先日に、金学順証言を植村隆氏が報じた「当時の段階」において、はたして「挺身隊」と「慰安婦」が日本で区別できたのだろうかという疑問を書いた。 hokke-ookami.hatenablog.com 同じように、「連行」という表現が当時において必ず「強制連行」と読解され、なおかつ日本軍による直接的な奴隷狩りと必ず解釈されたかという疑問がある。 まず「狭義の強制連行」という言葉は1992年に初めて確認されていて、同年に批判されたことがわかっている。 雑誌『諸君!』で秦郁彦氏が初めて文章にして、それを受けるように吉見義明氏が同年の『従軍慰安婦資料集』で「広義の強制連行」を示した。 「狭義の強制連行」とはどういう意味? - 河野談話を守る会のブログ2 1992年9月号の「諸君!」の中で秦郁彦はこう書いている。 官官憲の職権を発動した「慰安婦狩」ないし「ひとさらい」的連行(かりに狭義の強制連行とよぶこ