継ぎ接ぎだらけの国道となってしまった。 故に、この道を辿る難しさは、未改良区間が多く残るという物理的側面のみならず、道なりに走っているといつの間にか国道から外れ、別の道へ誘導されているなどといった

                                                                        • 【山さ行がねが】橋梁レポート 無想吊橋

                                                                          2010/4/21 14:12 《現在地》 橋頭にはじめてたどり着いてから、5分後。 私は橋の上にいた。 しかも既に転落すれば絶対に助からないだろう高所に達していた。 この画像からも、「空中歩行」の雰囲気が十分に感じられると思うのだが、その理由は明確である。 それは、自然に正面を向いてカメラを構えているにもかかわらず、谷底が写っていないからだ。 そのせいで、底知れぬ高さが感じられるし、実際にそのとおりなのである。 改めて、この橋の長さを考えてみる。 目測100m以上は間違いなくあるだろうが、やはり距離感が今ひとつ掴めない。 見慣れない景色だからだ。 ただし、地形図読みだと140m前後と測定される。 wikipediaの夢想吊橋の記事では長さ144mとしてある。(原典不明) 14:13 《現在地》 明らかに腰がひけた摺り足の“臆病歩き”ではあったが、事前の構造チェックで得た信頼感を頼りに、逡

                                                                            【山さ行がねが】橋梁レポート 無想吊橋 
                                                                          • 【山さ行がねが】廃線レポート 橋場線 および橋場駅

                                                                            ここに、数奇な運命を辿ったひとつの終着駅がある。 その駅は、橋場駅という。 国鉄橋場線の終着駅である。 だが、この駅が機能を停止して、既に60年以上の時間が過ぎている。 橋場駅は、鉄道省の橋場軽便線(軌間1067mm)の終着駅として、大正11年6月25日、地元の熱烈な歓迎の中に開業の日を迎えた。 県都盛岡から西へ約24km延びた鉄路がたどり着いた橋場地区は、当時人口1000人ほどであった岩手郡御明神村(現在の雫石町の西部)にあり、その沿線には小岩井農場などの牧畜で有名な雫石村があったが、いずれにしても、単独で採算性があるような路線ではなかった。 やがては橋場駅の西に奥羽山脈を貫通する大隧道を穿ち、隣県秋田の生保内(旧:田沢湖町・現:仙北市)から大曲(大仙市)へ至るという、壮大な「盛大横断鉄道」(または盛曲線)を構想した上での、その第1段階としての開通であった。 そのためか、開通翌年の大正1

                                                                            • 【山さ行がねが】道路レポート 都道201号 十里木御嶽停車場線

                                                                              【位置】 一般都道201号十里木御嶽停車場線(じゅうりぎみたけていしゃばせん)は、あきる野市十里木から養沢(ようざわ)へ入り、日の出山山頂付近、御岳山山頂付近を経て青梅市滝本へ下り、さらにJR御嶽駅前に達する全長15kmあまりの都道である。 この道には都道としては珍しい自動車交通不能区間が約3kmという長距離(あきる野市養沢~青梅市御岳山)にわたって存在するばかりでなく、一部で2路線の都道が交通不能区間のまま重複するという、日本唯一の区間がある。(これは県道でも珍しい) 正直、3kmという交通不能区間をチャリで踏破する事への不安は小さくなかったが、都内ということでそれなりに踏まれているだろうと考えてチャレンジしてみることにした。 またこの道には、私にとって前述の交通不能都道同士の重複区間ということ以上に興味深い“エリア”があった。 それはあきる野側(図中右下)から行って自動車交通不能区間の

                                                                              • 【山さ行がねが】道路レポート 東京都道211号若郷新島港線

                                                                                現在地は、「 東京都 新島村 若郷 」。 この短い地名にも、この地が歩んできた本土とは少しだけ違った“日本史”が、しっかりと刻み込まれているという話をしたい。 少し探索の本編からは脱線するが、お時間を下さいな。 まずは、「新島村」なのに、その前に「○○郡」がないことに気付く。 これは伊豆諸島や小笠原諸島の島々に共通する特徴だが、近世以前より今日まで郡に所属したことがない。 例えば近世には伊豆国や駿河国に所属していたが、その際も「伊豆国新島」などと呼ばれていた。 そして明治11年に全国の郡名を改めた郡区町村編成法が成立した際も、新島を含む一部島嶼地域への適用が見送られたことで、郡名を得る機会を失った。 このような政治的な“仲間はずれ”が公然となされた理由はなんだったのか。 それは、伊豆諸島は人口の多さから考えて一郡にまとめざるを得ないが、それぞれの島が海で隔てられていて交流(交通)もほとんど

                                                                                • 【山さ行がねが】道路レポート 神奈川県道701号 大山秦野線

                                                                                  【所在地(外部リンク)】 また、オカシゲな県道に行ってきまつた。 神奈川県の一般県道701号、大山秦野(おおやま-はだの)線だ。 その異様な様子は右の地図の通り。 県の資料によれば、「起点」が伊勢原市大山の一般県道611号大山板戸線(通称:大山街道)上にあることになっているが、地図上に県道色で塗られた道が現れ始めるのは、その県道611号から400mほど山に入った地点からである。しかも点線として。(縮尺の小さな地図では、伊勢原市側の道は全く描かれていないこともある) 海抜450mの「峠」付近は林道と重なっているのか、とにかく地図上では林道が県道色で塗られている。 そして秦野市側だが、麓へ下っていく林道を尻目に、県道は忽然と消失。 …したかと思えば、またヒョロヒョロと現れては県道70号秦野清川線にぶつかって「終点」である。 山腹に突如現れたり、峠で消えたり、まるで幽霊か蜃気楼。 「おお、山肌の