10月1日、韓国の「国軍の日」の記念式典で演説後に敬礼する尹錫悦大統領(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) ■ 北朝鮮による核放棄、もう不可能なのか 「国際社会は北朝鮮が核を保有しているという事実を認めて対話に乗り出さなければならない」 【写真】核兵器研究所と兵器級核物質生産基地を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記。北朝鮮のウラン濃縮施設が公開されるのは初めてのこと 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長がAP通信とのインタビューで語った内容が、韓国で大きな反発を呼んでいる。 韓国大統領府はグロッシー事務局長の発言を「NPT体制の根幹を揺るがす非常に不適切な発言」と批判、韓国メディアからも「核拡散を監視しなければならない国際機関のトップらしくない発言」などとブーイングの嵐が起こっている。 ただ、米ワシントンでも北朝鮮の核を認める空気が広がりつつあるなど、国際社会では