『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』などの作品で知られるマンガ家・鳥山明の死去を海外メディアは相次いで速報し、世界中で悲しみの声が広がった。 なかでも、スペイン・カタルーニャ州の現地メディアは「鳥山の死にカタルーニャは泣いている」(現地メディア「カタルーニャ・プレス」)などの見出しで、格別な思い入れを持ってこのニュースに反応した。いったい鳥山は、同州にどんな足跡を残したのだろう? 弾圧された言語の人気コンテンツに スペインではフランコ独裁政権時代(1939〜75年)、カタルーニャ語などの地方の固有言語は公的な場での使用が禁止されていた。1975年のフランコの死後に民主制に移行し、1978年に制定された憲法で各自治州がそれぞれの地域の言語をスペイン語とともに公用語にすることができるようになった。こうしてカタルーニャ語は復権したものの、現在でも読み書きが苦手な人が存在するなど、弾圧の影響は残
1930年代ごろに登場したエレキギターが今、復権の兆しを見せている。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要に加え、ガールズバンドを題材にしたアニメ人気も追い風だ。6月30日、東京に世界初の旗艦店を開業したのはギター大手の米フェンダー。同社は1960年代のビンテージ仕様の「Stratocaster(ストラトキャスター)」を日本の工場でよみがえらせている。半世紀以上の時を超えた音色は、どのように再現されるのだろうか。 訪れたのは、日本でフェンダーブランドのギターを製造する長野県茅野市の工場。工程を取材したのは「Made in Japan Heritage 60s Stratocaster」という1960年代のビンテージ仕様のモデルだ。米国のフェンダー本社から送られる設計や品質管理データを忠実に守り、木材の乾燥から切り出し、研磨、塗装、組み込みといった工程が職人の手によって進んでいく。 巣ごもり需要
過去の栄光にあぐらをかくのは間違い フランス料理がかつてのような世界的地位を失いつつあることに危機感を覚えたマクロン政権は、来たるパリ五輪に向けて自国料理の復権を図ろうと、「フランス高級料理」国家戦略を発表した。 その戦略について、オリビア・グレゴワール観光相が仏紙「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」の取材に応えている。 なぜ高級料理のための戦略を発表したのかとの問いに対して、グレゴワールは次のように言う。 「フランスは偉大な美食の国であり、世界中でもそのように認められています。とはいえ、国際舞台での競争が激しさを増して久しく、影響力を失いつつあります。過去の栄光にあぐらをかいているのは間違いであり、われわれはこの分野での優位をふたたび確かなものにする所存です」 この計画の主軸は何かとの問いに対して、3点挙げられるとグレゴワールは答える。
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