4月24日のロッテvsオリックスで佐々木朗希投手に対して、白井一行球審が注意を与えた件が物議をかもした。プロ野球の試合を進めるアンパイアたちはどのようなことを考えて判定し、一流選手たちを見ているのか。 2020年までプロ野球の審判員を務めた佐々木昌信さんの『プロ野球 元審判は知っている』(ワニブックス)から一部を転載し、裏側をご紹介する(全3回/#1、#3も) オンオフの切り替えがわかりやすい斎藤雅樹 これまで挙げてきた投手より一世代前になりますが、「コントロールがいい投手」ということで巨人の斎藤雅樹投手の名前を挙げます。1980年代後半から1990年代後半まで、巨人は斎藤−桑田真澄−槙原寛己という強力な先発3本柱が存在しました。 桑田投手もコントロールがいいといわれていましたが、桑田投手は「使える球」と「抜け球」がはっきりしていました。95年開幕第2戦、桑田投手の飯田哲也選手への危険球退