プロンプトの書き方に慣れてくると、思い通りの文章や回答を得られる確率が高くなってくるだろう。もちろん、そこで満足してもよい。しかし、少しばかり発想を転換すれば、生成AIにはまだまだ便利な使い方がある。 これまで、プロンプトの書き方について紹介してきた。しかし、そういったテクニックを含めて、生成AIに考えさせるという使い方も可能だ。 生成AIに「◯◯してください」と依頼するときに、利用者はその解決手段を整理しておく必要がある。しかし、利用者が解決手段を必ずしも分かっているとは限らない。 紹介するテクニックは、(1)不足している情報を生成AIの側から指摘させる(2)複数の案を比較検討させたり評価させたりする(3)考えた結果を基に作業させる――の3つだ。 内容の比較検討を依頼 生成AIでテキストを扱うときに、成果物の品質を高める方法の一つが比較検討の依頼だ(図2上)。 図2 複数のプランや選択肢