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権威主義独裁の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 民主主義/権威主義 - sunaharayのブログ

    2020年内は感染症の影響で色んなプロジェクトがストップしてしまったことの反動からか,年末あたりからいろいろと興味深いご著書が出ていて何冊か頂いております。できるだけ紹介させていただきたいのですが,とりあえずその一部を。 10月には宇野重規先生から『民主主義とは何か』を頂いておりました。古代ギリシャ以来2500年の民主主義の歴史を眺めながら民主主義とは何かという問題について説明する,というのはなかなかできる作業ではないと思います。宇野先生のご著書では,元々評判の悪かった民主主義というものがいかにして正統性を獲得し,その基礎付けを得てきたのかということが議論されていきます。多数決か少数派の尊重か,選挙か選挙以外か,制度か理念か,という3つの問いについてもまさに民主主義を考えるときに避けて通れないものですし,ぜひ広く読まれるべきではないかと。ただこういう本て,授業でじっくりやるのも難しいし(教

      民主主義/権威主義 - sunaharayのブログ
    • これから翻訳が出てほしいVery Short Introduction(+α)の一覧 - 道徳的動物日記

      kozakashiku.hatenablog.com 先日にくちなしさん(id:kozakashiku)がイギリスはオックスフォード大学出版会のVery Short Introductionシリーズの邦訳を一覧の形でまとめてくれるという実に有益な記事を公開してくれたが、今回の記事は、わたしがVery Short Introductionの既刊・続刊リストやその他の同様の英語圏入門書シリーズのリストを眺めながら「これも邦訳が出たらいいのになあ」「これも翻訳がほしいなあ」とダラダラ思った本を適当に紹介していくという無益な内容。ほとんどは原書を読んだり著者のことを知ったりしているわけでもなく、タイトルだけで判断したものだ。 『一冊でわかる 幸福』 Happiness: A Very Short Introduction (Very Short Introductions) (English Ed

        これから翻訳が出てほしいVery Short Introduction(+α)の一覧 - 道徳的動物日記
      • 自説を「世界」「国際社会」とすり替える日本の新聞。中国の孤立という「つくられた」虚構

        2021年6月28日、中国共産党創立100周年を記念し、北京国家体育場(愛称:鳥の巣スタジアム)で行われた祝賀行事。日本では、習近平国家主席の絶大な権力にフォーカスした報道が数多くみられた。 Kevin Frayer/Getty Images 「国際社会は国安法撤廃を求める声を上げ続けたい」 「中国共産党は世界との溝埋める努力を」 香港、台湾や中国を論じるメディアが、「国際社会」や「世界」という主語を使って中国を批判する記述が目立つ。 自己主張と「世界」を一体化させ、それと中国が対立する構図のなかで論理を展開するのだが、「世界の大半の国」をイメージさせる「世界」や「国際社会」とは、果たして実体のある存在なのか。 中国が世界で孤立しているという自説を補強するための権威づけとして、「世界」や「国際社会」なる言葉を都合よく使ってはいないか。 社説なのに「大多数」を主語に語る新聞 メディアが使う例

          自説を「世界」「国際社会」とすり替える日本の新聞。中国の孤立という「つくられた」虚構
        • 2021自民党総裁選出馬への想い

          この度、自由民主党総裁選挙に立候補することを決意しました。 昨年来のコロナとの戦いに、菅総理の強いリーダーシップのもと、全身全霊を傾けて取り組んできました。菅総理には、日夜コロナ対策にご尽力頂き、心より敬意を表します。しかし、結果として今、国民の間には、 政治が、自分たちの声、現場の声に応えてくれない。 政治に、自分たちの悩み、苦しみが届いていない。 政治は、信頼できない、期待しても仕方ない。 こうした切実な声があふれています。 国民政党であったはずの自民党に声が届いていないと国民が感じている。 「信無くば立たず」。 政治の根幹である国民の信頼が大きく崩れ、我が国の民主主義が危機に瀕しています。私は、自民党が国民の声を聞き幅広い選択肢を持つ政党であることを示し、もってこの国の民主主義を守るために、自民党総裁選に立候補します。 コロナ禍で総裁選挙などやるべきでないとの声が一部にあることは承知

            2021自民党総裁選出馬への想い
          • 我々はいかに権威主義に立ち向かうべきか:エリカ・フランツ(Erica Frantz) | 権威主義からの挑戦 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

            「民主主義vs.権威主義」という構図で世界を捉える時、そもそも権威主義とは如何なるものかを理解することが重要だ。 『権威主義:独裁政治の歴史と変貌』(白水社)の著者であるミシガン州立大学のエリカ・フランツ助教授が、権威主義の量的・質的分類と冷戦以降の進化の歴史から、民主主義陣営が取るべきアプローチを提唱する。 長い歴史の中で、古代ローマ皇帝から帝政ロシアのツァーまで、権威主義支配は普通のことであった。20世紀には世界各地で民主主義が現れ始めたが、今でも世界の国の4割程度は独裁政権下にある(註1)。ここ10年ほどは,世界的な民主主義の後退にあわせて権威主義が台頭しつつある(註2)。 権威主義の持続は,世界平和と繁栄に対しても重大な意味を持つ。独裁政権は第一次世界大戦以降のあらゆる国家間戦争に関与してきたし、第二次大戦以降の内戦・民族紛争のおよそ3分の2、政府による大量殺害のほとんどすべてに関

              我々はいかに権威主義に立ち向かうべきか:エリカ・フランツ(Erica Frantz) | 権威主義からの挑戦 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
            • 外岡秀俊の「コロナ 21世紀の問い」(11) 「中国式」の力と限界

              昨年暮れに中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に世界を一巡し、刻一刻と感染地図を塗り替えている。米国や中南米、南アジア、アフリカの被害が増え続けているため、おおむね沈静化した中国は今や「制圧」を自画自賛するまでになった。だが、その方式に限界はないか。「中国式」が国際標準になるのは、遥か先のことだ。 コロナをめぐる中国の位置 20世紀末から今世紀初めにかけ、中国ほど「後発者利益」を享受してきた国は少ない。改革開放路線に舵を切って以来、経済特区に外国資本を呼び込み、技術移転によって製造業を興し、安価な労働力を武器に「世界の工場」を自他ともに認める存在になった。 先行者の失敗やリスクに学び、長い時間をかけてインフラを構築する手間を省き、ITや衛星通信など世界最先端の技術を一気に導入する。そうした後発組ゆえの強みを発揮し、成長の道を驀進してきた。 だが、こと今回の新型コロナになると、最

                外岡秀俊の「コロナ 21世紀の問い」(11) 「中国式」の力と限界
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