真宗大谷派(京都市下京区)は9日、本山・東本願寺の御影堂や阿弥陀堂を訪れた参拝者が納める懇志(さい銭)にQRコード決済を導入すると発表した。京都市内にある主な本山寺院でさい銭に電子決済を導入するのは初めて。新型コロナウイルス感染症の予防策として決めたが、さい銭のキャッシュレス決済は賛否が分かれており議論を呼びそうだ。 東本願寺によると、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例として厚生労働省が電子決済の利用を挙げていることなどから、参拝者が安心してお参りできる環境を整えようと導入を決めた。今月12日から御影堂や阿弥陀堂にQRコードを記載したパネルを設置、手持ちの携帯電話などから読み取って金額を入力することでさい銭の支払いができる。クレジットカード決済も導入、今月下旬以降には読経や納骨の際に納める懇志もキャッシュレス対応できるようにする。