十分なエネルギーを摂って体重の減少を防ぐことに加え、筋肉量を増加させることができると理想的です。 筋肉をつくるためには、タンパク質の摂取が欠かせません。タンパク質は体の中で「アミノ酸」に分解されますが、アミノ酸の中でも筋肉の保持や増量にもっとも重要な役割を果たすのが「分岐鎖アミノ酸(BCAA 注1)」です。BCAAとは、アミノ酸の種類であるバリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。これらのアミノ酸は体の中でつくることができないため、「必須アミノ酸」とも呼ばれています。BCAAは、筋肉の分解を抑制して、筋肉のエネルギー源となります。COPDの人は、呼吸筋を激しく使うため呼吸筋の損傷を防ぐ、という意味でもBCAAは欠かせない栄養素です。 BCAAはおもに、まぐろの赤身、かつお、鶏肉、牛肉、卵、牛乳などに多く含まれています。「表」を参考に、一日に8~16g の範囲で、摂るようにしましょう。また、