厚生労働相を退任した根本匠衆院議員(68)=福島県2区=は十一日、福島民報社のインタビューに応じ、高齢者数がピークを迎える二〇四〇年を見据えて社会保障制度と働き方改革のビジョンを打ち出すことができたと振り返った。(聞き手・編集局長 鞍田炎) -退任した心境は。 「一年間、社会保障や働き方改革などを徹底的に学んだ。一生の中でもこんなに勉強した一年はなかった。厚労行政は幅広く、国民に身近だと再認識した。通常国会で受けた質問は三千百十三問、委員会での答弁は四百四十一時間に及んだ」 -印象的な政策は。 「二〇四〇年を展望した社会保障と働き方改革のビジョンを打ち出した。これまでの日本は高齢者が急増する時代だったが、これからは現役世代が急減する時代であり、健康寿命を伸ばすことを大きな柱とした。より長く元気に生きがいを持って働くことができるように多様な就労、社会参加を進められるようにした」 -障害者雇用