ライターの廣田恵介さんが亡くなった。福岡市美術館の「日本の巨大ロボット群像」が発表になったばかりで、さぞかし心残りなんではないかと思う。 雑誌『グレートメカニック』で廣田さんとの対談連載「オヤヂ酒場」をやっていたのは、2000年代の前半の数年間こと。 事前にテーマを2つぐらいに絞ったら、昼間からカラオケボックスに入って(昼間なのは僕の子供がまだ小さくて、夕方には帰ったほうがよかったから)、酒を飲みながら3時間ぐらい、ダラダラと話をした。いちおう録音はしていたが、2人とも、録音なんか聞き返しもせずに、記憶だけで対談原稿を仕上げていた。それでもそう違う感じにはなってなかったから、お互いに「いいたいところ」「今回のトークのおいしいところ」は自然と共有できていたのだろう。 廣田さんとは、ものの見方が違うようで似ているというか、似ているようで違うというか、そういう距離感だったので、話をするのは楽しか