政府が北朝鮮を念頭に弾道ミサイルの国内への着弾を想定し、地下鉄の駅(地下駅舎)や地下街などをシェルターとして活用できるか議論するため、極秘に検討会を開いていたことが31日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。核弾頭や生物化学兵器が搭載された場合、気密性の確保が求められるが、現状の地下駅舎については「気密性の確保は困難」と判断した。内容は機微に触れるため、公表を見送った。 必要性増す地下シェルター 全国9万超の避難施設、大幅改修が急務 政府は平成29年に内閣官房、総務省消防庁、国土交通省、防衛省など関係省庁による「弾道ミサイルを想定したシェルターのあり方に関する検討会」を設置した。翌年にかけて数回、会合を開き、専門家や地下鉄事業者などからヒアリングを行った。 検討会を設置したのは、北朝鮮が28年から29年にかけて、弾道ミサイルの発射を頻繁に繰り返したためだった。29年8月10日には、日